1. パリ、テキサス
《ネタバレ》 学生のころ、映画館で観た。年取って、再鑑賞。 自由恋愛って、こんなに燃えるのか! 愛って、こんなに熱いものなのか! いや~、最近の若い人たちって恋愛しないみたいだけど、 皆さん、こんなに熱くなれる経験、できるんなら、した方がいいかも、デス。 若いころは気づかなかったが、 赤と青の映像で、白黒映画ならぬ、赤青映画。 ナスターシャキンスキーの美しさに、うっとり。 苦味のテイストながら、ラストはやった!という感じ。 弟夫婦がかわいそうではあるが・・ [ビデオ(字幕)] 8点(2025-02-07 00:04:27)《新規》 |
2. 恋愛睡眠のすすめ
《ネタバレ》 ミシェルゴンドリー、好っきだなぁ! 若き天才発明家の恋愛模様。 戀愛にウブなんだけど、なにせ発想が異常! そんな青年を、徐々に受け入れる女性に好感♪ ミュージックビデオ畑からの才能なので、 夢のシーンは、おもちゃ箱ひっくり返したような場面が多く、楽しい。 [DVD(字幕)] 8点(2025-01-19 20:32:40) |
3. 裁きは終りぬ
《ネタバレ》 ルメットの「十二人の怒れる男」が1957年なので、明らかにこの映画が元ネタと思われる。 陪審員の群像劇で、様々な陪審員の生活が、最後の評決への発言とつながる仕組みだ。 フランスらしく、サロン文化の地であるだけに、軽快なおしゃべりが楽しい。 ただ、7人の陪審員の生活が描かれるので、ちょっとごちゃごちゃしてくる。 しかし、この時代に、この良作がすでに撮られてたことは驚きで、 映画の成熟は、映写機の出現から、かなり早い時期に到達していたと思われる。 映画文化に法廷ドラマというジャンルを作り出した、映画黎明期の作品。 [DVD(字幕)] 7点(2025-01-13 19:53:31) |
4. グッバイ、サマー
《ネタバレ》 人生に大きな影響与える、中学生のひと夏の大冒険。 自分たちで作った家型四輪車で、フランス国内を走る。 とても夢のある話で、ワクワクする。 好きな話です。 人生のほろ苦さも、後半からしみじみと・・ 秘密基地とロードムービーが合体した、素敵な作品です。良作♪ [DVD(字幕)] 7点(2024-10-27 22:05:26) |
5. 田舎司祭の日記
《ネタバレ》 「へっ、今度の司祭、青二才じゃねえかよ」 「説教なんて聞いてらんねぇ」 赴任した田舎の教会で、冷たい視線の中、 この若い司祭は、可哀そうな夫人の魂の救済をやってのける。 それを目撃した若い女性からの、審判の対応がなされる。 やがて、そこにいられなくなった司祭は、のたれ死に・・・ ラストの言葉 「それがどうした。すべては神の思し召し。」 圧巻、巨匠ブレッソンの見事な落ち。 いつか、俗物の老司祭が、女性の魂の救済をやってのけ、 女性たちから審判の対応にさらされ、最後にどんな言葉を残すか?なんて 映画も観てみたい。 [DVD(字幕)] 10点(2024-10-13 15:52:48) |
6. 影の軍隊(1969)
《ネタバレ》 レジスタンスの映画。 見どころは、女性しかも母親が戦士になっている点。 むちゃくちゃ優秀なのだが、捕まって子どもを人質に取られると、かくも簡単に落ちてしまう。 この点において、やはり戦いに女性は使えないということかもしれない。 その女性、マチルダの練る作戦は、ものすごく優秀。 リノヴァンチュラが捕まった時に見せた作戦は、凄かった。 そのリノが、前半の主役である。 独特の風貌に似あう戦士ぶり。 しかし、映画は、アクションものではない。 レジスタンスの静かな戦いを描いている。 メルヴィルの作品。再評価の必要性があると思う。 どうでもいいが、手塚治虫のキャラクターにランプという人がいるが、リノヴァンチュラだと思う。 もう一つ、影の軍隊と言えば、我々昭和っ子には、漫画「男組」を思い出させる。 当時のワイルド7はじめ、こういう映画の影響が、漫画に強く出てたと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2024-10-06 01:08:53) |
7. モラン神父
