1. サスペリア・テルザ 最後の魔女
《ネタバレ》 『サスペリア』『インフェルノ』に続く魔女3部作完結篇。今更こんな映画を観ようなんて人は相当なアルジェント・フリークしかいないだろうから、久々のド直球ホラーに身も心も任せましょう(笑)自分の内臓で首を絞められたり、目玉を串刺しにされたりと、まともな人なら嘔吐しそうなグロシーンが連打。盟友クラウディオ・シモネッティの大仰なスコアが相変わらず場違いに炸裂する。「涙の母」の復活によりローマは混沌に陥り(人々が突然凶暴化するあたり、『インフェルノ』のホットドッグ屋の行動に通じるものがある)、魔女の秘密を知った人々が次々と惨殺される。魔女といってもゴスっ娘(日本人もいる)がキャーキャー騒いでるだけだし、肝心の「涙の母」がただのセクシー姉ちゃんで、ヒロインに服を剥ぎ取られただけで簡単に死ぬのも「?」だが、考えてみれば、このシリーズの魔女たちってみんな呆気なく滅んでいたよな。あんまり難しいことは考えずに、アルジェントの雰囲気にノッたもん勝ちということで、自分は結構楽しめました(ダリア・ニコロディ老けたな)。 [DVD(字幕)] 6点(2009-09-09 05:35:19) |
2. サンゲリア2
《ネタバレ》 ショッカーみたいなゾンビが高い所や草むらの中から突如飛び出してくる。どこに隠れてるんだよ!お前ら!明らかに『バタリアン』のパクリとしか言いようのないストーリー(『ザ・クレイジーズ』も入ってます)。下手くそな演者、ノリノリのゾンビ達。こういうグダグダのゾンビ映画はいいね。脳味噌が溶けそうなほど暑い日なんかに観たくなる。ちなみに、ルチオ・フルチが監督を降板したというのはあくまで噂ですので…。 [DVD(字幕)] 4点(2007-07-27 07:56:35) |
3. サスペリアPART2
《ネタバレ》 「動物三部作」を経て製作された、初期アルジェントの集大成的作品。今では有名な話だが、『サスペリア』よりも前に作られた『PART2』(日本の配給会社が勝手に命名した)。もちろん『サスペリア』とはストーリー上何の繋がりもなく、アルジェントお得意のジャーロものとして、本作を最高傑作と推すファンも多い。確かに『サスペリア』以降の作品はユーモアの欠片もない殺伐とした作風だが、本作ではダリア・ニコロディとの掛け合いなどコミカルに描かれており、惨殺シーンとのミスマッチがうまく効果を上げている。また、映像でしか表現不可能な前代未聞のトリックが隠されており、ミステリファンからも一定の評価を得ているようだ。場違いに唸りを上げるゴブリンのサウンドも最高。 [DVD(字幕)] 9点(2007-07-26 21:16:33) |
4. サスペリア(1977)
《ネタバレ》 ゴブリンの音楽こえー!矢張りオープニングの殺人シーンが美しい。キャメラは被害者の体内に入り込み、心臓にナイフが突き刺さる様を映し出す。首吊りからガラスの串刺しまでの一連の流れが芸術的。アルジェントの代表作。 [DVD(字幕)] 9点(2007-07-26 21:11:15)(良:1票) |
5. サンゲリア
《ネタバレ》 眼窩にミミズをのたくらせたゾンビの造形。いいですね~。でも何であんな浅いところに埋まってたんだろ?細かいことは気にしないのがイタリア人気質。だからゾンビがサメと戦ったりする。「だってこういうの観たいでしょ?」と言われれば、黙って頷くしかない。とにかく一切の妥協を許さない見事なサービス精神。これでもかと見せる残酷シーンの連続はいっそ痛快。衝撃のラストまで目を離すことができない、マカロニ・ゾンビ映画の最高峰。 [DVD(字幕)] 9点(2007-07-26 20:45:52) |