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【製作国 : フランス 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  愛されるために、ここにいる 《ネタバレ》 
淡々とした描写の中にジワーッとくるものがある映画です。タンゴがモチーフになっているので、もっと情熱的なストーリーなのかなと思って見始めたのですが、出だしから地味な展開なので、あれ?という感じでした。しかし、これがものの見事にはまってしまいました。本国フランスでは半年以上のロングランヒット作となり、「小さな宝石」と称えられているようですが、なるほど、こうした大人の映画が評価され実際に多くの観客を集めるとは、やはりフランスらしいエピソードです。 主人公の中年男の疲れた表情には身につまされます。仕事、妻との別離、親の介護、子供とのコミュニケーション等々、どうにもやるせない現実は万国共通ですね。そもそもタンゴ教室に通い始めた動機も健康問題ですから…いわばメタボ対策というわけ。それがたまたまダンスの相手になった若い女性と恋に落ちるという、いかにもというストーリーに思えるでしょう。が、大人が持っているいろいろな現実のしがらみを超えて、情念を交える刹那をタンゴという踊りによって表現するあたりはうまいなと思えます。下手なベッドシーンなどより数倍エロティックかも知れない。これもフランスならではなんでしょうか。大人のフランス映画をもっと観てみたくなってしまいました。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2008-02-11 20:03:50)
2.  ジャッカルの日
ドゴール仏大統領の命を狙う正体不明の暗殺者と、僅かな手がかりをもとにその暗殺の現場に迫るルベル警視の緊迫感溢れる展開に酔いしれました。フォーサイスの出世作をこれだけ見事に映像化したことに拍手したいと思います。追う側、追われる側双方にプロならではの妥協を排する厳しさがあり、それがこの作品を非常に魅力的にしていると思います。過剰な暴力シーンでお茶を濁すような昨今の傾向からすると、その静謐な作風は新鮮ですらあり、こうした作品がもっと増えてほしいと感じました。
9点(2002-09-26 12:38:41)(良:1票)
3.  ジャンヌ・ダルク(1999)
ベッソンがジャンヌダルクをモチーフに映画を撮ろうとした意図って、一体何だったのだろう。一般から見ても興味の尽きない歴史上の人物なわけだが、フランス人からすれば、英仏百年戦争の泥沼から祖国を勝利に導いた救国のヒロインということになろう。また、カソリックの視点で見ても、聖人に列せられたカリスマということになる。そこで、ベッソンの映画であるが、これは意味不明ではないか。ここで描かれているのは聖と俗の相克なのか?はたまた、政治と信仰の軋轢?どうも、この監督は自分の描こうとしているジャンヌ像が何なのか分からないままメガホンを取ってしまったようだ。あるいは、確信犯なのか?あえて、ジャンヌの聖性を貶めたかったのか?ん?そう考えると、辻褄が合ってくるような気もする。神に導かれた救国のヒロイン像は、単なる個人的な復讐鬼として、俗世を超越した聖性は、独善的な妄想に取り付かれたパラノイアとして描かれているのも当初からの目的だったのだろうか。そう言えば、後半登場するダスティン・ホフマン演じる「良心」なるものも、一見すると、戦前のサイレント映画時代の傑作「裁かれるジャンヌ」へのオマージュとも見えなくもないが、内容はまったく別物だったりする。もし仮にこの男が「良心」なら、これほどジャンヌを言葉巧みに惑わしたり(結果的に)するのだろうか。このやりとりを観ていて、荒れ野で40日間の断食を行っていたイエスを誘惑した「サタン」をイメージした西欧人は少なくなかったのではないかと思う。釈然としないのも当然だろう。ジャンヌは「良心」なるものとのやりとりに疲れ果て、降参するように火刑台に上がるのだ。ジャンヌの実像を確かめる術はない。しかし、だがらこそ、この映画がどんなジャンヌ像を描きたかったかが問われてくるはずだ。
5点(2002-06-13 08:05:03)(良:1票)
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