1. 告発
《ネタバレ》 何が凄いって、ケビン・ベーコンの演技。元々好きな役者だったのだが、この映画で彼への印象が更に変わった。裁判の最後の日に見せる彼の涙には、もう、脱帽。彼の演技の幅は本当に広い。好きだわ~(笑)。そしてゲイリー・オールドマンは、相変わらず本当に嫌な役が似合うね!(^^;;レオンから1年しかたってないのに、あの老け具合を見せる辺り(特に頭部)、役者魂としか言いようがない。この2人が共演しているだけで、私にはもう十分すぎる(感涙)。余談だがこの2人、3度も映画で共演を果たしている。「クリミナル・ロウ」では完全に役どころが逆転。奇妙なこの2人の関係が、両者のファンとしてはウハウハである。内容的には暗いし、ストーリー展開に起伏があまりないので、少々疲れるのが正直な所ではある。ヘンリーが欲したものは「友達」だけ。何とも切ない。だからこそ、彼には生きて、もっと楽しいことを知って欲しかった・・とは思ってしまう。でも彼らが手に入れた「勝利」は、とてつもなく大きな勝利だったことは言うまでもない。そしてそれが、この映画の全てを支えているのだ。 9点(2004-01-31 20:46:15) |