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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1647
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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1.  カビリアの夜 《ネタバレ》 
『道』はマイベストと言って好い作品なのですが、主演のジュリエッタ・マシーナの魅力の引き出し方、とゆーか彼女の本来のキャラに合っているという感じ自体は、今作の方が上回るかな、という気もします。元々が小柄なので、やはり若くも見えるものの、演者の実年齢として30台中盤~後半…というコトも含め、今作中の役柄としても20代後半~30凸凹という感じでありましょーかね。娼婦役として多少「酸いも甘いも」といった世慣れた感じ(だいぶまろやかな言い方をしてる気もしますが)も踏まえて、やはり役柄としては今作の方が、名優ジュリエッタの「本来の魅力」とゆーのをより大いに感じ取るに十分だったとも思うのです。改めて観直すと、驚くほどに・稀代のコメディエンヌだと言っても好いほどに、優れた喜劇俳優だったのだな…と思いましたよね。口調や表情、所作に至るまでどれも実にコミカルで、本当にどこを切り取ってもホッコリとクスクスと微笑ましく眺めてゆける作品でありました。それで居て、今作は(同時に)高度なネオレアリズモ作品であって、その微笑ましさを取り巻く環境・境遇というのはごく「悲惨」だと言っても好いモノでもある、でもそれ等をまた、このレベルまでの正統なる「コメディ」に仕上げられる・引き上げられるというのが(それこそ)フェリーニの技術と、そして重ねてジュリエッタの素晴らしさだと再認識できたのですね。やはり、紛うコト無き傑作だと思いますね。  時世がら、或いは時代の流れに依るトコロもあるかも知れませんが、ジャンル作品のみならず、最近はこーいう「社会を映す鏡」としてのドラマ作品なんかですら、特にネガティブな状況における描写の「ネガティブさ・過激さ」とゆーのは唯々エスカレートしてゆく一方だ…という気もしたりしてます。それはそれで大いに意味の有るコトではあるのでしょーが、こと劇映画に限るなら、私はやはり今作の方が(質感として)単純に好みですし、何より本質的にアプローチとしてもポジティブである、と思って已まないトコロではありますね。
[インターネット(字幕)] 8点(2024-02-21 01:40:25)
2.  ガザの美容室 《ネタバレ》 
また非常に、シンプルに興味深い映画だったとは思うのですね。純粋なる映画的建付けとしても、前半は「ほぼ女のみの密室会話劇」というコトなので(コレもシンプルに)少し物珍しくて面白かったですし、更にまたソコから一歩外に出れば世界的にもごく非常に「特殊」な状況が広がっている(⇒しかもソレがまた刻一刻と変化してゆく)という点でもごくユニークな作品だったと思うのですし。  しかし、結論としては全体的に、ちょっと「焦点が絞り切れていない」作品だ…という印象に(個人的には)陥ってしまったのですよね。この手の作品って、コレって我々先進国の安全圏に居る極め付きに暢気な観客の完全なる「勝手」だとも思うのですが、ソレでもどーしたって我々に観せる為にも、何らか「社会的・政治的なテーマ」を多少は含まざるを得ない様な製作の状況にも押しやられてしまってる様に思われるのです。んで、今作も(だから)当然の如くに最終的にはそーいった方面へと帰着してゆくのであって⇒でも、前半はどー見てもコメディの方をやってましたよね?と、ソレが、そのチグハグさが個人的にはどーしたってごく強烈なる違和感として感じられてしまいまして、ですね……  まあシンプルに、個人的にだいぶ「苦手」な方の映画だった…というコトでもあるのですケドね⇒コメディと(高度な)シリアスの混ぜこぜが多分とにかく苦手なのですよ。しかし、観る価値の無い・少ない映画だ、なんてコトにゃあ全く完全に在り得ないのも(当たり前に)確かな作品です。少しでも興味の在る方は(このタイミングで)是非。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-10-24 00:01:31)