《ネタバレ》 持っているものがアレっぽち! ここで生活していく気持ちのない人に説教されても、 そりゃ胸には響きませんよね。 神さまに捧げているから、何もいらないってことでしょうか。 カトリックって厳しいんですね。 モラン神父が女性に興味を持たれてるとこから、どんなドラマが展開するか? そこがポイントでした。 神と女性、これを描いた映画は、古い映画ですが、「雨」という名作があります。 しかし、この映画は、ひたすらまじめな神父でした。 ただ、若さの価値を、あまり考えてない発言が多いですね、この人。 彼女の涙は、神父のけなげな気持ちが神さまにのみ独占されてるからでしょうか・・ 「来世」を重んじる思想は、今を大事にしないのでは? 次の赴任地へ旅立つ神父さんは、神の世である世界全部が、ひとつの生活地点となるのでしょうか? 土着に生きる女性には、理解できないズレが面白かったです。 [DVD(字幕)] 7点(2024-10-02 00:35:56) |
8. 悲愁(1979)
《ネタバレ》 夢の世界、映画の世界に生きる大女優の、巨大な自己愛。 「サンセット大通り」を思い出させます。 ただ、この作品が創られたのは、当時のメーク技術の向上があります。 若い女性すら、老婆に変身させてしまう技術が・・ ビリーワイルダーは、そこから本作を創ることにしたのでしょう。 可愛そうなのは、娘です。 名声よりなにより、若さに勝る宝はないのに・・ 悲しい結末です。 嫌~な気分になります。 [DVD(字幕)] 7点(2024-09-29 17:58:59) |
9. 落下の解剖学
《ネタバレ》 死亡事故が起きる。 状況は、いたってシンプル。 第3者が入ってきた可能性はない。 ならば、妻が殺したか、自殺か・・ それを法廷劇で延々2時間近く見せる。 母親や子どもの心理、表情、そこを丁寧に描いてる。 スヌープ(犬)がいい。 なんとも賢い。 ラストは、この子も家族の立派な一員と示して終わり。 [DVD(字幕)] 7点(2024-09-08 22:02:30) |
10. タンゴ(1993)
《ネタバレ》 パートナーがウザいと思い、殺したいと思う男の気持ち。 よく分かります。 ルコントは、漫画家なので、面白く話を展開します。 まぁコメディですな。 内容はないです。 ただ笑いたいときに、持ってこいの一本です。 フランスの愛は、日本よりも情熱的で魅惑的です。 その分、セックスにさしてこだわりもないようです。 さすが! [ビデオ(字幕)] 7点(2024-08-23 23:37:10) |
11. シェルブールの雨傘
《ネタバレ》 全編、セリフが歌。 ミュージカルは数あれど、ここまで、歌に徹してる映画は稀。 でも、これが飽きさせない。 キレのいい音楽も混ぜ、何となく「ラ・ラ・ランド」の演出のヒントにも なったのではないか?と思った。 それにしても、カトリーヌドヌーブ、お美しいですね~ 我々の世代では、おばちゃんのドヌーブしか知らないから、 実世界での周りのおばちゃんたちも、若い頃は相当きれいだったんだろうなっと。 オゾンの「しあわせの雨傘」と比べて観ると、面白いデス [ビデオ(字幕)] 7点(2024-08-22 15:42:40) |
12. 抵抗(レジスタンス) 死刑囚の手記より
《ネタバレ》 とある囚人が脱獄をするため、 綿密に計画するが・・!という話。 ラストは言いません。 あの坂本龍一教授の本「坂本図書」の最初に取り上げられてる監督、 ロベールブレッソン先生の名作であるから! 皆さん、ネットを駆使して、観ましょう! 坂本教授がブレッソンを挙げたのには意味がある。 この映画を観れば、分かるのだが、極力、近代の映画演出を排して、 リュミエール兄弟の映画(自分もあまり分からないのだが・・汗)の原点に近づくことで、 映画表現の本質に戻ろうとしている。 坂本教授も、音楽表現の原点回帰に、この監督の姿勢に共感するとこが多かったのだ。 脱獄ものと言えば、イーストウッドの「アルカトラズ」から「ショーシャンク」まで 色々ありますが、それでも本作は面白い! 是非、ご鑑賞を! [ビデオ(字幕)] 8点(2024-08-07 00:12:45)(良:1票) |
13. 聖なる犯罪者
