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コメント数 1963
性別 男性

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1.  テス 《ネタバレ》 
美しい。冒頭の夕焼けの空の色の美しさ、更に音楽の美しさ、そんな美しい音楽に乗せてダンスする大勢の女性達、美しいと言えば映像もさることながら主演のナスターシャ・キンスキーのあまりの美しさに眼を奪われる。そりゃあ、男ならアレックスやエンジェルだけでなく誰だって心を奪われそうになる。出てくる二人の男が全く別のタイプだがどちらも嫌な奴である。こんな嫌な男なんかに関わらない方がテス(彼女)の為だ。それでもやはり美人であることが致命傷となり、どんどんと不幸へとなっていくのだが、それでもひたすら生きようとするテスの姿が悲しくあり、楽しい映画なんかではないけれど、この映画のテスのように自分が凄い美貌の持ち主であることを知らない女性というのは世界中に多くいると思う。美しいということはとても罪であるとばかり言わんかのような映画です。ナタリーシャ・キンスキーが苺を口にする場面のあの唇の美しさとエロさ、そして、アレックスとの間に生まれた子供に乳をやる場面にはそれが例え嫌々な形で産まれてきた子であっても母としての真の姿が見える。エンジェルがもっとマシな男だったらと思うと余計にテスが哀れでならない。誰もテスを救えなかったのか?作品全体の空気、張り詰めた感じ、あまりの美しさが生んだテスの人生、これを観ると自分は男であり、しかもかっこ良くもなく、美男子でもなくて良かったと思えてならない。そんな映画です。
[DVD(字幕)] 8点(2012-01-12 21:48:01)(良:1票)
2.  天井桟敷の人々 《ネタバレ》 
この映画が何故名作と言われているのか解る。映画への愛に満ち溢れている。映画を撮るんだ。映画を製作するんだという情熱、思いが伝わってくる。この映画は当時、フランスはドイツの占領下にあった。暗く沈みがちなフランス人の為にフランスの監督が同じフランス人を映画という武器を持って喜ばせたい。楽しんでもらいたいという願いで撮られている。自由への叫び、それはパントマイムという形でしか表現出来ない時のバティストと素顔でのバティストとの両面を描きながら本当の自由とは何か?愛とは何か?というものを見せてくれている。芸人であるが故に、それもパントマイム芸人であるが故に声には出せない苦しみ、一方でパントマイム芸人ではない時に見せる姿が本当の意味でのバティストであるように人は自分の気持ちというものは心の中にいつまでも隠しておくことなどは出来ない。全てを騙して生きることの辛さ、それはバティストだけではなく、お互い愛しながらも一緒にはなれなかったバティストとガランス、ガランス同様、バティストの事を心から愛していたナタリーの苦しみ、別の男と結婚し、男の子が生まれ、その子供にバティストと名付けた事がナタリーの気持ちをよく表しているし、最後に群集の中に消えて行く(去っていく)ガランスの名を呼び続けるバティストの心の叫び、色んな意味でこの映画は男と女の本心、それを全て隠さずに描ききっている作品として素晴らしい人間ドラマである。午前十時の映画祭で観るまでずっと観ないでいた作品である。大きなスクリーンで観て来て良かった。あれだけのスケール感、よく占領下に置かれている厳しい立場であるにも関わらずこれだけのものを撮ったと感心させられた。この映画がフランス人に与えた勇気、希望は我々日本人には想像つかないぐらい計り知れないであろう。
[映画館(字幕)] 9点(2011-09-10 21:57:17)(良:2票)
3.  ディーバ 《ネタバレ》 
青、青、青、まずは何と言っても青が印象に残る。壁の青や、部屋の中に眼を向ければ、そこにも青いものが見え隠れする。部屋の外から中へと立ち込む光の色、反射、出演者の中にも青を着ている者もいるし、何から何まで青、青、青です。その次は赤、この映画はまず何よりも色に対する拘りのようなものが凄く感じられる。まるで一種のアートのようである。確かに話としては特別に凄い面白さは感じられない。しかし、見ている間はそう思っても見終わった後には何か解らない不思議な魅力、ミステリー調な中にあるフランス映画的な香り、パリの空に殺しが絡んでくるその雰囲気、上手く言えないけど、私はこの映画はストーリーよりも雰囲気を楽しむ映画ではないかと思う。主人公の女性への憧れ、黒人のオペラ歌手への想いの強さ故にやってはいけないことをしてしまう気持ちも描かれているし、ラストのステージでのオペラ歌手の誰もいない所での歌声、カセットに収められた自分の歌声を聞く彼女を見ている少年、ここでもまた青が印象に残る。映し出されるテレビのモニター画面の色までもが青かったり、ステージの色の青だったり、この監督さんの色に対する拘りを見ているようです。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-02-09 21:15:26)
4.  抵抗(レジスタンス) 死刑囚の手記より 《ネタバレ》 
これはまた一つ面白い脱走ものの映画を見つけた。絶対に脱走不可能と言われたドイツ軍占領下の収容所における一人の男が脱走を図るまでの模様がじわりどわりと描かれています。全編のほとんどがクローズアップで撮られているのだが、この映画では脱走する為の色々な工夫が緊張感を持って描かれています。安全ピンで繋がれた手錠を外そうとしたり、バックに流れるモーツァルトの音楽がなかなかの効果をもたらしていて、何だかまるでその場に自分が放り込まれているような凄い描写によって、主人公と一体化するような心理的恐ろしさというものが生まれるほど白黒の画面構成も見事です。ただ、あまりにも暗い内容なので「大脱走」や「ショーシャンクの空に」といったようなアメリカ的な開放感、爽快感はないので爽快感のみを求める人には向かないかもしれませんが、見て損はない作品になってますし、アメリカ映画との違いを比べて見るのも悪くはないのでは! まあ、いずれにせよよく出来た映画であることだけは間違いありません。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-05-27 19:03:17)
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