3.  ガンパウダー・ミルクシェイク 《ネタバレ》 
諸々と、中々「オツな」と言いますか、レナ・ヘディ+アンジェラ・バセット+ミシェル・ヨー+カーラ・グギノ、んで主役がカレン・ギラン…ですからね。その彼女らの歳の頃合いも中々オツな…とゆーか、カレン・ギランも(実は)そんなに若いワケでもなくて他は紛うコト無き美熟女…ですし(⇒その上に味方には幼女すらも混ざって来るのですケド)。ただ、暗殺者ものとしては(前半は独り目立ちな)カレン・ギランはまずかなりオーソドックスにイイ感じだったとゆーか、その「無感情な」感じがかなりハマってたと思いますかね(あと見事にスポーティなスタイルも好かったですよね)。とは言え重ねて、だいぶ風変わりなとゆーか、非現実チック・漫画チックなとゆーか、ごく面白い雰囲気が全体に行き渡っていましたですね。アクション自体もワリとユニークなモノ(武器の種類、状況設定、等)が多かった気もします。そもそも今作ってアメリカ映画なのですか?(スタジオカナル製作だからフランス映画…なのか?⇒私にはどっちにも見えませんでしたケド)  でも、総じてその外見的な部分がかなりユニークだな!とは思うモノの、まずお話の内容自体は(流行りの女性ものアクションであるコトを加味しても)相当に薄くて在り来りだとは思います。あと、ソレ自体も「オツな」コトだとは思いますが、アクションとしては(ある意味)ローテンポ指向に振り切っているとゆーか、全編実にまったりはしているのですよね⇒前半は多少フツーのアクションぽいアクションシーンも在りますケド。私の個人的な好みを言わせて貰えるならば、今作の後半のこの感じよりはもう少し「緩急」の効いた感じの方が好きではあります(殊、シンプルなアクションであるならば)。色々と思い悩んだ末のこの評点で。
[DVD(字幕)] 6点(2023-05-04 09:31:00)
4.  鵞鳥湖の夜 《ネタバレ》 
『薄氷の殺人』という映画が世界的にも極めて高い評価を受けている理由というのは、ストーリー部分はよくあるノワールなのだけど、作中に中国社会の底辺の独特な猥雑さ・暗さ・やるせなさ等をふんだんに描き込む一方で、そこに中華映画界30年の逸材グイ・ルンメイを叩き込むことで、それと相反するアジア的な「人の美しさ」をいとも簡単に融合させてしまった、という点に在るのかも知れないと思っている。  今作、やってることは要するに前作とほぼ変わらない。ただ中国底辺社会の描かれ方という点に関しては、タイトルに『夜』を冠するだけあって暗さ・陰湿さという部分は前作を間違いなく上回るし、加えてスリリングさという部分のノワール的な価値はこれも前作を少し上回るよーにも思われる(とは言え、今作もお話自体はさほど面白くないのが事実としてはあるのだケド)。率直に、これは続編として観る方が面白く観れる作品だろうかと思う(なので、コッチを観たかったら先に『薄氷の殺人』を観た方が好いと思いますね)。  問題は、そのグイ・ルンメイの出来なのだ。当然彼女も齢を重ねている、とゆーのも厳然たる事実として在るのかも知れないが、個人的には『薄氷の殺人』で彼女を観たときに得られた衝撃、というホドのものが得られたということは全く無かったのである。役柄的には彼女は「水浴嬢」と言われる娼婦であり、なのだからもっと普通に男に「媚びた」風貌であっても好いハズだと思うのだが、端的に少しボーイッシュすぎるというか、髪も短すぎだし眉毛も整ってないし、何故こーしたのだろう、と少し疑問に思ったのが正直なトコロ。その点で、前作以上の評価とはし難い、という感じすね(あくまで個人の感想に過ぎませんが)。
[映画館(字幕)] 5点(2022-09-01 11:09:20)(良:1票)
5.  カストラート 《ネタバレ》 
