1. 山猫は眠らない
実戦経験豊富なスナイパーと、技術はあるが実戦経験のない男とのぶつかり合いを通してストーリーを展開するわけですが、惜しい点が多すぎて残念な作品です。まず細かいプロットをいっぱい敷いてその連続で描写するので、理解力が要求されます。さらに、ジャングルの中のシーンが大半を占めるので、目的地までの行動がわかりにくくなります。ただ、けっこうお気に入りのシーンもあるので、全体として嫌いじゃないんですけどね。ひとつだけ挙げるとしたら、トム・ベレンジャーが降伏すると見せかけて銃を掲げて弾を一発だけ抜くところなんか、それまでの伏線と相まって秀逸なシーンだと思います。また、敵対する傭兵スナイパーとの対決など、緊張感高まる演出もあり、その点は楽しめるのですが、しかしながら、暗殺の理由が相変わらず”アメリカの論理”中心なところが受け入れがたいので、残念ながら7点にはできません。 6点(2004-03-15 11:51:49)(良:1票) |