1. 8人の女たち
ちょっと不満かなぁ。好き嫌いの問題なんだけど。これだけの女優さんを集めてマトモに一本の作品として完成させたオゾンは凄い。ある意味実験的なのでフツーに楽しませる事を狙ってはいなかったのかも。この設定(キャラの相関図)ならワタクシは横溝正史っぽく、力の入ったサスペンスに仕上げた方が、繰り返し観たくなると思った。気に入ったシーンは。エマニュエル・ベアールのメイド姿でブーツ脚を卓の上に乗せて語るとこ。それにしてもドヌーブはこの年でもオーラがちゃんと出てますな。 4点(2003-09-07 09:44:03) |
2. 運命の女(2002)
《ネタバレ》 「不倫はヤバイ」と思っている平凡な主婦でも「してみたい」気持ちは当然持ってるワケでそこの葛藤をちゃんと演じきってるダイアン・レインは良かった。俯きながら受け入れていく様子は観ているこっちもウレシハズカシ状態。ま、受け入れた後は映画館内やら、喫茶店のトイレやら”夫とではできないシチュエーションのセックス”でブレーキ大開放なんだけど。しかしこの作品が面白くなるのは夫に秘密を持っていた妻の話が、逆転して妻に秘密を持つ夫の話となってからだ。何故、妻は彼にあのプレゼントを渡したのか?彼の死を知った時の妻の涙の意味は?・・・etc.”突風が来ても倒れない家”をつくるにはホントはいろんな工夫が必要なのかもしれないね。個人的には子役に魅力が無かったのが減点。もう少し愛くるしいエピソードが盛り込まれていれば満点近くつけた。ラストも好きですね・・・あの後どうするのか気になるし、DVD版(notレンタル用)に収められているもうひとつエンディングも観てみたい。 7点(2003-07-13 12:38:24) |
3. ロスト・チルドレン
映画ってイイなぁ・・・と思うのは、あのロン・パールマンが足が長くてカッコイイ奴に見えてしまうところ。他作品では怪物顔からしてそのまんまワイルドキャラだもんね。最初にこっちに出会っとけば問題ないが「アメリ」「エイリアン4」と流れてきた人にはコレや「デリカテッセン」なジュネはツライと思う。 5点(2003-05-31 18:35:02) |
4. フィフス・エレメント
この映画辺りからベッソンが手抜き作を連発するようになったとしか思えないのだけれど・・・ 0点(2003-05-29 11:35:31) |
5. イグジステンズ
グロとエッチっつーのは紙一重なんで、ポッド挿入とかもうちょっといやらしい演出もアリかなと個人的に思ったりもするけど、メインの題材がビデオゲームってのがなぁ・・・。性行為とベクトルが真逆なんでねぇの?ゲームの世界観重視なら、物体としてのセックスアピールはやめた方がしっくり来ると思う。ジュード・ロウも近作に比べオーラがイマイチ、いやイマニでした。 3点(2003-05-11 14:23:08) |
6. クリムゾン・リバー
車に轢かれた少女の現場写真は見せないでもらいたかった。精神的ダメージを受けました。後は皆さんと同じ感想です。特に言いたい事はありません。 2点(2003-04-20 09:11:31) |
7. アンダルシアの犬
な~んだ夢で観た映像を繋げていっただけじゃん、と思ってはイケナイ。超現実主義において”夢で観た映像”だとか、”(ある特定の)連想からくる映像の羅列”は重要で立派な”題材”になりうるのデス。だから、この映画を観る前にそれを知っている=映画に限らず、他のアーティスト達の作品に触れた事の有る無しで、受ける衝撃は違ってくるのではないかと・・・。ワタクシがこの作品に触れたのは15年くらい前で無声映画バージョン(これこそがオリジナル版!?)だったので、映画としてよりも単にシュールレアリズムの作品として観る事ができた。けれどそれは映画館で娯楽作品を観るのとは全然違い、動いている連続写真みたいな捉え方だったので、すんなりインプットされて「ふ~ん・・・こういう方法もあるのね」と素直に受け入れる事ができた。内面世界を描けばナンでもあり、誰にでも作れそう(思いつきそう)みたいな表現定義の中で、簡単に忘れる事のできないシーンを作ったのは凄い。こういうのを勉強してる映像作家って、例え娯楽作品を撮ってもきっとインパクトのあるシーンを作る事が可能なんじゃないかな。裁判の判例ではないけど、ちゃんとそういうものを遺した点で9点。決して誰もが観て楽しめるものではない。言ってみりゃ”観劇用途”が違うのだ。実際ワタクシ自身、コレとコクトーの「オルフェの遺言」、トッド・ブラウニング「フリークス」、リンチ「イレイザー・ヘッド」を一度に観なければならない事情があって、長らく記憶の中で作品がゴッチャになってしまっていました・・・凡人ってそんなモンです(笑) 9点(2003-04-05 13:34:27)(良:2票) |