物語はやや繊細で、複数のコンセプト(兄との関係性、女性との関係性、カストラートの苦悩、等)を含むが、ヘンデルとの関係性以外はどうも掘り下げが甘く、消化不良な感じがある。  他方、メインディッシュというべきカストラート歌唱はその出来自体は素晴らしいが、設定上威力のある名曲をあまり使えないのがもどかしい所(『リナルド』”私を泣かせて下さい”くらい。そもそも、バロック・オペラは現代に至っては決してオペラの主要なレパートリーとは言えず、有名な作品はもう少し後ろの年代に固まっているのだからこれはある意味仕方が無い)。  思うに、歌での盛上げ所があんまり作れない→映画のテンションを長時間保てない→110分のあっさりストーリーという顛末か(名曲だらけの『アマデウス』と比べては可哀そうだが)。  実在のファリネッリに拘らなければ(もう少し時代をずらせば)もっと色々歌えたのではないか(話の内容は架空のカストラートでも描けるような内容だし)。それか作曲家がもっと頑張れば。。
[DVD(字幕)] 7点(2020-07-24 00:44:24)
6.  河(1951) 《ネタバレ》 
テーマとなっているインドの人生観は深遠なもので、この優れた作品でさえ、我々に明らかに出来るのはそのほんの僅かな一部分であろうことは想像に難くない。あくまで本作は、その価値観の一端に触れることを可能にしてくれる、という作品だと理解すべきだ。  最初、それを西洋人たる登場人物を通して描く、という建付けにやや違和感を覚えたのだが、最後まで観ると、むしろ西洋人がそれに感化される様子を描くことで、その高い精神性を顕彰しようという試みである様にも思える(まあ、単に西洋人を使わずに映画自体が撮れる状況では無かった、というだけのことかも知れないが)。  ストーリーの軸となっているのは、どれもありふれた人の生き様である。恋と愛、生と死、出会いと別れ、そのどれもが大いなる繰り返し(=流れ)の一部分であることを理解し、逆らわずにその流れに身を委ねるべきだ、と本作は説いている。と言いつつも、説いているという程に明示的である訳ではなく、あくまでそのように生きるインドの人々(と、そういう風に生きるのもイイかもね、と思いつつある西洋人)が描かれている、ということである。奥ゆかしい映画だと思う。  メインのストーリーと交互に描き込まれるインドの情景・風習も、カラーの美しい映像を通して非常に興味深く眼に映る。単純に、インドを見てみたい!という興味で観るのも全然アリだと思う(70年前だけど)。
[インターネット(字幕)] 8点(2020-06-21 00:32:27)
7.  髪結いの亭主 《ネタバレ》 
こーいうのも何だが、床屋で流れる時間って単調で退屈で、それでいて理髪師との距離感は近いから、それが男と女ならある意味凄くフェティッシュな空間だし、そこからこういう物語を捻り出したってのが、実に面白い着眼点だと思うのですね。  何ごとも無い毎日、何ごとも無い店、何も無い人生。そこに在るのはただ、唐突にもたらされた愛だけ。手に入れた喜びよりも、失う恐怖が心を覆い尽くす。シンプルな内容だからこそ、前述の状況設定の絶妙さが際立っていたかと。  フランスの恋愛映画なら不可欠と言える性愛描写も、フェティッシュな側面を活かして程良く艶やかに、かつコミカルさも兼ね備えて中々に観ていて楽しかった。仄かに、しかし確実に、残された者の悲哀と絶望を醸しつつも、どこかこれも温かみを感じる様なラストも、私にはとても心地良かった。良作。
[DVD(字幕)] 7点(2020-05-13 01:37:48)
8.  隠された記憶 《ネタバレ》 
サスペンスなつくりで、緩慢に、しかし着実に主人公を追い詰めるよう進行する様はかなり優秀なサスペンス具合だが、ハネケは別にサスペンス映画を撮りたいワケではない。ので、はっきりとした真相は描かれず(ラストはやや示唆的だが、演出がかなり判りづらい。否、積極的に判らせようとしていない、というのが正しい)、劇映画のようなカタルシスは全く無い。  やはり今作もテーマは人間の暗部、つまり罪の意識から逃れようと自己を正当化し続ける醜さを抉り出すことなのだと思う。そうは言っても、も少しラストは工夫したら?とは思うけど。
[DVD(字幕)] 6点(2019-11-23 11:49:20)
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