1. ぼくは怖くない
目を疑うような黄金色の麦畑にまずやられた。まるでナウシカ。こんなところに住みたい、こういうところで子供を育てたい、そんなことを言う人がたくさんいそうだ。だけどこんな素晴らしい景色とうまそうな空気の場所でも社会の歪みは容赦なく子供に押し寄せるらしい。大人になっても、その歪みに対して僕は怖くないと言っていて欲しい。 [DVD(字幕)] 10点(2005-05-01 02:06:50) |
2. スウェプト・アウェイ
を…ををい。これのどこがらじー賞なんだい?現代の男女が求める完璧な愛の生成過程じゃないか。しかも人間は極限状態に陥るとやはり子孫を残そうとするらしいじゃないか。ラストも陳腐な感じがしてそれでいてたいそう切なくてよろしいじゃないか。しかしこれを妻にやらせてる害りっちーは変態だな。 7点(2004-08-06 07:03:58) |
3. 町でいちばんの美女 ありきたりな狂気の物語
ジャン・ジャック・べネックスはこの作品を観ていたのでしょうか。観てたんだろうけどこれに啓発されてベティを、とかそういう経緯はないんでしょうか。関係ないかもしれないがどうしても比べてしまう。この作品の主人公は、ベティとは対極にいるような自分を抑えることの出来る女性だけど。どちらも観ていて苦しくなる点では全く同じ印象です。内容に関しては、ラストシーンが余計だと感じてしまった。ちょっとした嫌悪感。でもあれなしには孤独を表現できない気もしないでもない。でもなんか嫌悪感だった。 4点(2004-05-01 22:28:36) |
4. 国境は燃えている
正直言って終盤あの状況下で少佐のしたことを責められるのかどうか疑問です。多分私は責めて偽善者ぶりながらホッとしていると思う。自分では手をくだせないからね。そして戦争ではそういう奴は真っ先に死ぬんだろうなと。ほんと、ポカンとすることしかできないわけさ、こういう映画観ても。。私は戦争を背景にしたお涙頂戴英雄モノは大嫌いだが、こういうえいがならいくらでも観たい。ポカンとすることしかできなくてもね。 8点(2004-04-25 18:35:01) |
5. 欲望(1966)
この映画のポスターがすごく好きだ。それだけで満足だ。ポスターでヤラれた映画はこれだけかもしれない。最高に素敵な絵。 7点(2003-12-05 20:41:24) |
6. ノー・マンズ・ランド(2001)
素晴らしい。笑えない笑いと、前線で戦う人だって普通の人間なんだと感じさせられるリアリティ。多少会話は成立して、この二人分かり合えるのかも、友達になるのかも、と少し思った私はやっぱり戦争を知らない。憎しみの根っこはかなり強い、「案外話せる奴じゃん」で済むならとっくに戦争なんて終わってる。そんなに嫌な人間なんてそうそういないもん。しかも民族とか団体単位でなんてなおさら。ラストはそれを如実に表すものだった。 9点(2003-11-02 22:06:02) |