1. アルファヴィル
なんという映像センス!魅力的な画がテンポ良く次々と繰り出され、気を抜けるところがない。 特に最初のカットで一気に引き込まれて目が釘付けになった。 ストーリーは凡庸でパロディの様でもあったけど全然気にならない。ストーリーはどうでもよくなったというか、映像表現が華麗過ぎてストーリーに構う気にならない。 ストーリーのために映像があるのではなく、映像のためにストーリーがある。 [DVD(字幕)] 9点(2013-12-14 18:39:20) |
2. 赤ちゃんの逆襲
声を出して笑った回数0回。微笑んだ回数2回。引いた回数38回。最後は少し感動。おかしいな。笑いたくて観たはずなんだけどな。 [DVD(字幕)] 5点(2013-07-15 12:52:27) |
3. 赤い砂漠
友人の妻に会う→一目惚れロックオン→不貞 このような背徳関係の映画が多過ぎてうんざりきてます。恋に落ちる相手に恋人や伴侶がいる率高過ぎます。恋愛がおまけのアクション映画ですら少なくない気がしてます。インスタントにドキドキ感を与えられるからでしょうか?監督等の願望・欲望が渦巻いているからでしょうか?ニーズは高そうですけど。 特に、この映画のテーマに禁断の男女関係って無くても問題無い気がしてならないです。 にも関わらず、物語の牽引力の大部分を二人の危うい関係性に頼っていた気がしてしょうがなかったです。(私はまんまと牽引されました。) ただし、【モノトーン】を基調とし時折主張するカラーが抜群に美しかったので8点です。 [ビデオ(字幕)] 8点(2012-12-21 18:40:59) |
4. アタラント号
多くの映画を見てきたわけではありませんが、昔の映画(20世紀前半)の中で、物語が特に面白いと感じたものは一つもありません。 この映画も物語に関しては特に言いたいことがありません。人物の人柄に惹かれる部分はありましたが、この映画の特徴として取り上げるほどの内容とは感じませんでした。 昔の映画に求めているのは、芸術性の追求と面白味のある撮影技法です。 この映画の多種多様な画面構成と撮影技法は特筆すべき点であると言えると思います。 【映画の教科書】として使えるのではないでしょうか。 [DVD(字幕)] 8点(2012-12-19 19:37:33) |
5. 穴(1960)
《ネタバレ》 監督が【リアリティー】を出すために選択した答えの1つが、穴堀りと削る描写に時間を割くこと。それにより観客が囚人と一緒になって緊張感を味わうことに繋がっていると思います。その緊張感をさらに高めるために、徹底した看守ぶりの描写にも余念がない。そしてそれらの描写の無駄を削ぎ落とすことで物語のテンポを損なわずに済んでいます。 簡素な人物描写に関しても印象が良いです。映画に説明的な背景描写や心理描写はいらないと常々感じています。彼らの口調やちょっとした仕草から心理や人物像を想像するのが面白いのです。ガスパールから見たその他4人、4人から見たガスパールをそれぞれの視点から観察する行為に繋がり、それがさらに緊張感をもって映画を鑑賞することにも繋がったと感じています。 ラスト手前の所長との面会における、"2時間"という時間は2通りの解釈をしました。 1つは、ガスパールは執拗に尋問を受けるも口は割らなかったが、怪しまれてしまった。もう1つは、情報と体を売り、売春行為に時間がかかった。 原作を見れば分かるのでしょうか?気になります。 [DVD(字幕)] 8点(2012-12-19 12:58:55) |