1. 青の稲妻
少しザラザラと乾いたそっけない描写、起伏のない断片の集積された物語。印象的な色使い、やはりジャ・ジャンクーの映画です。この単調さが嫌いな人も多いんだろうなとは思います。実際後半うつらうつらしてしまいました。しかし不満はない、この監督のこの眠りへの誘い方が心地よいのです。 [DVD(字幕)] 7点(2013-06-09 06:56:20) |
2. レオン/完全版
完全版で再鑑賞したが、やはり印象的な魅力的な作品だと再認識。ジャン・レノの渋さとナタリー・ポートマンの瞳のおませ感が満開の映画空間だった。助演陣もぴっちり決まっている。なんてたってゲイリー・オールドマンのあぶない感じ最高よ。やはりこれはヒットしますよね。 [DVD(字幕)] 8点(2013-06-09 06:38:28) |
3. 殺しが静かにやって来る
《ネタバレ》 雪の中のマカロニウェスタンという事で新鮮な設定。エンニオ・モリオーネの音楽もなかなか雰囲気作っているし、さてエンディングとなったのだが、あれ?これで良かったの?はしごを外された感じ。それにもまして、腹減らした山賊達の頓馬なこと! [DVD(字幕)] 3点(2013-06-09 06:32:14) |
4. なまいきシャルロット
タイトルからして、小難しい年頃の女の子の心のブレを描くおしゃれな?フランス映画を期待して鑑賞。確かにその路線でしたが、シャルロットのいつも情けないような顔がダメでした。チビの女の子とか椅子の修理屋?とかも少し気持ち悪い。お父ちゃんあたりは深みと軽みの良い味出してたのにね。 [DVD(字幕)] 1点(2011-10-29 06:53:16)(良:1票) |
5. 冒険者たち(1967)
海の城塞の存在感がすばらしく、この弧絶感にたどり着くための物語のようだ。3人の友情も恋愛との境界線がせつなくさわやかで、これが男女友情物語の基本でしょう。 [DVD(字幕)] 7点(2011-06-18 09:42:15) |
6. サン・ジャックへの道
《ネタバレ》 「道まかせ」という名の聖地お遍路ツアーに参加した老若男女9人の物語。不仲の三兄妹を始めとした、我らが御一行様はあーだろ、こーだろと揉めながらも、しだいに理解を深めていく。政治も宗教も硬直してしまって話にならん、人生というのは道まかせの旅のようなもの、そこでの出会い、理解、融和こそ意味があるということか。旅のシーン、風景と人とのカメラワークが美しい。ぎこちない幻想シーンのいくつかは不要、最後の母の幻想シーンだけで良いかも。 [DVD(字幕)] 7点(2011-06-07 19:04:49) |
7. 麦の穂をゆらす風
《ネタバレ》 両国の緊張の歴史になじみがないので、しばらくは、牧歌的な日常での抗争に現実味が感じられなかった。だが話がのみこめるにつれ、それこそ、北の国のきついウィスキーのようにその独立運動の徹底と妥協との葛藤が胸にしみた。奴は敵だ、敵を殺せ。この単純なパトスは世界のあちこちで未だ説得力を維持し続けている。 [DVD(吹替)] 6点(2011-03-10 18:19:13)(良:1票) |