1. フレンチ・カンカン
全然悲しくなどないのに、感極まって涙が溢れてくる。ラストの10分は映画を観て、感じることの喜びの極致のひとつ。 ルノワールの映画への、スタッフ・キャストへの、そして観客への愛情があふれ出る一本。 9点(2003-06-12 12:20:22)(良:1票) |
2. フェリーニのアマルコルド
そのあまりに見事な映像でフェリーニの「郷愁」を見せられてしまい、こちらも見た筈もない「郷愁」を疑似体験させられてしまった。 この甘酸っぱい幸福感。大好きだ。 9点(2003-06-04 18:42:04) |
3. 穴(1960)
硬いコンクリート。それを割る鉄の棒。響きわたる硬質の音、音、音。すべてのサスペンスが極めて硬質な肌触りで、観ているこちらを締めつけてくる。 それを和らげるかのような男たちの狭義の気持ちよさ。観終えた後にさえ、「あの男」は裏切ったのか否かとサスペンスを突きつける。 9点(2003-06-01 18:20:36) |
4. 冒険者たち(1967)
単純で、甘っちょろくて、雰囲気だけ? イヤイヤ、これこそいつまでもサビない、カビない瑞々しさいっぱいの傑作。 9点(2003-05-19 17:09:49) |
5. アメリ
主演の女の子がもう少しオシャレじゃ無い方が良かったと思うが・・・・・。 8点(2003-02-07 20:53:48) |
6. 勝手にしやがれ
今や古典のはずなのに、何故かB級映画のすばらしさを教えてくれるようなチープさと活きの良さ。この新鮮さは永遠か! 9点(2003-01-26 23:25:19) |
7. 永遠と一日
この人物設定をハリウッドで製作していたら、もっとてんこもりのドラマチックさに、お涙頂戴の映画を作っていたでしょう。しかし観終えて何年後までも深い印象を残すのはこちらでしょうね。ラストのワンカットは凄い。 8点(2003-01-26 23:15:09) |
8. ベニスに死す
また劇場で観たい!と切に願う映画のひとつ。映像と音楽による官能。 9点(2003-01-26 21:20:14) |