81. みんな誰かの愛しい人
《ネタバレ》 人気作家の父親と自分に近づいてくる人は父目当てだとおもう娘の関係、妻のヒモみたいに扱われれる芽が出ない作家と妻の関係など面白かった部分も多いのですが、全体的にみると、あまり興味のない他人たちのストーリーでした。登場人物に親近感を沸くことの出来る人がいなかったので、ただお話が流れていく感じでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-02-20 23:14:39) |
82. ソン・フレール -兄との約束-
《ネタバレ》 家族に難病患者がいたら、それも関係がうまくいっていない相手だったら・・・・。あまりに生々しくて見ながらどんどん鬱になってしまいました。難病の兄が弟に言う「ずっと愛していたよ」と、自分は愛されていないと想い続ける弟が兄に言う「僕もだよ」の意味の違い、ドキリとしました。大半が病院内でのシーンなので重いのもしかたがないけれど、笑い顔がほとんどなく、数少ない笑顔のシーンも救いようがない。そんな映画でした。気になったのは病人を治療するところなどで、いやらしくもないだろうシーンにボカしが多すぎて、シビアな映画が台無しになっている気がします。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-02-20 13:45:23) |
83. スパイ・バウンド
1度見たのを忘れてナイワ・ニムリが出ていると知って再度見ました。見たあとに忘れてしまうような映画だったけど、好きな俳優や女優が出ていたと知って見直すのも良いかなと思いました。ストーリーはハードボイルドになりきってないスパイストーリーでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-01-21 17:32:00) |
84. やさしい嘘
タイトルからストーリーもラストのオチも、すべてが分かってしまうような映画でした。過去に色々と同じような設定の話が繰り返されてきたので、心に残るシーンや、ひっかかる言葉が無いと、ただのありがちな映画で終ってしまいます。親が複数の子供がいる場合は中の誰かを、より愛するのはしかたないことです。同じシチュエーションの親子関係がでてくる「田舎の日曜日」のような味わいも感じませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-01-18 13:03:52) |
85. ケイナ
RPGの長すぎるエンディングを見せられている感じでした。CGはこんなにすごいんだといいたそうな制作者側の思いが分かる映画でしたが、ストーリー展開もキャラクターにも魅力が感じられず、退屈なゲーム同様に面白くありませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2006-01-16 23:17:59)(良:1票) |
86. ロゼッタ
駄目な母親の話は個人的にシンクロしやすいのですが「スイートシックスティーン」のような愛情が感じられなかったので他人事のように見ることが出来ました。ハンドカメラの画面の揺れも計算しているとはいえ見づらかった。社会の底辺で真面目に頑張っている人を描いているけど他の人に対する主人公の態度が好きになれなず、全編を通してなんで私ばかりこんな目にあうんだろうと言いそうな気がしました。自己憐憫ばかり感じられる主人公の少女に共感はおろか興味さえ沸かなかったです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-01-03 15:09:17) |
87. プライドと偏見
《ネタバレ》 「ラブアクチュアリー」が大嫌いなので試写会が当たってネットで調べたら同じ制作者と知って引きましたが、こちらの方が楽しめました。ラストのご都合主義に変わりはなかったけれど、納得するシーンがいくつかありました。容姿がいまひとつなので男に相手にされないと気がついている主人公の友人が、似たような女に相手にされそうもない男性を結婚するに当たっての台詞「ロマンスなんて私には一生縁がないけど結婚をしたかった」がシビアでした。自由恋愛の当たり前になった現在のひとつの結婚の形だと思います。映画を見ているときにふとジャニス・イアンの「17歳の頃」が聞きたくなりました。ストーリーよりも、ところどころに映し出される田舎の美しい景色と音楽に癒されました。 [試写会(字幕)] 5点(2006-01-02 01:58:39) |
88. イブラヒムおじさんとコーランの花たち
《ネタバレ》 好きなタイプの映画だろうと期待してみていたけど、いくつかの印象的な台詞以外なにも残らない映画でした。イブラヒムがモモに親切にする必然性も感じられなければ、故郷に着いた途端に死んでしまう唐突さもなんでって感じです。母親の出てくる場面で兄はいないということの説明もあやふや。娼婦達とのやりとりも、さして面白くないし、ラストをトップと同じようなシーンで終えるところも苦手。一番残ったのはジミートーマスの70年代のヒット「ホワイ・キャンと・ウィ・リブ・トゥギャザー」のリズムトラックでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-01-02 00:11:30) |
89. ミクロコスモス
昆虫の不思議な世界は色々な番組で見慣れているし、内容も知っていることがほとんどだったのですが、とても楽しめました。クモやカマキリの補食シーンが出たらどうしようと思いながらドキドキしていましたが、意外とあっさりしていたので安心しました。ハチの姿に似せて交尾にくるハチを誘う植物の映像は誘いかけられたハチの気持ち(植物に恋してしまったような)が伝わってくるようなシーン。雨粒が葉に落ちてその衝撃で飛び上がるテントウ虫のシーンなど、見ていて思わずほほえんでしまうような映像が多かったです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-29 13:06:21)(良:1票) |
90. イゴールの約束
