1. ザ・レイド
《ネタバレ》 イコ・ウワイスの前作『タイガーキッド』では、なんか雑な武術だなぁ──という印象があったシラットですが、今作はより実戦的で完成された動きになってます。派手な動きではないので分かりづらさは相変わらずなんですが、なんだかやってることはスゲーぞ!というのがビリビリ伝わってきます。/描写もアジアの格闘アクションでは雑になりがちなところをスタイリッシュに撮っていて、特に暗闇でギャングが待ち構える中、一発の銃弾が口火を切った瞬間のシーンなんかは鳥肌が立つほどカッコいい。・・・と、潜入からギャングの逆襲、撤退戦までは緊張感、切迫感がみなぎっていて固唾を飲んで観ていたわけですが、小休止の後のある意味「楽な展開」で、その殺るか殺られるか、死と隣り合わせの緊張感から一気に解かれてしまい、前半と比較すると「普通の格闘アクション」(特に麻薬製造部屋)になってしまってる感があり、そこがちょっと残念でした。 [DVD(字幕)] 8点(2013-02-25 16:43:26)(良:1票) |