1. ラビッド・ドッグズ
現金輸送車襲撃強奪から若い女性を人質にとっての逃走、途中乗り換えた車には病気の子供を病院に連れて行く父親が。 そこから延々続く逃避行車中劇。博士、ナイフ、32、共に特筆ものの胸糞犯人、人質女性の恥辱に塗れた悲惨さ、唯一まともな父親の冷静さ、子供は息絶えないのか。道中出会う人々に局面打開を願う手に汗握る展開でした。 残り3分余りの怒濤の結末に心底仰天でありました。「そういうことかぁ、そういえば・・・・ヘンだったよなぁ・・・」 警察が途中からフェードアウトしてしまったのが惜しかったかな(-0.1点) 鑑賞後に知った諸般の事情で製作から25年経って日の目を見た作品だそうで。 これぞ掘出物傑作。 こういう出会いがあるから映画鑑賞は止められません。 [インターネット(字幕)] 9点(2024-02-06 02:13:44) |
2. ラストタンゴ・イン・パリ
《ネタバレ》 初見。苦手なマーロン・ブランド主演という事でスルーしてきた本作。「ダメージ(1992)」のような退廃を大いに期待(恥ずかしながら)したのですが、最初から最後まで「何じゃこりゃ?」で埋め尽くされた粗悪作。ブチャイクな小娘(失礼!)と中年ヤモメの魅力ゼロ同士の絡み合いで、知ってしまったが最後、熱が冷めた女に見限られ足掻く男というあるある話。当時大騒動になったというカラダの絡み合いシーンも「何か問題ありますかね?」という程度で、ベルトルッチ&ストラーロ最強タッグをもってして、官能美・退廃美のカケラもない小汚さにガックリ。サックスの音色にのみ加点。 [DVD(字幕)] 2点(2019-04-20 18:33:41) |
3. ラ・スクムーン
爽やかでありながら物悲しさが滲む音楽(2018年鑑賞作品中ナンバーワン)が無二の親友二人の生き様を引き立たせる。「片腕にしてはよくやったと思います」からエンディングまで、「男気」を動画で表したらこうなるのだと胸が熱く。本サイトで知ったジェラール・ドパルデューに何処に??? 1から観直してなかなか重要なシーンで発見。引き立て役としての貴重な姿に感慨を。 2021.9.7追記 ジャン=ポール・ベルモンド 昨日88歳の生涯を閉じられました。 本作のラストシーンがベルモンド名場面集のナンバーワン お疲れ様でした。ご冥福をお祈り致します。 2022.9.11追記 眩しかった男の友情模様を劇場鑑賞出来て大感激でエンディングには鳥肌が立ちました。 [映画館(字幕)] 8点(2018-09-19 11:53:26) |
4. ラストエンペラー
ベルナルド・ベルトルッチ、ヴィットリオ・ストラーロが作り出す映像美に「暗殺の森」同様に見惚れる。後年のグレー一色の世界がうら寂しさを一層かきたてる。与えられた環境を受け入れるだけの主人公に心打たれるものが無く物語としては低調だった。 [DVD(字幕)] 7点(2017-12-15 03:13:02) |
5. ラ・マンチャの男
強引な展開に戸惑い、苦手なミュージカルだったことに更に戸惑いましたが、「敵わぬ敵に挑み、見果てぬ夢を追う」精神に叱咤激励されました。夢叶わぬまま今を生きている事は、叶っていないから追う事が出来る。悔恨を生き甲斐に上書きしてもらえました。 [DVD(字幕)] 8点(2013-04-06 23:14:11) |