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1.  ひまわり(1970)
ひまわり、というだけあって、ひまわりが主役である。どどどど~んとまっ黄黄。これでよいのだ。本当に人間は戦争ばかりしていて、バカだなあと思う。でもひまわりはなんのためらいもなく咲き誇る。泣いてもよいし、泣かずともよい。昔、○×名画座なんぞで、女の子が3人ほど並んでよく泣いていたものだ。みんなふつうのおばさんになっていることだろう。わたしならロシアの新しい奥さんのほうに肩入れするなあ。歴史には勝てないよ。ともかく一種の通過儀礼のような貴重な作品だと思う。
6点(2004-02-12 22:26:26)(笑:1票)
2.  
先日ほぼ20年ぶりに観ました。初回に比べていささかたりも感動は衰えませんでした。冒頭あたりで言葉の限界を指摘する一節があったように、この作品は記憶の交錯であって、物語ではありません。記憶の主体もさまざまで、一貫性は拒否されています。言うまでもなく物語性は人間精神に不可欠な要素ですが、最近はことに安易な物語が垂れ流しになっているため、本作品のようにイマージュを志向というか、むしろそれと戯れることが与えてくれる解毒作用。それが心地よいです。監督の父、アクセニーの詩もここではいわゆる伝達する「言葉」ではなく、言葉の根源・元型を示唆する神秘的象徴なのでしょう。また、タルコフスキーといえば当然ながら「水」が美しい(さらには妖しい)ですが、この作品ではもうひとつ「風」がすばらしい映像で描写されています。自然のなかで万物が感情と意志を持つかのような汎神論的雰囲気が懐かしい。こういった映像が感じさせてくれる「鏡」=「神」ならば、日本人としても比較的受け入れやすいでしょう。もちろん一般化はできませんが。ともかく、奇跡的な作品です。
10点(2004-02-08 15:45:43)(良:2票)
3.  新しい家族
飲んだくれの男どもに振り回される、しかしたくましい母親というのがロシア人の家族一般のイメージだけど、この作品では男性が血のつながりの有無を超えた子供たちを抱えて彷徨する物語となっており、この意味で「新しい家族」と題されたのであろう。勝手な推測だが、いまではもう珍しくもなんともないんだろうなあ。けなげな娘ポリーナの父親を見守るがごとき眼差しに、なんとなくロシア的「母」さらにいえば聖母の面影を読み取るのは、深読みに過ぎるだろうか。また口の利けない、なんとなくアジア系に見える養子の少年が、主人公パーヴェルの包容力を暗示しているようで印象深かった。
8点(2004-01-24 23:06:00)
4.  ふたりの駅
ごく平凡な中年男女の恋を描いたコメディ。しかし笑いというよりもせつなさが前面に出ている点に、いかにもロシアといったお国柄が現れている。恋愛ものにしろ、家族ものにしろ、ソ連・ロシアの作品は日本人の感性にほどよくあう。間合いというか駆け引きの表現といったところで欧米ものとは一線を画しており、興味深い。最近のロシア映画はどうもぱっとしないので、がんばってほしい。20年ほど前、吉祥寺で観た記憶がある。リャザーノフ監督もプロモーションで当時来日していた。
7点(2004-01-22 21:52:50)
5.  妖婆・死棺の呪い
おどろおどろしくて、でもどこか人間臭さのあるロシアの怪奇物語。中世ロシアの神学生が、夏休みに修道院から実家へ帰る途中、妖怪に取りつかれ、なんとか逃れようと必死の試みをするのだが、あえなく最期を遂げるという内容。ホラーというよりも小泉八雲『怪談』のロシア版というところ。妖婆ということだが、若くきれいな女優が演じている。当然CGなんてない頃の作品で、特撮はご愛嬌だが、ヨーロッパでもアジアでもないロシアの宗教的風土が親しみやすい恐怖を感じさせる逸品。最後になって登場する怪物のヴィーといったらもう。。。水木しげるの世界でもあります。堕落しきった当時のソ連社会において、こうした映画を一生懸命作製していた映画人がいとおしい気分になります。20年ほど前、アテネ・フランセで観ました。懐かしいなあ。
