1. 美しい絵の崩壊
《ネタバレ》 周りを顧みず自分の本能だけで恋愛に突っ走ってる登場人物がでてくると、あっぱれと思うかムカつくかどちらかの場合は多いけどこれはどちらにも属さないめずらしいパターンでした。 ひところで言うと、子供の頃から親友だったふたりの女性が、それぞれ結婚してお互いに息子を持ち、その息子たちのアプローチで関係を持ってしまうという話。 片方の母親は夫を事故で亡くし、もう片方の母親は後に離婚します。 片方は若い男におぼれて、片方は冷静に関係を続ける。年齢差のある恋愛の2つの行きつく先が見えるのも、わかりきった話です。 この映画で印象的なのに二人の母親が、どんな状態でもお互いを責めることなく続いていくところで、プラトニックなレズビアン感覚が見られます。 客観的に楽しめる映画でした。 [インターネット(字幕)] 5点(2017-07-04 12:10:22) |
2. 美しき結婚
《ネタバレ》 主人公の女性が気の強い独身女性のステレオタイプだったので面白かったですが、他にとりたてて特徴のない映画でした。このタイトルで内容は思い浮かびづらいので、しばらくしたら見たことを忘れてしまうと思います。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2008-10-11 10:51:35) |
3. ヴァンドーム広場
現役を退いたアル中女をドヌーヴが演じるのですが、蓮っ葉な言葉の中にも気品が感じられて変に感心してしまいました。ドヌーヴを見ているだけで飽きない映画です。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-09-19 04:03:09) |
4. ヴァンダの部屋
《ネタバレ》 「靴に恋して」に感動して、リスボンに行ってみたいと思っていたのですが、低層生活者の暮らす、もうひとつのリスボンの生々しさを見てしまったようで驚きました。説明の少ないたんたんとした映画で、余所の家の生活を除いているような居心地の悪さが興味深かったです。日がな一日ジャンキー生活。不思議な気怠さに、しぶとい生命力を感じます。ジャンキーの映像は、目新しさが無く特に面白いとは思えませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-09-19 22:40:47) |
5. ヴェラ・ドレイク
《ネタバレ》 人を助けようとしてしていることが罪になってしまう。何が正しくて何が悪か、その時代の倫理観によって違いますが、宮沢賢治の「ホモイの火」のようにヴェラは悪いことをしているのではないと思いながらもしていたのに、罪を犯していることは気がついていました。悪と罪の違いは難しいです。ヴェラ逮捕後の行き場のない家族が集まったクリスマスで、ヴェラの娘の婚約者が言ったひと言にジーンときました。他人を思ってしたことで刑務所にいるヴェラよりも、物欲にそまったヴェラの夫の弟の妻の方が哀れに思えてしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-12-31 04:19:33) |
6. 海を飛ぶ夢
《ネタバレ》 死にたいけど苦しみたくはないというのは自殺を試みたことのある人ならば最低限(最大)の望みです。いま練炭での自殺が増えているのは苦しまずに逝けるからです。この主人公も同じく苦しまずに死にたがっていますが、死にたくないという気持ちが残っているので自殺に踏み切れないのだと思います(たとえ四肢が不自由でも言葉がしゃべれて首は動くので自殺できないわけではありません)。自殺が必ずしも悪いとは思えないのに、なぜ主人公が自殺するのをを長引かせていたのか考えながらみていました。もしかしたら家族や身近な人たちにわかってもらいたいからかなとか・・。他の人に頼んで自殺幇助してもらおうとするのは何故だろうとか色々考えました。生きていることが苦しかったから世の中に対して多かれ少なかれ恨んでいるんだろうな、私の頭ではそれくらいしか考えられませんでした。こういう映画はあまり好きではないです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-03-25 06:32:06) |
7. ウェルカム!ヘヴン
拾いものの映画でした。ペネロペ・クルスの蓮っ葉ぶりもさることながら、ファニー・アルダン(8人の女たち!)のしかめつらの天使、ビクトリア・アブリルの歌もなかなかです。 ハードボイルド系が好きなら楽しめます。 7点(2004-03-08 00:33:26) |