《ネタバレ》 不法滞在、不法労働で働く難民を受け入れて、彼らからお金をしぼりとる親子の話ですが、難民にならざるを得ない人々のことが描き切れていないので今ひとつ感情が移入できなかった。怪我をした不法滞在者を医者に連れて行くと自分の立場が危ないと言うことで見殺しにする父親の話は、現在の日本でもありえる話です。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-12-29 13:00:26) |
91. 華やかな魔女たち
パゾリーニのだけだったら8点です。このヴァージョンで安っぽくカラフルにかざりつけられた部屋中で子供のように男を待つ女。ちあきなおみの歌「ねぇあんた」やアンドリュー・ヴァクスの「ブルーベル」にも通じる薄幸美。おかげで他のヴァージョンがかすんでしまいました。パゾリーニはホモというよりオカマだなあと(誉め言葉です)納得してしまいました。 [映画館(字幕)] 6点(2005-12-20 09:35:14) |
92. 家庭
面白いキャラクターの楽しく気のいい人たち、愉快なエピソード、テンポのあるストーリー。下町人情風の風俗と会話。どれも面白いはずなのに余り面白く感じられませんでした。登場人物に対する感情が伝わってこなかったからかも知れないです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-12-19 10:00:02) |
93. ぼくセザール 10歳半 1m39cm
《ネタバレ》 すごく等身大の子供をみたような気がした映画でした。適度に遊びもあって、適度も痛みをあって、でもなにか物足りないのは、親が牢屋に入ったと思っていたので、学校中の子供に憧れの女の子、校長先生まで同情してしまうところや、父親がどこへ行くのか何故隠していたのか意味不明なところなど、納得いかない部分が多々ありました。ラストの風船のシーンがとってもきれいで大好きです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-12-06 02:46:56) |
94. 柔らかい肌
《ネタバレ》 地位も名誉もあり家庭でもうまくいっている中年男性が、魅力的な女性に出あって受動的な行動ではありますが、すべてを捨ててしまう決心をする。不倫映画なんですがトリュフォーらしいドキドキさせるシーンも多く楽しめます。今見るとあまりにもストーリーが短絡的な気がしますが、当時としては納得がいくのではと思います。今の時代、不倫=悪というイメージが必ずしもないので、古さは否めないのですが。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-10-26 17:19:09) |
95. こうのとり、たちずさんで
アンゲロプロスらしい詩的な映像、長回し、ミステリアスな味付け。どれをとっても文句の無いはずなのに、もの足りませんでした。普遍的なテーマであるが故に、もう少し感情移入できる部分が欲しかったです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-10-22 08:13:05) |
96. いつか、きっと
《ネタバレ》 自分の意志とは裏腹にはみ出してしまう人。人生を選べない人。それでも一生懸命に生きていくしかない人生。シンクロしてしまいました。人を刺し殺したり、娼婦をしたり、一歩間違えばただのドロドロ話になるところですが、監督、俳優の力で人生を考えてしまう映画になってます。世の中は意外に何も考えないで生きている人が多いことに最近気がついてしまいました。イザベル・ユベール、モード・フォルジェともに、とても良かったです。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-10-06 05:46:30) |
97. 蜂の旅人
《ネタバレ》 大好きなアンゲロプロスですが、この映画は入れませんでした。彼の映画にたびたび出てくるテーマ、損失と自分探しがわかりやすい作品です。自分的にはマストロヤンニがなぜ彼女にそこまで執着するのかがわからなかったです。車で店につっこむシーンの暴力的なところも何故?という感じでした。他のアンゲロプロスの作品と違って淋しさに同調できませんでした。こういう人間嫌いです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-09-27 20:54:28) |
98. 昼顔(1967)
《ネタバレ》 不満はない生活をしているのに、これではいけないと思ってしまう。家庭に入っている主婦ならだれでも思うことだと思います。少女時代の嫌悪感からくる性への恐れ、嫌悪。自分が汚れることで、それらを払拭できる気にもなる。妄想も含めて悲しいくらいにわかってしまう映画でした。できたら、わかりたくない映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-09-16 04:59:04) |
99. 小さな中国のお針子
《ネタバレ》 美しい景色、流麗な音楽、ハンサムな主人公たちと美人のヒロイン・・・なんか、こういう感じだと文句をつけたくなるのですが、とても良い映画でした。途中、糞尿まみれになったり、荒治療で歯を削ったりと、かなりグロい部分もあるのですが、見事に匂いや音は中和されています。ただ気になったのは途中で簡単にセックスして妊娠してしまうところ。それまでの山村の素朴なイメージに酔っていたのに、もしかしたら田舎だから夜ばいとかあるのかも、とか八つ墓村の大量殺人も安易なセックスが原因で村に惨事が起こったんだったけ、とか余計なことを考えてしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-07-28 07:22:37) |
100. 世界でいちばん不運で幸せな私
《ネタバレ》 「アメリ」や「フリーダ」的な映像がおもしろいなあと思って見始めたけど、ストーリーを追うようになってから退屈になってしまい残念でした。まわり中を巻き込みながら本当の相手と添い遂げる恋愛映画といえばいいのでしょうか?それこそこ言葉通りですが、世界は主人公たちしか中心に回っているというストーリー。「愛と青春の旅立ち」を見たときや「100万回生きた猫」を読んだときと同じくらい、自分には合わない映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-07-25 12:52:04) |