21. 戦争と平和(1956)
文学の薫りがまったくしない「戦争と平和」。こんな深みのない作品があってもいいとは思うけど、評価のためだけに観るのは長過ぎる。能天気なオードリーも風情がなかった。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-10-15 00:05:40) |
22. ヒトラー 最期の12日間
《ネタバレ》 負け戦をボロボロになりながらも秩序を保とうとするゲルマン魂、もはやこれまでと我が子たちを毒殺する帝国の母、描き方は違うけどまるで「日本のいちばん長い日(1976)」を見ているような緊張感と凄味が伝わってくる。ラストで「語り部」である元秘書が吐露するホロコーストやアウシュビッツに対する大甘な言葉に、違和感と同時に自己否定を避けようとする人間の本質を感じてしまう。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-08-06 08:52:04) |
23. 父/パードレ・パドローネ
地中海サルデーニャ島の羊飼い一家の物語で、小学校にもろくに行かせてもらえず文盲になってしまった息子が、暴力で支配しようとする父親に抵抗しながら言語学者にまでなっていくお話です。敗戦間もないイタリアの片田舎の価値観や羊との生活はなかなかインパクトがあります。当時の厳しい家長制度の中で自分の世界を築いていった原作者の精神力と知力に感服させられます。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-02-29 00:59:12) |
24. サン★ロレンツォの夜
第二次世界大戦末期のイタリアの片田舎が舞台で、当時6歳だった女の子の体験を基にした戦争ドラマです。占領軍のドイツの手先となって同胞に危害を加える者、パルチザンとして抗戦する者、アメリカ軍を頼って脱出する一団と教会に集まって不本意ながら留まる一団。のどかな田園風景と可憐で無邪気な女の子に和みますが、顔見知り同士が殺し合う残酷さや切なさが伝わってきます。生理的欲求や安全の欲求といったマズローの自己実現理論を思い起こさせる映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-01-31 16:01:15) |
25. 王妃マルゴ
中世フランスというとローマ、ケルト、ゲルマンが入り混ざったようなイメージで見てしまう。ヨーロッパ映画にしては大作っぽい。マルゴ役も体型はそれなりだがアラフォーには見えない容貌。宗教や権力闘争の史実がベースになっているが、いかにもフィクションって感じ。宮廷社会の人たちが薄っぺらいのか、本質的な人間臭さが感じられないので物足りない。 [地上波(字幕)] 5点(2015-11-10 23:54:34) |
26. カサンドラ・クロス
ヨーロッパが舞台なのにアメリカが好き勝手にやってるのも何か変。列車を隔離するより鉄橋から落下させてしまった方が感染を防げると考えているのもおかしな話。度々出てくる辻褄の合わない鉄道の映像や橋のクライマックスシーンの安っぽさは我慢するとして、豪華キャストと意外な展開だっただけにあまりにも雑なシナリオが残念。 [地上波(吹替)] 5点(2015-11-06 23:52:08) |
27. 青春群像
暫くして誰が誰だか分からなくなってきたので最初から見なおして把握。ずいぶん老けた若者たちだなと思ったら実際も30代の俳優が多かった。浮気性の嘘つきで泥棒のダメ男が嫁さんの家出で反省するが、その姿に全然説得力がない。この程度でチャラ男は変らんでしょ。彼らのふるまいにチャランポラン気質やマフィアにも通ずる家族愛を感じるが、老け過ぎと青くささがマッチしていないのでいまいち入り込めない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-10-31 15:31:06) |
28. 続・荒野の用心棒
続編なのかと勘違いするタイトルはいただけないですね。棺桶を重そうに引っ張り廻したり、どろんこシーンのやたらに多い鬱陶しい映画です、と思っているうちにラストはあっさり終わってしまいました。徹底していないフランコ・ネロのクールさが物足りなかったです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-05-14 23:42:39)(良:1票) |
29. 狼の挽歌
カーチェイスは見応えあります。ストーリーがかなり粗っぽいけど予想通りのラストです。キャスト陣のネイティブでない言語やアメリカ舞台の全編イタリア語に、吹替えの字幕を観ているような違和感が残ります。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-04-23 06:45:03) |
30. ウエスタン
《ネタバレ》 オープニングのならず者皆殺しから開拓者一家抹殺までの十数分間のじれったい緊張感が印象的です。本作以前のレオーネ作品と比べて結構制作費もかかっているようで、鉄道シーンや町並み映像も見応えがあります。マカロニスタイルに加え、伝統的な西部劇の雰囲気も伝わってきます。含みを持たせるような間の取り方や顔のクローズアップに味わい深い可笑しさがこみ上げてきます。物語の展開とキャスティングの意外性、謎めいたブロンソンの渋い雰囲気もよかったです。いまいち響かないストーリーと悪役になりきれていないように映ってしまうヘンリー・フォンダが物足りなかったです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-09 07:34:07) |
31. ビッグ・ガン
マカロニ風ストーリーと時代を感じさせる音楽の殺し屋が主人公の映画です。抜けようとする組織があまりにも弱いのと先が読めてしまう展開に物足りなさを感じます。アラン・ドロンのクールさが作り物っぽく伝わってくるのが残念でした。 [地上波(吹替)] 5点(2015-03-19 23:14:23) |
32. ドクトル・ジバゴ(1965)
ロシア人の耐寒性に対する強さと共産主義の原点が感じられる映画です。長い大作ですがストーリーも面白く主人公を始めとする男女間の心情にも共感できます。退屈することなく最後までしっかり観賞できました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-01-16 23:42:47) |
33. 続・さすらいの一匹狼
ストーリーに殆ど説得力がないマカロニウエスタンで、あまりにも都合良く進む展開と登場人物の嘘臭いキャラクターに思わずコメディかと錯覚してしまいそうな映画です。何故かそれほど退屈しないで最後まで観れました。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-12-22 22:51:06) |
34. イングリッシュ・ペイシェント
上映時間がちょっと長く感じる戦争メロドラマでした。たくさんオスカーを取っている作品ですが、観終わってから知りました。何が受けたのかはよく分かりませんが。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-10-26 00:41:46) |
35. 汚れなき悪戯
キリスト教のような一神教には共感できないですが、この映画は良かったです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-28 17:32:50) |
36. ライフ・イズ・ビューティフル
予備知識なしで観ました。序盤からの溢れ出す違和感をコメディだからと抑えながら観ていましたが、観終わると涙が溢れていました。「ニュー・シネマ・パラダイス」もそうですがイタリア映画はラストで泣かせてくれます。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-26 21:23:18) |
37. 星空の用心棒
ちょっと退屈なマカロニウエスタンでした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-09-19 20:07:12) |
38. 怒りの荒野
分かりやすいストーリーのそれなりに面白い映画でした。ガンマン心得10か条が良かったです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-09-19 19:54:50) |
39. 群盗荒野を裂く
意外性十分のラストが良かったです。そこにナショナリズムを感じてしまうのは過剰でしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-12 18:02:10) |
40. ニキータ
話の展開や人物の感情表現に違和感を感じる部分もありますが、結構面白い映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-12 17:59:57) |