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コメント数 542
性別 男性

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1.  靴みがき 《ネタバレ》 
「靴みがき」といっても冒頭だけで、映画の大半が留置所内での描写に終始してしまっているので、タイトルで損をしてしまっているように思えます。 その留置所内での出来事も、心理描写が卓越しているわけでもなく、目を見張るようなサスペンスが展開するわけでもないですし、また脱獄シーンにおいても緊迫感やスリルが増すような描き方には見えなかったためか、ストーリーの面白さで考えると特に惹かれるものは感じられませんでした。 同じネオレアリズモと言われる映画でも、もう少しストーリーに面白さが感じられる映画も存在している事を考えると、どうしても物足りなさは出てきてしまうと思います。 この時代の世の中では、弱者である子供がどうしても犯罪に走らざるを得ないような社会だったのかもしれませんが、少しリアリズムに徹し過ぎるような調子で進んでいたところがあったので、どこかしらでドラマティックな演出をするとか、特徴的なカメラワークを組み込んでみるとか、感情移入できるような人物を配するとか・・・していれば、より楽しめたのではと思いました。
[映画館(字幕)] 5点(2014-01-26 02:58:15)
2.  黒魔術(1949) 《ネタバレ》 
催眠術師カリオストロ(ジョセフ・バルサモ)役にオーソン・ウェルズを配したのは大正解。 監督のグレゴリー・ラトフという人は初めてこの映画で知りましたが、オーソン・ウェルズの迫力の演技とそれを引き出した監督とのタッグが奏功した良作と言っていいでしょう。 勿論、デュマの原作が優れていたのも要因として挙げられるわけで、バルサモのフランス王宮を手中にしようと計を謀るストーリーは存分の見応えがあります。 自分としてはやはり何と言っても、下から光を当てて独特の妖しい雰囲気を作り出した照明テクニック、そしてオーソン・ウェルズの目力に特に興味を引かれました。彼の目力なしにはこの映画は成立しなかったでしょうし、ズームインを的確に用いる事で彼の目に集中させるカメラワークも良い仕事をしていたと思います。 生まれつきや幼少時に辛い経験を味わい社会に復讐しようとするが失敗に終わり見る側の涙を誘う、というストーリーはこの時代ではよくある話なのか、この映画でもまたまたデジャヴが・・・。 しかし、テンポ良く進む快活な物語はそれだけで貴重で、是非また機会があれば観てみたいと思わせる一本です。
[映画館(字幕)] 7点(2011-12-23 16:11:14)
3.  グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版 《ネタバレ》 
素潜りが危険を伴う行為である事が理解できる我々としては、映画の中でジャックとエンゾが素潜りで競い合うストーリーはハラハラしながらの鑑賞になってしまうのですが、映画の冒頭でジャックの父が海で亡くなるシーンを見せられるお陰で、それ以降の素潜りのシーンでは余計にハラハラ感が増すこととなってしまいます。 最初にこんなシーンを見せられるものだから、当然二人のうちのどちらかが危ない目に遭いそう予感がしていたのですが、これがまたアホかと言うほど拍子抜けさせられるシーンばかり。 血圧が高かったり、不調だと言ったり、船上の係員がペンのキャップみたいなものを落としたり、ドクターがエンゾの表彰式の時にこれ以上潜るのは危険だと説いていたりと、その後に特に事故が起こるわけでもないのに無駄に不安を煽るシーンが多く、何事もなく水上に上がってくる度に期待を裏切られてしまうという事が何回もあったわけですが、最後の方になって、競技を中断させられ強引に潜っていったところまでくると、もう今度こそ流石に上がって来なくていいだろとまで思ってしまったほどです。 映画の中の出来事とはいえ、劇中の人物が苦しい思いをするのは自分にとっても本当はイヤなものですが、映画のストーリー構成の観点で見ると、この度重なる肩透かしの方がよっぽど苦痛であると言わざるを得ません。 また、素潜りのスタートを切る紐の(映画としての)使い方が下手くそで、最後の方でジョアンナが紐を引くシーンがこの映画の肝心要のシーンであるにもかかわらず、その紐に着目させるようなシーンが一切出てこなかったのが決定的に駄目。 例えば、「この紐には俺の人生が・・・」のような会話が出てくるとか、カメラワークでも紐に着目する映像が少しでもあれば最後のシーンで感情移入も出来たのかもしれないですが、潜るシーンが何度も出てきたにもかかわらず、とことん紐の存在を軽視しながら潜水が行われてしまっていたのが、このリュック・ベッソンという人の演出における引き出しの少なさなんだろうなと思う。 必要以上にセックスシーンを見せるのも無駄だし、BGMも古臭さがあるだけでなく、劇中の人間がBGMに合わせてリズムをとっていたりする所なんかも意味が無いように思えます。 素潜りや人間ドラマが7割、残りの3割がイルカと戯れるシーンだと思われますが、後者の3割で何とか凌げているような感じの映画でした。
[映画館(字幕)] 5点(2010-10-04 22:48:07)
4.  熊座の淡き星影 《ネタバレ》 
初鑑賞から約3年ぶりに、観る機会があったので観て来ました。 映画が始まって間もなくのオープニングクレジットはやはり格好良かった。 2回目の鑑賞で、モノクロ映像の美しさを存分に堪能できる作品だということを再確認。この映画は、ストーリーがとにかく暗い。映像もまた、非常に暗い。地下室のシーンだったり、夜に散策するシーンだったりと、とにかく光のない場面のみを選んで撮っているかのように、暗さが目立ちます。しかし、顔をアップにして映すシーンでは、表情がわからないくらいの暗さでありながら、目の中の白目だけが表情を出し“演じて”いる。また、地下の螺旋階段の下で姉弟が出会うシーンでは、ジャンニの指に光る指輪を水溜りの水面に反射させ、巧みにその存在を強調することによって、ジャンニの異常さを醸し出している。モノクロ映像は白か黒か、である。画面が黒で満たされれば、おのずと白が際立つ。カラーの映画ばかりを観てばかりいると見過ごしてしまいそうですが、映像のみでその存在を際立たせるというのは、やはりモノクロ映画の真骨頂でしょう。 また、音楽の使い方も個性的で面白い。映画全体の半分近くのシーンにピアノのBGMが流れていたように感じられましたが、これが何とも言えぬ哀しげな旋律で、非常に美しく、これも印象に残ります。 ストーリー展開も、物語の中に存在する“過去の出来事”を最初にほのめかすことによって観客を引きつけ、話が進むにつれてだんだんとジャンニの本性が現れ、歪んだ姉弟愛が暴かれるラスト(特にジャン・ソレルの演技)は圧巻の一言。 ただ一つ、カメラのズームイン・アウトが非常に多かったのがちょっと違和感があったように思えます。ちゃんと普通にカットを割っても問題ない箇所ばかりだったので、ちょっとこれは勿体無いような気がしました。 この作品も貴族階級の廃退やそれぞれの人間模様が描かれていて、ヴィスコンティ監督のファンにとっては十分に楽しめる作品であると思います。自分としては貴族階級を描いた作品というのは肌に合わない気もしますが、監督したほとんどの映画に、テーマが一貫して存在するというのはやはりカッコイイですね。
[映画館(字幕)] 7点(2007-08-01 23:50:26)
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