1. ヒトラー 最期の12日間
榴弾の弾着音がBGMのベルリン陥落直前の総統地下壕、憔悴し諦め切った軍首脳部と現実を直視しようとしないヒトラーもついに4月22日にあきらめる…。しかしその後も地下壕の外ではモーンケSS少将ら武装SSや国防軍の必死の抵抗が続いている…ほんの少しだが原作から脚色されているが、ほぼ想定される史実どおりの展開(マルティン・ボルマンの運命には異説もあるが…)であり実に良く出来ている!私生活でのヒトラーは申し分の無い紳士で人当たりも非常に良かったと言われている。その一方で人種絶滅などを推し進める極端な2面性。この両面を一本の映画の中で描ききったのは初めてではないか?考証的にも非常に良いと思う(SSルーンの使い方に疑問を感じなくも無いが…)さすがドイツ製作の映画。ただソビエト兵の略奪・暴行のシーンは一切無かったですね…味方を撃つ人がやはり大悪人であると思うのか、外交配慮というか敗戦国の悲劇と言うべきなのか…。 [映画館(字幕)] 9点(2005-08-22 10:15:37) |
2. 続・夕陽のガンマン/地獄の決斗
単品としてみた評価。一応邦題で「続」とある。しかし、オルゴールの音は流れるけど、ぜんぜん別物。正直、前作のイメージが強すぎてクリーフの登場シーンでは「あれ??妹のカタキをとったから、生活荒れたのか?」と混乱した。総じて、話が大きくなりすぎて流れが悪い。イーストウッドの影も薄い(髪の毛はフサフサだけど…)しかし、最後の決闘シーンは、なんだかんだとワリと好み。 6点(2004-03-24 08:59:43) |
3. ダーク・ブルー
《ネタバレ》 中盤くらいまで『RAFのチェコ義勇軍パイロットの物語①WW2で活躍②途中親友と仲たがいするも最終的には和解③本国に帰国後、理由無く収容所に送られるも、最終的に脱走④英国で幸せに暮らす…』そんな展開を予想し「こ、これは近年まれに見る当たりか!」と思った。が、しかし、人生と同じで理想は現実とはかけ離れている…。最初の違和感、カレルの墜落死。あれ?和解するんじゃないの?次の違和感、英国の恋人の旦那が無事帰国…。あれれ、主人公は最終的にここに戻るんじゃないの??最後の違和感、あれれれ???脱走やめて今の自分の境遇に満足しちゃったよーーっ…。キミは満足でも私ゃー不満足だぞっ!とまあ、映画以上の妄想を走ったおかげで、今ひとつ乗り切れなかったが、映像と雰囲気は十分に堪能できた。佳作と言って良い。(追記、アルゲマイネSSに在籍したと思える医師の懺悔のような回顧が心に残った。大量虐殺に加担した一般親衛隊員の多数が良心の呵責に悩まされ続けていた事実を少しではあるが表現してあるように思う。) 6点(2004-03-12 09:42:46) |
4. 夕陽のガンマン
昔、TVで見たのか定かではないのですが、面白かった印象があったのでDVDを購入していました。で、2年近く観ずにいたんですが、見返してみてみると意外にドラマしています。イーストウッドやクリーフの好演は見事ですが、ヴォロンテの寂しそうな演技が心に残ります。 8点(2004-01-26 11:42:27) |
5. ラストエンペラー
高校生くらいの時見た。世界史が好きで意気込んで見た記憶しか残っていない。けど、損をしたとの記憶も無い。ただ、教授の音楽だけが耳に残った。ところで私の近所のおっさんの家に「あいしんかつら○○」(達筆すぎて名が読めない…)と署名の入った書が飾ってあった。どうしたのか?と訊ねたら中国旅行の際、どこかの博物館で書を書いている人に気に入られて頂いたものらしい。周りのガイドも驚いていたらしいのでもしかして溥傑氏だったのかもしれない。おっさんはその書の作者をしらなそうなので密かに頂けないかと思っていたりする。 6点(2004-01-08 11:38:35) |