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1.  デルス・ウザーラ
彼のカラー作品はどちらかというと色が強烈に使われることが多いなかで、本作は秋の沈んだ黄色など渋く美しい。やはり本作の見どころは湖畔で迷う場。それまでずっと視界が閉じた森林を抜けてきて、初めてだだっ広いところに出、その広さの中で迷うという段取りがいい。一つ一つの画面が「画家黒澤」って感じで素晴らしいが、日没へ向けた時間の推移を織り込んでサスペンスにしているところがやはり映画の監督。暗くなっていくことが、一番ドキドキさせる。草を刈るシーンの緊迫に比べると吹雪はやや落ちるけど、一番のエピソード。これ第一部と第二部の間に日露戦争を挟んでるんだな。そして第一次世界大戦も切迫している。まあヨーロッパは遠かっただろうけど、ソ連の映画なら近づいている革命の気分をちょっとだけでも出しそうなものだが、そういうものは一切ない。あの時代の測量隊ってのは時代背景を見ればかなりキナ臭い存在だったわけで、そういう異臭を出させないように慎重に大自然との物語だけに絞ったのかと思うと、途中に中途半端に匪賊が現われたりする。そこらへんの意図が分からなかった。そのようにエピソードのまとまりには欠けるものの、黒澤ならではの鉈で削ったような大柄な味わいはあり、その味を決めているのはデルスの語彙の少ないしゃべりだろう。単純なしかし的確な言葉の連鎖、修飾する語彙を持たない芯だけの言葉、黒澤もこういうデルスの語りのような映画が作れたらいいなと思い続けていたのだろう。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-10-02 09:58:25)
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