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1.  バリー・リンドン
スーパーリアリズムというべき再現性をもって表現された映像は一見の価値有。 キャスティングで素人俳優を主役に据えた意図が成功しているのが感じ取れる。 キューブリックの映像にはいつも驚かされるが、このバリー・リンドンはその極みといっても過言ではないように思える。それほどにこの作品は視覚のみでの鑑賞に耐え得る。
[DVD(字幕)] 8点(2010-10-06 23:57:58)
2.  モーターサイクル・ダイアリーズ
ゲバラのことを知らずともロードムービーとして秀作なので楽しめる。 アルベルトとエルネストの旅の中のやり取りもおもしろい。 ゲバラへの過程としてみると更におもしろさが広がる作品である。 この映画を観るとバイクにまたがって旅に出たくなる・・・。
[DVD(字幕)] 7点(2010-07-22 23:21:16)
3.  
シェイクスピアの「リア王」をベースとしたストーリーはさることながら、映像美に心を打たれる。一文字秀虎役の仲代達矢の演技も鬼気迫るものがある。多くの人に好まれていない狂阿彌役のピーターの演技が、実に良いスパイスとなった。異物を放り込まれたことにより、色々な思惑を想像できて楽しくなった。影武者より引き継がれた合戦シーンにおいても白黒作品時に勝るとも劣らない迫力は感じ取ることが出来る。
[DVD(邦画)] 8点(2010-04-21 20:42:50)
4.  甘い生活
オープニングのざわめき、退廃的なエンディング。その間をつなぐ断片的なストーリと映像美、所々に目に飛び込んでくるローマの街並み・・・冗長とも思える。しかしその余剰と思われがちなシーンがこの映画の醍醐味。ストーリー性重視で見ると足元をすくわれる。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-02-28 16:53:16)
5.  アンダルシアの犬
シュールの一言、いくつかの笑えるシーンがちりばめられているが故にこの点数。 シュルレアリスムの映像表現が多くない中、貴重な資料としての鑑賞とするのが良いのかも知れない。
[インターネット(字幕)] 4点(2010-02-17 23:03:42)
6.  舞踏会の手帖
各エピソードがバラエティに富んでおり飽きが来ない。エンディングの展開は予想していなかっただけに非常に味わい深いものだった。マッタリとした気分で臨む映画である。
[ビデオ(字幕)] 6点(2010-02-13 20:05:22)
7.  ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版
完全版の評価を下げている方も多いと思うが、私の場合は逆であった。 カットした方が良いと思う部分が無いわけではないが・・・ 完全版を観終わった時に、エンディングの解釈が変わった(まだまだ浅い自分に愕然とした)。 個人的には、完全版のほうを先に観ない方が良いとは思う。
[DVD(字幕)] 7点(2010-02-07 00:32:05)
8.  ニュー・シネマ・パラダイス
安心して観られる映画。ラストシーンの映像・・・切り捨てられたフィルムが人生の断片化したものに重ねられて中々深い。
[DVD(字幕)] 6点(2010-02-06 16:16:25)
9.  ボッカチオ'70
四編のオムニバスなのだが、飽きることなく一気に最後まで鑑賞できた。 一話目のマリオ・モリチェッリの「レンツォとルチアーナ」ではカメラーワークで建築物のとらえ方、また建築物と人の群れの描写に唸らされた。二話目、フェリーニの「アントニオ博士の誘惑」では特有の幻想ワールドが炸裂する。三話目のビスコンティ「仕事中」は鑑賞した環境がビデオだったせいか、もっと綺麗な映像で鑑賞したいなぁと最後までずっと気になってしまった。涙が全てを物語る最後のシーンは中々深い。そしてヴィットリオ・デ・シーカの「くじ引き」もテンポ良く、良い出来に仕上がっている。個人的に好きなのは「アントニオ博士の誘惑」と「くじ引き」であった。特にアントニオ博士と看板(アニタ・エクバーグ)とのお戯れ(幻想)シーンは大好きである。  ------------下記DVD(ニューマスター版)の感想  ビスコンティの「仕事中」をよりよい画質でと思い再度鑑賞。 「仕事中」単体での評価はやはり上がった。(ディテールが良くわかる) しかしながら、ニューマスター版の手の入れ方が結構いい加減なことで・・・。 VHSよりは明るい画面で鑑賞できるが、逆にカットごとで手を入れた感がすごく気になる仕上がり。 よってプラスマイナス相殺で評価は変わらず・・・ かなうことならスクリーンで観てみたい。   
[DVD(字幕)] 8点(2010-01-10 18:37:44)
10.  8 1/2
現実と空想が交錯しながら織り成す世界観に脱帽。観ている最中、これはフェリーニのアイボリータワーだと思った。人の深層心理を映像化するとこんな感じなるのかもしれない。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-12-25 20:59:05)
11.  ポネット
子供たる故の純粋さ、子供たる故の無邪気な残酷さが嘘臭くなく表現されている。終盤のシーンの表現方法がもう少しのような気がする。原作者の監督による作品だが原作の方が良いと感じた。
[DVD(字幕)] 5点(2009-12-22 00:44:45)
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