8. 髪結いの亭主
彼女は”今”を永遠にしたかったのだろうか。それとも”これから後”が彼女にとって耐えられないものだったのか。幸せとは何も結婚して子供作って楽しい家庭を築いて・・・だけじゃないんだね。ある種の人たちにとっては。最近になって・・・この年になってようやくその事が解った。けど、ラストはなぁ・・・踊ってる場合か! 7点(2003-04-01 18:28:57) |
9. ゴースト・ドッグ
ヒップホップ好きという点でかなり点が甘くなってます。「パニック・ルーム」では出し切れていないフォレスト・ウィテカーの巧さが出ていると思う(この人、演技巧いと思うんだけどなァ・・・)設定から想像する職人的な暗殺シーンは「COLD LAMPIN' FLAVOR」というPUBLIC ENEMYの曲が流れる洗面所の場面くらいで、あとは「レオン」より大人しいです。デブの巨漢が屋上でポン刀振り回して陶酔し、合間合間に葉隠れの一説(読んだ事無いから本当にそういう文面なのかわからん)が入るという、やはり観る人を選ぶ映画。このサイトにはクレジットされてないジャームッシュの処女作「パーマネント・バケーション」の時からの免疫が無けりゃもっと低い点数つけてただろうな。まぁ、時代がああいう映画を流行で見させてくれたってのもあるけど。(この監督の作風ってジャズとヒップホップに共通する、ベースラインに音をノセていく方法を映像構築に使ってるんじゃないかな。漠然と緩急乏しい表現に思えるのはそのせいのような気が・・・)オレがドンパチ、お色気、お涙頂戴に飽きるといつも助けてくれる映画のひとつ。 9点(2003-03-06 11:53:31) |
10. クイーン・コング
テーマ曲がかなり耳につきますが個人的にかなり好き!(笑)これDVD化直後にかなり期待して観たんだけど、「モンド映画」としての面白さだけでもっているので、本来の映画としてのレビューだとちょい点数辛目。広川太一郎の吹き替えを全盛期でやってたら点数変わったかな。字幕で楽しむ内容ではないかも。 5点(2003-02-23 08:13:57) |
11. ダメージ
女は不倫をと言うより、くたびれた年齢のオッサンが自分に対して剥き出しにする性を楽しみ、男は息子のオンナを犯しているという動物的行為に理性を失う・・・。セックスを通して放っているものと受け止めているものの違い。知らぬなら知らないまま一生を送る方が良い猛毒と表裏一体の甘美。 6点(2003-02-14 01:08:26)(良:1票) |
12. マルホランド・ドライブ
映画と音楽を同じ土俵で比べて「テーマは言葉で説明するもんじゃない」って言われてもなぁ・・・映像ヤクザだよな、この監督。映像使ってヤクザしてるんだよこの人。”アンタ何かい?さんざん1時間ン十分、エエ女楽しんだンちゃうんか?お?で、金払えんちゅうんはどういうこっちゃ?「話のスジが通っとらん」て、誰に向かって言うてんねや?”って英語わかんねー日本人に言うんだよこのオッサン・・・。わかりました「イレイザー・ヘッド」の分だけ払いますからどうか許して下さい(笑) 2点(2003-02-13 01:23:56) |
13. ベーゼ・モア
「テルマ&ルイーズ」をもっと不快にした作品。ターゲットの選択にポリシーが無いというか・・・出会った人間を全部殺してるワケでもないし、社会のゴミ掃除でもないし・・・・よくわからん。・・・となるとこれは”何もかもブチ壊してやりたい事をやる”ってハナシになるんだろうけど、主人公達にはやりたい事が無い。突然欲情して男を拾いに行くとか、サディスティックな殺し方はこういうキャラが出来上がれば当然と思うけど、それを描いて何が言いたかったんだ?繰り返す相棒の思い出が二人でランジェリー姿で踊ってた場面だなんて・・・意図不明。ポルノ部分に期待するならAVでも観た方がよい。 1点(2003-02-09 09:33:47) |
