1. ナイト・オブ・ザ・スカイ
迫力ありますねえ。どちらかというと映画というより航空ショーを見ている気分でした。この手の映画はストーリーはグダグダでも迫力のある映像が撮れれば半分以上成功したようなもんです。TV放映で観ていたのですが、いくら「トップガン」に似ているからといって提供バックに「デンジャーゾーン」を流すのはさすがどうなのかと思いましたが。 [地上波(吹替)] 5点(2009-11-15 23:09:54) |
2. 太陽と月に背いて
なにやら文学的な邦題と雰囲気とは裏腹の、小生意気で奔放なガキとハゲのおっさんの馬鹿丸出しのじゃれあいを延々と描いた珍品。ランボーを演じたディカプリオのギラギラとした佇まいはこの作品独特で、他の出演作にはないものを感じる。ちょうど俳優として上がり調子の時期で、その勢いが如実に出てる。ロマーヌ・ボーランジェの巨乳にビックリしつつアブサンがメロンクリームソーダみたいで美味そうなんて思っていたらストーリーが全然頭に入って来なかった。 [DVD(吹替)] 5点(2009-08-20 16:13:40)(笑:1票) |
3. クレールの刺繍
《ネタバレ》 暗い。そして淡々としている。かといって決して繊細ではない気がする。雰囲気重視のわりに編集が粗く、各シーンに余韻がないのでクレールの心の機微が全然伝わってこない。単調で退屈なシーンばかりが続きラスト20分で無理やり物語を展開させ、強引に結論を出してしまうような荒い筋運び。これではメリキアン夫人の感情の移り変わりやクレールが子供を育てる選択をする決意に至った過程など理解できるはずもない。女性のための映画だと思うので女性ならもっと共感できたり繊細な捉え方ができるかもしれないですね。 [DVD(字幕)] 3点(2009-07-22 12:16:26) |
4. ピアノチューナー・オブ・アースクエイク
本当は「ストリート・オブ・クロコダイル」が観てみたいのですが見つからないのでこの作品が初体験となりました。期待していたパペットアニメは少なめで実写メインなのがちょっと肩透かしでしたが幻想的で眩い映像は文句なしの満点。もう1カット1カットがまさに絵画の趣。しかしながらストーリーが意味不明。ピアノの調律士が得体の知れない装置の調律を任されるという導入部は引き込まれるんですが、どんどんわけがわからなくなり何度寝落ちしそうになったことか・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2009-07-10 22:29:43)(良:1票) |
5. 視線のエロス
《ネタバレ》 「クローバーフィールド」などで注目された主観映像映画の先駆けではないでしょうか。この撮影手法をサスペンスやパニック映画に応用せず不倫ムービーの新機軸として活用してしまうのはさすがフランス映画だと思います。この趣旨の場合、当然不倫相手の魅力が大前提になるわけですが、イザベル・カレ演じるミュリエル:22歳はたいへん魅力的です。本編102分の80%以上が彼女のアップにもかかわらずそれに耐えうる美貌を持っているし人物像も文句なし。主人公弄びまくり、男心くすぐりまくり。小悪魔ですね~。それに対し主人公の方はほとんど猿です。セックスしか頭にありません。いい歳してアホかこのオッサンと呆れましたね。不倫=セックスってことでしょうか。不倫=文化よりはわかる気がしますが。まあ、あれくらいの歳になって自分の半分ほどの女性と付き合うとやはり肉体を第一に求めてしまうものなんですかね。 [ビデオ(字幕)] 6点(2009-05-18 21:24:46) |
6. ダンテ01
《ネタバレ》 キリストをモチーフにした宗教的SFなんですがとりあえず説明不足な部分が多すぎて・・・。あの宇宙ステーションは何故わざわざあんな危険な場所にあるのかとか結局エリザの目的はなんだったのかとか名無しの超能力男は何者なのかとか。そういうのが一切解らないままなし崩し的にクライマックスを迎えるわけですが、ラストのサイケトランスが似合いそうなドラッギーな映像は良かったと思います。ジャン=ピエール・ジュネの元相棒だけあってビジュアルセンスは抜群。ジュネ組のドミニク・ピノンや「デモンズ95」のナギ、エンキ・ビラル作品で見かけるヤン・コレットなど印象的な外見を持つ俳優を集めたキャスティングセンスもさすがです。でも演出はちょっと任せられない気がします。 [DVD(吹替)] 3点(2009-03-04 21:40:38)(良:1票) |
