1. ドミノ 復讐の咆哮
脚本、演出、演技。酷いの一言。監督目当てでしたが、船頭多くして船山に上る状態でご自身不本意だったのではと思いたい。 ガイ・ピアース、出演理由を知りたいところですが、しょうもない役どころでも他とは段違いの存在感に+2点。 [インターネット(字幕)] 2点(2023-11-05 01:36:58) |
2. トリコロール/赤の愛
《ネタバレ》 ジャン=ルイ・トランティニャン目当てでレンタルしようとしたら3部作との事で青白赤の順での鑑賞でした。イレーヌ・ジャコブが特筆ものの美しさで赤に映える姿に目を奪われました。見た目のみならずしっかりした言動にとても大学生には見えません。トランティニャンへの「息をするのを止めたら」がアッパレ。そんな彼女に永久凍土が溶け始めたのか?と思わせるトランティニャンの佇まいは流石の名優ぶり。全員集合シーンは息をし続けられる事に感謝しましょう!と感じたところです。 [DVD(字幕)] 7点(2023-08-06 17:14:30) |
3. トリコロール/白の愛
カロルの胸中「何で俺だけ泣かなアカンねん、お前も嫌って言う程泣け」に対してドミニクのは分かり辛い。金に魅力を見いだしたのだろうか。what is love ? やるせない結末ながらその奇抜な復讐單に目が離せなかった作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2023-08-06 16:50:19) |
4. トリコロール/青の愛
夫の愛人のいけしゃあしゃあとした物言いに虫唾が走る。夫の同僚の厚かましさにもイライラする。そんな二人に対するジュリエット・ビノシュにも「はぁ???」 おフランスならではの人間関係に呆れるばかり。娘がほったらかしな展開にも腹が立ちます。 [DVD(字幕)] 3点(2023-08-04 07:57:27) |
5. どん底(1936)
ゴーリキー作品と言うことで難解又は辛気くさい予感は嬉しいハズレでカラリとした味わいある作品でした。MIPはルイ・ジューヴェで落ちぶれたとは1ミリも思っていないあっけらかんとした姿は妙に励まされました。生きてるだけで丸儲けというのでしょう。流石のジャン・ギャバンも貫禄負けの感がありました。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-04-11 02:07:26) |
6. 遠い日の家族
《ネタバレ》 大好きなラフマニノフ ピアノ協奏曲2番の調べに乗せての回顧譚。両親と兄を死に追いやった密告者は誰なのか、アニー・ジラルドかジャン・ルイ・トランティニャンどちらかと思ったのですが。今一つ淡々とした作りで、名曲に負けている感がするもどかしい作品です。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-12-07 01:42:39) |
7. トレンチコートの女
ミシェル・オーディアールとは思えない粗末な脚本、シャーロット・ランプリングのファンをもってしてもかなりなコケ具合。気前よく裸体を晒すのが痛々しく感じた愚作にガックリ。 [インターネット(字幕)] 3点(2022-11-30 16:35:14) |
8. 時の支配者
レンタル理由が思い出せない。80分作品を何度も寝落ちしながらも最後まで観たいとの思いで140分かかって完走。その最後は???でしたが、目が冴えてきてからは徐々に理解できました。絵は綺麗とは思えませんでしたが、いかにもフランスな哲学的なストーリーは印象深く不思議な作品でした。 [DVD(字幕)] 5点(2021-06-23 16:51:22) |
9. 泥棒貴族
《ネタバレ》 掘り出し物の傑作。脚本、キャスティング、音楽、舞台セット、全てが絶妙の小粋なクライムコメディ。最後の最後まで騙されてしまったのが心地良く余韻に浸ります。本作のMVPと言えるハーバート・ロムが絶品でありました。余談ながら、本作のリメイクがモネゲームと知り心底仰天。傑作を超絶愚作に貶めた罪深さにあの時の煮えくり返る思いが甦ります。 [DVD(字幕)] 8点(2019-06-24 00:16:18)(良:1票) |
10. 殿方ご免遊ばせ
能天気でキュート、お人形さんのようなキャラがピッタリのブリジット・バルドーは華があって画面に映えます。開始38分でご登場「待ってました~っ、会いたかったよ~ん」のシャルル・ボワイエ。雲の上の高貴な人物且つ女たらしのキャラで彼の右に出る者無し。見事な小悪魔さばきを魅せて去ってゆく姿をウットリと眺めておりました。中途半端なアクションシーンはご愛嬌。全編軽いタッチで綴られるラブコメの良作。 [DVD(字幕)] 7点(2019-02-25 15:51:03) |
11. 賭博師ボブ
賭博師ボブの侠気に富んだ人柄に惹かれ、カジノから8億強奪の計画を練る時点で、監督特有の虚無感溢れる結末が浮かぶ。予想通り計画が署長に漏れ、署長はボブと友情を育んでいるのに期待は膨れ上がり画面に釘付けに。それがあの能天気にも程がある結末で心底ガッカリ。賭博師には「このドアホ」と、監督には「この裏切者」と言いたい。 [DVD(字幕)] 4点(2018-02-16 00:59:15) |
12. 独裁者と小さな孫
《ネタバレ》 舞台である国を特定せず寓話を装っているが、これまでも今もこれからも地球上で起きている話。独裁者と孫の逃亡劇。無垢な孫が最後に「こんなゲームはもうしたくない」と涙する姿に、力だけが正しい統治の虚しさを観る。独裁者を擁護する者の台詞は蛇足だった。 [DVD(字幕)] 6点(2017-01-31 23:59:16) |
13. 遠すぎた橋
《ネタバレ》 題名のみ知っていた本作。オープニングに流れるキャストの余りの豪華さに目がテンになるも、その弊害なのか余りに長尺で全容がつかめない展開にグッタリ。総司令官が、兵士とオランダ民間人の物凄い数の血みどろの屍を生み出した果ての不首尾を「モンティは満足しておられた」「作戦は90パーセント成功だった」「あの橋はちょっと遠すぎたかな」と澄ましているのに、言いようのない怒りと虚しさでいっぱいに。無能な責任者の罪深さが浮き彫りにされていた事にプラス3点。 [DVD(字幕)] 6点(2012-07-15 16:27:24) |
14. 隣の女
ラストのマダムジューヴの台詞がベルナールとマチルドをスバリ言い表しています。空家で体を重ねる二人。何時までも苦しむ恋を続けるのだろうと思った矢先の結末に、側に居て欲しいと切望するときに限って居てもらえない、道ならぬ恋の現実、道ならぬ恋の寂しさを腹に呑み込めない者の行き着く果てを見るようでした。自分はマダムの台詞の逆が幸せなカップル、夫婦、不倫の二人だと思います。 7点(2004-12-26 22:15:48)(良:4票) |