10点(2004-01-17 14:06:22)(良:1票)
6.  ノスタルジア
わたしたちはもっとノスタルジアつまり郷愁というものを真剣に見つめなくてはなりません。いまこの言葉はただちに否定的なものとして拒否されるものになっています。たとえば、ノスタルジーってことを言いたくても、言い訳なしでは口にできない雰囲気があります。たしかにポジティブなノスタルジーは危険ですが、そんなものはじつは語義矛盾。下のほうでも触れられていましたが、ノスタルジーは絶望と表裏一体なのです。瞬間的な絶望感で爆裂するのではなく、持続的な絶望と折り合いをつけるためにも、この作品を前に耐えていく力をつけなくてはなりません。これからの人類は。さて、その先にあるのは宗教なのですが。。。
10点(2004-01-16 17:36:34)
7.  ざくろの色
鮮烈な色、色、色、、、、、 ともかく爆裂した色彩です。さまざまなシーンが記憶に残っていますが、どれもストーリーというよりもイメージの記憶として脳裏に焼きついています。イスラムの影響が濃い音楽も凄い。「めくるめく」という表現がこれほど似つかわしい作品は他に思いつきません。これを観た当時ソ連の検閲官はいったいどう反応したのでしょうか。ともかくあのハイな気分が忘れられず、もう一度観たいのですが、どうすればよいものやら。。。
10点(2004-01-16 17:23:24)
8.  話の話
日本でのこの作品、監督の知名度からいってなぜこんなに投稿が少ないのか理解できない。「霧のなかのハリネズミ」の印象のほうが強いからかなあ。ともかくロシア人の生活の中で民話そして詩がいまだいきいきと生き続けていることをこれほど力強く、そして美しく描ききった映像はめったにない。必見。大学生の頃、はじめて観たけど、それまでのアニメ観を改めた。宮崎駿よりもノルシュテイン体験のほうが先だったのは、幸か不幸か。。。
10点(2004-01-16 14:58:45)
9.  ピロスマニ
画家を描く映画は難しい。静止画と動画のずれ。どちらかを生かそうとすれば片方が死ぬというトレードオフの関係が避けられない。そのなかでこの映画は奇跡的に両立に成功している。本作品を作りあげた監督、俳優などが抱く、虚飾を排した画家への暖かい眼差しのゆえであろう。また「風景」という次元が動と静をうまく架橋しているのかもしれない。20年ほど前、尼崎の某百貨店(というか専門店街?)でピロスマニの展覧会が開かれていたなんて、いまにして思えば奇跡的である。
9点(2004-01-15 21:54:53)(良:1票)
10.  ストーカー(1979)
学生時代初めて観たときには、それはそれは強烈な印象を受けました。衝撃でしたねえ。これでもかと言わんばかりに展開していく画面に釘付けになり、下手な解釈なんてする気も失せました。眠気どころか至福の時間でした。中年になった今ではさすがにこの手の「哲学的」(?)作品に触手が伸びることはなくなりました。映画に限らずロシアの芸術作品は、若いうちに体験しておくべきです。いま20代の皆さん、ぜひご覧あれ。
10点(2004-01-15 20:16:34)
11.  オブローモフの生涯より
20年ほど前に一度見ただけですが、印象はいまなお鮮明です。ことにロシアの森がみせる「形而上学的」とでも形容すべき深い美しさには、筆舌に尽くしがたいものがありました。たしかアメリカに亡命していたスターリンの娘がこの映画を見て、ロシアに帰国することを決意したと聞いています(その後またアメリカに戻っちゃいましたけど)。スターリンでもレーニンでもなく、オブローモフだったんですねえ。。。
9点(2004-01-15 20:08:30)
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