7. ジャンヌと素敵な男の子
《ネタバレ》 エイズという重い題材を軽妙なミュージカルにしてしまうセンスはスゴイがバランスが悪い。誰とでも寝たがる尻軽女ジャンヌがエイズの青年と付き合うことで変わってゆくのかと思いきや最後まで尻軽なので全く感情移入ができない。病気で変わり果てた自分を見せたくないという彼の意志を知り、本当の愛を見つけたのならジャンヌにそれなりのリアクションをさせるべき。それが他のナンパ男と寝るってのはありえないでしょう。これがリアルだって言いたいのならこんな映画つくる意味ない。結局エイズというテーマを語る気はなくラブストーリーを盛り上げるための要素としてしか捉えていないのは問題。内容はこんなですが、ヴィルジニー目当てなら一見価値ありです。ダンスあり(歌は吹き替えっぽい)全裸ありチャイナドレスありとその美しいお姿を存分に拝めます。 [ビデオ(字幕)] 4点(2009-01-15 15:53:40)(良:1票) |
8. フューチャー・ゲーム
《ネタバレ》 ボンクラゲームオタクが仲間集めて最高のゲームづくり!というシミュレーションロールプレイング映画。チャプター代わりにレベルがあったりアクションシーンをプレイ画面風にするなどゲーム好きな人には楽しめるかもしれません。ハードがプレステ2ってのが時代を感じさせます。ストーリーも王道を外さない手堅さ。取り立てて凄いところは無いけど安心して見れる娯楽作でした。 [ビデオ(字幕)] 4点(2008-12-26 02:46:41) |
9. ハンニバル・ライジング
復讐劇&サイコサスペンスとしては面白い。しかしこれがハンニバル・シリーズの1作なら話は別。この映画で描かれている青年が年老いてもあのハンニバル・レクターになるとは思えない。 [DVD(字幕)] 5点(2008-12-07 17:20:17)(良:1票) |
10. スパイラル・バイオレンス
《ネタバレ》 G・オールドマンが主役と思いきやなんと途中退場。村人によって監禁されていた少女の救出をしたまではよかったが・・・という状況はスリリングで、主人公がどんどん暴力に取り付かれてゆくという展開は良いのですが、演出にキレがなく主人公の変貌の恐ろしさが伝わってこないのがつらい。主人公を含む2組のカップルがことあるごとに言い争いをはじめてイライラさせられました。 「わらの犬」のような映画を目指しているのはわかるんだけど・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2008-12-04 00:16:02) |
11. ユナイテッド93
綿密な取材の積み重ねによる機内の様子の再現や管制塔の職員に実際に事件に直面した人々を起用するという究極のリアリティ。製作時期の早さなどいろいろと賛否はあるが「そこらのダメ監督に下手クソな作品を作られるくらいなら俺がぐうの音も出ないようなヤツを作ってやる」という監督の心意気は伝わってくる。この映画の地上波初放映を勝ち取ったのが湾岸戦争発生時にアニメを放送していたテレビ東京とは皮肉だ。 [地上波(吹替)] 6点(2008-11-21 11:35:29)(良:1票) |
12. ジェヴォーダンの獣
《ネタバレ》 こんな話に138分も必要とは到底思えない。とにかく主人公の恋愛ドラマが余計。ヒロイン(とその兄)とかいらないっしょ。ようやく獣とのバトルが始まるころにはこちとら飽きちゃってんだよ。しかも主人公いきなり強くなってるし。一番の見所がモニカ・ベルッチのヌード(どうせならこっちに時間使えや)だけでは悲しすぎる。 後で知ったけどヒロイン役って「ロゼッタ」のエミリー・デュケンヌだったんだ・・・全然気づかなかった。 [DVD(吹替)] 2点(2008-11-03 15:44:57)(良:1票) |