1. 木靴の樹
《ネタバレ》 最後まで見るのが、もの凄く苦痛だった。 まるでテオ・アンゲロプロス作品を見ているかのような退屈さと苦痛。 特に個人的にキツかったのは、薄暗いシーンが多いこと。 とにかく暗くて何が起きてるのか分からない。 夜のシーンはほとんど見えない。 室内の薄暗いシーンはいくぶんマシだが、それでもはっきりとは見えない。 監督の意図した事であろうが、個人的には暗い画面が退屈さによる苦痛を更に増長させた。 [DVD(字幕)] 1点(2024-04-27 22:41:52) |
2. 昨日・今日・明日
《ネタバレ》 短いけど2話目が好き。 ちょっとしたきっかけで変わる女心、さっきまで好意的だったのに、いとも簡単に離れていく。 「女心と秋の空」を、端的に描いていて面白い。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-05-07 23:31:35) |
3. 禁じられた抱擁
《ネタバレ》 この男、ほんとクズだ。 しかも情けないクズ。 性行為に興味がないとか悟ったことを言ってたくせに、やることはやってるし。 彼女を独占しようと親から貰った金をばら撒くし。 かと言えば、フラれたくらいで自殺を図る。 彼女も確かに血の通っていない冷たい女だが、男の方も負けず劣らずクズ。 共依存のお手本のような男女関係だ。 でもこの話って意外と奥が深くて、金に不自由なく生まれ育つと、こうした厭世的なクズが出来上がるという話でもある。 金持ちのボンボンが陥りがちな人生の罠。 そんな心の闇を描いている。 カトリーヌ・スパークは相変わらずスタイル抜群でブロンド美人! そりゃ老人も歳を忘れて腹上死するわな。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-12-19 23:18:27)(良:1票) |
4. 記憶の扉
《ネタバレ》 この手のオチものって、あまり好みではないし、しかも実は死んでいた・・・ってのは、オチとして夢オチに匹敵するやめてもらいたいオチの一つなのだが、それでも、それまでが十分面白いから、何とか許せる。 死人ジェラール・ドパルデューと署長ロマン・ポランスキーとの緊迫感あふれるガチンコの遣り取り。 これだけでサスペンス的な雰囲気を十分に堪能できる。 それにしても本作のジェラール・ドパルデューは、曙太郎に見えて仕方なかった。 ジェラール・ドパルデューって、こんな顔だっけ?! しかも体型がやばすぎ! あの体型だと相当に不健康だと思われるので、これ以降のジェラール・ドパルデューの健康状態が気になって仕方なかった。 [ビデオ(字幕)] 7点(2009-12-24 01:15:28) |
5. 気のいい女たち
《ネタバレ》 実にヌーヴェル・ヴァーグ的な魅力に溢れる一本ではあるが、話にまったく脈絡がない。 そこがまたヌーヴェル・ヴァーグ的だと言えばヌーヴェル・ヴァーグ的なのだが・・・ 挿話の全てが突飛なものばかりで、パリジェンヌ達の怠惰な日常をつらつらと綴っただけの内容。 それでいて、どこかミステリアスで刺激的な内容に仕上がっている。 内容を楽しむというより、このいかにもフランス映画的で、写実的な雰囲気を楽しむといった趣の作品だろうか。 それにしてもラストの猟奇的殺人シーンはなんだったのか。 全く前後につながりがないだけに解釈のしようもないが、納得がいかないと同時に、とても印象に残るラストでもあった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-10-29 00:10:26) |
6. 去年マリエンバートで
この苦痛感に敬意を表して3点で! [ビデオ(字幕)] 3点(2007-10-13 00:02:45) |
7. 奇跡の丘
モノクロ映像はとにかく美しい! だけど、それだけの映画。 特に、キリスト教に感心の無い人にとっては、辛い作品。 [ビデオ(字幕)] 4点(2007-09-09 23:21:13) |
8. 気狂いピエロ
1965年といえば、今から40年も前の作品である。 しかし、映像的にちっとも古臭くない。 いかに前衛的な作風とはいえ、これはすごいことである。 フランス映画、それもゴダール作品ということで、ハナから「難解な映画」だと決め付けてから観たわけだが、その期待を裏切らない「難しさ」だった。 期待していた通りに、あまりに難解だったので、逆に気分がいいくらいだった。 しかし、事前情報を知らずに、「ちょっとオシャレなフランス映画」みたいなノリで観てしまった人は、さぞかし腹を立てるであろう。 それだけ解釈の難しい映画だと思う。 最後のシーンは少しだけビックリできたので、まずまず満足。 しかし、もう一回観たいとは思えないが・・・ [ビデオ(字幕)] 5点(2007-09-01 20:59:35) |