1. 血
《ネタバレ》 ブレッソンの『バルタザールどこへ行く』やベルイマンの『処女の泉』を彷彿とさせる様な、凄まじく美しいモノクロの映像。 物語をいくら真剣に追っても、どうにも解釈にいたらない。 おそらく、美しい映像を感覚として捉えるべき作品だろう。 作品全体に関して言うと、どうにも暗ったいおはなし。 夜のシーンも多いが、内容もどんよりと暗い。 そして登場人物が暗い表情をしている。 決して楽しいとは言えない。 だが、例えば美しい絵画を鑑賞する際に、笑顔とか楽しさって必要だろうか? そう考えると、この暗さは必然か? いや、正直、よく分からない。 だが、この作品の映像が美しいということだけは分かる。 いや、感じる。 [DVD(字幕)] 6点(2012-12-22 01:20:38) |