1. 天使と悪魔
《ネタバレ》 原作を読まずに鑑賞。前作と比較すると説明不足や矛盾点がずいぶんと解消されていて予備知識がなくともすんなりと物語に入り込めるようになっている。物語としてもヒントを見つけては現場へ駆けつけ事件が起き、次のヒントを見つけて現場に駆けつけ事件が起き・・・の繰り返しで平凡だけど非常に分かり易い。しかし、単調になり過ぎない。おそらくは前作の反応を元に随分と脚本を練ったんだろうと思わせる。また、ローマやヴァチカンのシーンは美しい。ローマを撮った映画の代表作と言えば「ローマの休日」であるが、それとはまた別の形でローマの美しさが表現されている。そしてなんと言ってもラストシーン。キリスト教徒ではないので特別な思い入れこそないものの、あの荘厳なシーンに物語の集大成、ローマの素晴らしさ(正確にはヴァチカンであるが)が見事に融合されていて心が揺さぶられる。爆発の規模ばかりが大きくなる昨今のハリウッド大作の中で、久しぶりに良い映画を観た、と思わせてくれる作品。 [映画館(字幕)] 8点(2009-06-07 23:51:15) |