1. ふたりの女
美貌際立つソフィア・ローレンではありますが、台詞は三語で十分とばかりに「殺すわよ」「殴るわよ」「私が何をしたって言うの」連発で底の浅い蓮っ葉模様に白ける事この上なく。脚本も拙くラフ・ヴァローネ、ジャン=ポール・ベルモンド(出演に無限へぇ+1点)とのエピソードが尻切れとんぼにガックリ。豪華キャストに寄せた期待が空振りに終わった作品。 [インターネット(字幕)] 4点(2023-01-22 06:32:26) |
2. プロジェクトV(バイオント) 史上最悪のダム災害
エンディングの荘厳な音楽と流れるテロップに意気消沈。 金儲けの為にデータが示す事実をねじ曲げる恐ろしさを嫌と言う程見せつけられました。 お目当てダニエル・オートゥイユ演ずる諸悪の根源のその後を見たかったところです。 [DVD(字幕)] 6点(2022-10-28 15:26:03)(良:1票) |
3. 不滅の女
1963年トルコの異国情緒、見惚れるベリーダンサーの美しさ、呆気にとられるカメラワーク。女性が何者か興味津々。 SM嗜好の監督らしく焦らしに焦らされた挙げ句の結末は、もう、ご愛敬・・・結局は他愛ないハナシでありました。トルコ人が殊更不気味に描かれるところが興醒めだったものの、意外にも退屈しなかった監督デビュー作でした。 [インターネット(字幕)] 6点(2022-05-31 15:35:44) |
4. ブラザー・サン シスター・ムーン
初見。後悔しか浮かんで来ない過去、澱みきってくたびれ果てた現在、希望が浮かんで来ない将来。 この歳で観た本作に心洗われる思いです。 とりわけ歌に。 贅を極めた聖職者の頂点たる教皇(アレック・ギネス)の神に仕える初心を思い出したかのような振る舞いは、重みがあるシーンでした。 心の拠りどころの一つとなる秀作です。 [DVD(字幕)] 7点(2021-03-29 15:41:16)(良:1票) |
5. 復讐無頼・狼たちの荒野
メキシコ革命の物語。盛り上がる事が無くコックリ・コックリで行きつ戻りつやっとの思いで完走。期待を寄せたオーソン・ウェルズは見た目悪代官・遠藤太津朗のようなインパクトがあるものの、浅いキャラクターで今一つ。残念な一品。 [DVD(字幕)] 4点(2020-06-26 04:35:12) |
6. 無頼プロフェッショナル
《ネタバレ》 冒頭のヘンテコな歌に抱いた嫌な予感が的中した凡作。ドラマ性皆無、アクション及びコメディ「ちゅーーーーーとハンパやなぁーーーー」 リー・ヴァン・クリーフはブラックシャツが似合ういでたちながら、キャラのせいで魅力無し。購入目的のジェームズ・メイソンに至っては「♪・・・待ちくたびれて、それでもいいと慰めていた・・・♪」56分過ぎにご登場(そのシーンのショボさに絶句)。素敵な衣装に身を包んで立っているだけで華があるお姿だけど、悪辣さ無しアクション無し見せ場無しのお飾りキャラ。名優二人の究極の無駄遣いが悔しい。何がフィリップ・ヨーダンに起こったか? 脚本が彼の手になるものとは信じられない。 [DVD(字幕)] 4点(2019-06-03 09:43:57) |
7. ブーメランのように
監督が殊更に強調する、父性愛、更生者の苦渋、警察権力の非情は「暗黒街の二人」とは異なる独り善がりなもの。ラストシーンに、題名の絶妙さと短気を起こしてしまった父の悪あがきの浅はかさを見ました。監督は父子をどう捉えているのでしょうか?役にピタ-ッとはまっていたドロンには満足しました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2009-12-06 01:45:57) |