《ネタバレ》 犯罪者が悔い改めて、新天地で神父になる。 善良な町人たちの教会。 しかし、そこにはある事件を経て、痛みのある町だった。 神父は、その事件への深入りすることで、自らの改心を行う。 ある事件の真相は? そして、町がその痛みを乗り越えようとしたとき、 神父の犯罪の、まだ未解決の落とし前が降りかかってくる。 事態は、意外な展開に・・ 最後まで目をそらすことのできない展開だ。 [DVD(字幕)] 7点(2024-07-29 21:53:25) |
14. ノスフェラトゥ(1978)
《ネタバレ》 映像美のなか、おなじみのドラキュラの話が展開する。 ヘルツォークらしく、川と船も忘れない。 見事なドラキュラストーリー!名作! [DVD(字幕)] 7点(2024-05-23 00:35:17) |
15. あの愛をふたたび
《ネタバレ》 なんという男!? これがまたベルモントのはまり役! まぁ嘘つきラブストーリーに、フランシスレイの音楽があっているのか、 いや、嘘つきだから、こんな曲が合うのか、 女遊びをしてるとはいえない自分には分かりましぇ~ん(笑) クロードルルーシュは、「男と女」の別バージョンに挑戦した。 それだけでも、一見の価値があるとは言えないか? (しかし「男と女Ⅱ」は観てないので、何とも言えないか・・汗) [DVD(字幕)] 7点(2024-05-13 01:39:38) |
16. ロブスター
《ネタバレ》 今、話題の鬼才、ヨルゴス・ランティモス。 とにかく寓話とかのレベルを超えて、ぶっ飛んでる。 何とか意味を見出そうとすれば、結婚して真人間になる難しさを描いた映画か・・ カップルにならないと動物にされるホテル。 そこから脱走した、独身を愛するグループ。 しかし、そこには、恋愛とか絶対禁止という厳しいルールがある。 最後、二人は真人間のカップルになれるか、という場面で終わる。 その為には、男も失明しなければならない。 これは、周りが見えないと、愛は成就できないという意味か? エンディングで、波の音が聞こえる。 ああ、彼のなりたかった動物は、ロブスターだったか・・ [DVD(字幕)] 6点(2024-04-13 19:56:55) |
17. モンパルナスの灯
《ネタバレ》 モジリアニの話。 劇中、金持ちに絵を売り込みに行くとこが面白い。 ジェラールフィリップの絵に関する博識ぶりが披露される。 画商、怖すぎでしょう!! 絵の世界じゃ当たり前!?怖いよ~(泣) このドラマの後の、奥さんのその後を知ると、酒を飲まずにはいられない。 興味ある方は、ネットでお調べを・・ [DVD(字幕)] 7点(2024-03-12 22:35:14) |
18. フランスの思い出
《ネタバレ》 都会の男の子を預かることになった田舎の夫婦。 最初は、おませな同年齢の女の子とコンビを組んで、楽しく(意地悪もされながら) 田舎の日々を暮らす。 慣れてきたころ、母の出産を知らされると同時に、 父親の不在に、田舎の叔父がすっぽりはまって、実の父親の愛を疑う男の子。 そこで教会の屋根に登り、村中、大騒ぎ。 そして、別れ。 温かく素朴な田舎の夏休みを終え、これから男の子はどう暮らすのだろう。 多分、戻った都会では、友だちはできず、田舎の日々を胸に抱き、大人になってくんだろうな・・ [DVD(字幕)] 8点(2024-02-07 14:55:35) |
19. ダントン
《ネタバレ》 人類史上、最高の法廷劇といえる。 かくいう私も、民主主義の歴史ってなに?って思いました。 元理系なもので・・(失笑) ただ、ヤマ場のロべスピエールのスピーチのいかがわしさは理解できた。 なんなら自分たち委員会を裁いてみるかい?って彼が言ったとき、 議会の一人が、委員会は完璧だとか言うもんだから、 そのままスピーチが続いて、ダントンの議会での発言がなくなっちゃうんだよなぁ・・ ほんの一瞬のことで、委員会のいかがわしさが放置されてるんだよなぁ・・ ちょっと「?」のあった映画だったけど、 社会派ワイダ監督の渾身の一作。 [DVD(字幕)] 10点(2024-01-22 01:32:18) |
20. グッドナイト&グッドラック
《ネタバレ》 実話なのか!? アメリカは、史実をよく映画にするね。 アメリカ人には、映画が面白いだろうね。 教養を深められるからね。 厳しい人が、厳しいとこから、闘い、世の中前に進むんですね。 [DVD(字幕)] 7点(2023-12-20 21:28:05) |