14. バイオハザード(2001)
ヒドいねコリャ・・・。原作(ゲーム)の版権手に入れてナニがやりたかったのかがようわからん。「エイリアン2」のようなアクションがしたかったのか、「ゾンビ」がやりたかったのか・・・。ミラが銃を構えてるいろいろな宣伝用ポスター見りゃ、ど派手なガンアクションを観客は期待しちゃうでしょうが。(少なくともオレはそう期待していた)メモを取ったらクロゼットが開く、入った部屋が安全なのかどうかが”観客からは判らない”、うめき声で近くにいるのがわかっているのに姿が見えない・・・これがバイオハザードでしょう。今時のCG技術にしてはショボ過ぎなボスキャラだって、あれゲームじゃ三下じゃなかったっけ?このスタッフ、ホントに原作のファンなんか?それとも才能が無いだけなのか? 2点(2003-02-03 17:41:19) |
15. イル・ポスティーノ
観てる途中で寝てしまった・・・次の大型連休の前日の夜(笑)とかにもう一度チャレンジ!! 3点(2003-01-18 10:51:38) |
16. JFK
これだけまともなレビューが揃っている作品でこの点数をつけるのはとても勇気が要りました・・・。正直言うと、難しすぎてわかりませんでした。知的興奮を覚える迄に達しなかった・・・。うぅぅぅ・・・。 3点(2003-01-12 18:06:16) |
17. アザーズ
やられたなァ・・・。娘アンが見たという息の臭い老婆。何でいかにも怖がらせたい挙動なのかと思ってたらまさかアレだったとは!・・・納得。一発オチは確かにその通りだけど、伏線探しが好きな人なら2~3回は楽しめるよ。(初めて銃を持った時に一瞬、オヤ?っていう顔をするとことか、細かいのがいっぱいある)ほぼ大半のシーンで忙しくニコール・キッドマンが映っているので、その美しさに惚れ惚れしているワタクシは飽きがきませんでした。邦訳を間に受けてると登場人物が感情の無い人間に思えてしまいますから、DVDで見る方は吹き替えバージョンの方がいいかもしれません。母親の偏った愛が際立ちます。しかしこの監督はスゲーなぁ・・・監督、脚本、音楽までやってるって!?弱冠30歳!?ホント、将来が楽しみだな(例の「アルバム」の中の一人として映ってるらしいが、どれなんだろう?) 8点(2002-12-22 10:40:32) |
18. レオン(1994)
殺し屋なのに植物を愛でる心を持つ主人公。どんな思考回路してんだ?頭の中にスイッチでもあんのか?・・・その辺りをサラッと簡素化した説明で流して、寓話的テイストに包んで、ハイできあがりと。銃撃戦のシーンも工夫してジャン・レノの凄腕具合を描写しているが、冒頭の暗闇から手が伸びてターゲットの首にナイフを当てるシーンの方が良い。でもクライマックスはドンパチやんなきゃ盛り上がらないもんね。ゲイリー・オールドマンはトゥルー・ロマンスでもやはりヤクチュウっぽい役をやってたが、こっちの方がスゲェ~!さすが元ホンモノ。演技と言うより再現か? 6点(2002-11-24 01:38:56) |
19. 氷の微笑
何の役をやっても同じに見えるマイケル・ダグラス・・・。見えるか見えないかでやっぱり見えねえじゃねぇか・・・のシャロン・ストーンの股間。この監督の特徴である「血ではない」方の暴力描写もイマイチ。今思うと、オレほんとにこんな映画観たかったんかなぁ。。。「イッツ、ナイス・・・」のシーンが無かったらこんなに流行っただろうか? 3点(2002-11-23 00:33:11) |
20. 気狂いピエロ
わかんね。これを高く評価する評論家って、ランボーとか読んで感化された上でモノを言ってるんだろうか?唐突に始まる台詞がそれだとわかったのは見終わって何じゃこりゃと思いインターネットで調べてからだ。映像のRemixっていうのかな、そういう切り貼りっぽい事は「勝手にしやがれ」でもやってるし向こうの方が見世物としては数段面白い。即興演出ったって、色使いったって今の風潮には合わない。公開当時でこそ絶賛されたものだと思う。文学的解釈ではサブミッションが効いてるようだけどね。ただ、ヒロインの女優の素晴らしさだけは色褪せていない。現在でも通用するだろうと思える魅力は脅威だ。 3点(2002-11-19 18:05:07) |