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feroさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 204
性別 男性
年齢 46歳
自己紹介 専門は邦画とヨーロッパ映画(特にフランス)。気に入った監督や俳優がいればひたすら観つづけるので、どうしても同じジャンル・国に集中してしまうようです。(だからあまりハリウッドを観ない。)

最近引っ越してしまい、なかなか映画を気軽に観ることができなくなりました。撮りためたビデオとDVDばかりになりますが、観たものは書き込んでいこうと思っています。

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1.  カンフー・マスター! 《ネタバレ》 
「ジェーン・バーキンにしかできない映画」という言葉は、一面では正しいし、一面では間違っているようにも思える。この映画を観る時、多くの人がその中にセルジュ・ゲンズブールの影響を読み取るだろう。フレンチロリータの巨匠セルジュ。ジェーン自身も彼に見出されたロリータの一人であり、この映画の着想はセルジュのロリータ(中年男性の少女への愛)が反転されたものであることは容易に想像できる。しかし、そうでありながらもこの作品はセルジュのそれとまったく違うベクトルを持っている。それは、セルジュがロリータを絶対的な女神、自分を受け入れてくれる存在として描いたのに対し、ジェーンが母親としての視線を捨てず、庇護すべき対象として描いた事だ。それは、そのまま相手から自分へ注がれる愛に反映される。ロリータはセルジュを愛するが、そこに理由はない。あえて言えばセルジュの理想を実現させたに過ぎない。少年はジェーンを愛する、しかしそこには打算と性への憧れが隠れている。(エンディングでドライに語る少年の言葉がそれだ。)この映画は徹底したリアリシズムで進行しており(キャストも含めて)、セルジュへのアンチテーゼともとれる結末で終わる。セルジュとは違ったロリータ観を立ち上げたことは理解できるが、それによってセルジュの達した頂へ到達していないことも確かなのだ。これが、ジェーンでなければならず、そうでもないとも言える理由である。ここまで読んで、ドワイヨンの影響を考察せずに何を言う!と思われた方も多いだろう。まったくその通りである。浅学な自分はそこまで到達できていない。この時代のフランス映画はやけに奥が深いなと思う次第である。
8点(2004-02-20 22:15:48)(良:1票)
2.  髪結いの亭主
ルコントの女性に対する想い、もっと言えば信仰のようなものが感じられた。彼にとって女性は太陽であり、蜂蜜であり、何より闇である。そして愛しく感じながらも、決して理解できないブラックボックスのようなものだと考えているのかもしれない。だから、手を入れて触るのだ。彼は女性の服を脱がせたりしない。目を瞑って服の下に手を差し込む。そこにあるのは柔らかな、丸みをおびた体。目を瞑って、その手に感じられる世界がその全てである。マチルドを失ったアントワーヌはどうやって生きていくのだろう?シェーファー夫人が亡くなったとき、彼には新しい髪結いの女性を探す夢があった。しかし、今の彼には10年という長いマチルドとの思い出ばかりしか残されてはいない。ルコントは何も語らずに物語を終える。語るべきことは何もないと言わんばかりに。この映画は、まさに傑作と呼べる作品であろう。
9点(2004-02-15 19:20:17)(良:2票)
3.  ガラスの墓標 《ネタバレ》 
まず一番最初に書いておきたい事は、この映画が名作であるということです。音楽、美術、演技など、映画としての素晴らしさに溢れています。ストーリーも、冒頭のコメントにあるように純愛とアクションを完全に語り尽くすこのプロットは、本当に美しいものでした。それにしても、各アクターの存在感が凄まじいほどですね。特にセルジュは、音楽・監督業だけでなく、俳優としてもこれだけの力を持っている事に、奇才の名を欲しいままにしている理由が伺えます。ジェーン.b、ポール・ニコラスも、男と女ですが、違う色の愛で満たされていて、感動的ですらありました。ラストシーンは、二人が憎み合うのではなく、ひたすらにセルジュの死を悲しんでいたことに、その愛がひしひしと伝わってきました。カット割や音楽なども最高で、絶妙のタイミングを保っていたと思う。印象的だったのが養鶏場でのシーン。鶏の中をかき分けて打ち合い、隣りの棟の男を狙撃するシーンや、両手に鶏の屍をぶらさげて肩を組むシーンなど、そうスタイリッシュでも、泥臭くもないが、新しさに溢れていて、カメラワークの見事さが溢れていた。カーチェイスでも、徹底的に3人の表情を追っていて、アップでしつこく写しつづけている所など、心情描写に徹していて気持ちがよかった。最後に、この映画が70年に製作されていることに驚きを感じます。まったく色あせないこの感性には、各スタッフの力とともに、文化大国と言われるフランスの度量を感じます。
9点(2004-01-27 20:39:40)
4.  かぼちゃ大王 《ネタバレ》 
この映画、変な印象を持つタイトルや、どう考えてもロリを表していて借りるのに躊躇するビデオタイトルのわりには、シリアスに話が進みます。登場人物は中年の精神科医とてんかんを持病に持つ少女。テーマは精神医療のあり方に深く切り込んでいて、社会的アピールを持った作品です。そういう流れで観ていけば、患者であるピッピがその他の患者のセラピストとしての役割を与えられ、それによって自分自身も成長してゆくという部分は評価できますし、家族のきしみが少女の心に傷をつくったという部分も考えられているなという印象です。主役のピッピ以外の患者や看護婦も、とてもリアルに描かれていていいと思います。また、もう一つのテーマとなる医師と少女の淡い恋愛ですが、あくまで”淡い恋”に留めていて観ていてドキドキしますし、それが清涼感としてもう一方のテーマを引き立て、気持のいいストーリーになっています。とてもいい映画!なのでタイトルが・・・どうでしょう?
7点(2003-12-19 19:46:07)
5.  彼女たちの関係
妹アリスと姉エルザの関係を描いた映画ですが、とても激しく、厳しい映画だという印象を受けました。特に、ベアトリス・ダルの演じるエルザですが、痛々しいほどの攻撃性は熱情は観ていてつらいです。しかもそれはベティブルーに通じるものがあり、年齢を重ねて一層の凄みと妖艶な色気があり、この女優さんは恐しいなと思いました。2本しか観ていませんが、このような配役ばかりなのでしょうか?アリス役のアンヌ・パリローですが、やはり毅然とした美しさがありますね。包丁を持ったシーンなどは、あまりの美しさに鳥肌モノでした。しかしながら、最後がなぜかホラー調で終わって、なんだか残念。なんであんな終わり方なのでしょう?いい映画なのに。
6点(2003-11-23 20:05:18)
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