1. お坊様と鉄砲
《ネタバレ》 同じアジアとはいえ、あまり身近とはいえないブータンという国。王さまが以前来日したよな?幸せなんだっけ?仏教国家だよな?くらいな認識で見始めました。 全編通して劇伴はほとんどなく、静かに、不穏に物語が始まります。模擬選挙に合わせて銃を調達という?が5個くらいつくようなラマの指示にいろいろな人が翻弄されながら、ブータンという国の歴史から生まれた国民性、国王から良かれと思ってもたらされる民主化について描かれていきます。と言いつつも、ラマの目的は?高価な骨董鉄砲の行方は?と満月の夜に向かってみんな右往左往な様子をコミカルにほっこりと描かれており、顛末もとてもステキで良い映画でした。久しぶりに映画で知らない国に旅した気分を味わえました。 [映画館(字幕)] 8点(2025-01-01 17:45:25) |
2. バーン・アフター・リーディング
《ネタバレ》 まず、コーエン兄弟作品だよ、不条理な内容の映画なんだよと思って見てください。 起承転結とか勧善懲悪はありません。ブラピ主演映画でもありません。 この前提を押さえた上でなら充分楽しめます。とにかくバカな登場人物がバカな思い込みと微妙な勘違いを繰り返してどうしようもない状況になっていく感じが楽しめました。ロシア大使館の面談で背景にプーチンの肖像が飾ってあったりとか(大使館では普通なんですかね?)ブラピの最後の馬鹿まるだし満面の笑顔とか、ジョジクルが一生懸命作っていたアイテムがあれかよとか、なかなか笑えました。 [映画館(字幕)] 6点(2009-05-16 22:06:01) |
3. 皇帝ペンギン
夏の暑いさなか、ちょっと仕事をサボって一時間半、涼しい映画館でかわいいペンギンとの遭遇でした。 空腹を抱えて行進しても、男を争っての殴り合いだって、なんだかかわいい。そんなラブリー全開の世界にボーっと逃避させてくれる魅惑の映画でした。 ペンギン見て、腹を立てる奴はまずいない、ってことですかね。一時間前まで抱えていた鬱屈もみごとに溶解してました。 変なフランス語の愛のセリフをつけないでくれたら、なお良かったんですが。。。そもそも、オスとメスの見分け、つきませんし。 [映画館(字幕)] 6点(2005-08-13 14:13:36) |
4. モーターサイクル・ダイアリーズ
ずっと見に行きたかった作品ですが、期待以上の作品でした。 ”チェ”ゲバラという人の物語ではなく、エルネストとアルベルトのロードムービー。 若いときに、貧乏な旅行を行ったことのある人なら、必ず共感できるところが見つかります。15ドルの使い道がわかった時には、不覚にも泣きそうになりました。 最後に一言、ガエル・ガルシア・ベルナル、ホントかっこいいよ。10~30代の女性は、彼の顔だけでもこの作品を気に入ってくれるはず。 [映画館(字幕)] 8点(2005-04-10 20:40:58) |
5. ぼくの好きな先生
穏やかでやさしい先生、色々な意味で可愛い子供達の数ヶ月を、静かに撮り続けた作品です。感動や事件を出来る限り排除した編集がされていますが、ホットミルクを飲んだ時のように、ゆっくりと確実に温かいものが胸に広がっていく、そんなステキな映画でした。お勧めです。 9点(2003-10-15 22:32:33) |