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ハッシーふりかけさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 58
性別 男性
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1.   《ネタバレ》 
愛の不毛というアントニオーニらしいテーマ。すでに消え去ってしまった愛情と、突然のタイミングで生まれる愛情。新しく生まれた愛情は刺激的で、サスペンスを感じさせるほどのスリルと熱狂のなかにある。一方で、消え去ってしまった愛情に対しては、自分の書いた愛の詩さえも思い出せないくらい、無意識に過去のものになってしまう。もしかしたら、自分も誰からも愛されることなく死んでいくかも知れないという恐怖。愛が消えてしまったという事実、その有限性に恐怖し、抗おうとする男。偽りの関係の中で人は生きていける存在であるならば、その一つ一つの人生とはなんと孤独か。アントニオーニらしい斬新な構図は、『さすらい』のような牧歌的な風景よりも建築物内という本作品の環境の方が多様なアングルが楽しめて断然面白い。車の中の空間の持つ特異性を色んな監督が実証しているが、ドシャ降りの中にある車の空間を外から撮るってのは面白い。
[DVD(字幕)] 8点(2007-03-16 17:15:23)
2.  ラストタンゴ・イン・パリ 《ネタバレ》 
すべてを匿名にする男女の密会。互いの名前も過去も語らず、言語性を帯びないガランとしたアパルトマンで交わされるセックス。ベッドという道具(言語)をも廃し、本能に任せた刹那的なセックスという、主観の中に永遠を見るような反物語。二人の間に存在する共通項のみで支えられる情事。もちろん長くは続かない一曲のような一間。常に言語的であろうとし、言語的でしか存在しえない映画であるがために二人の関係は破綻する。しがみつく男の狂気と混乱を放棄する女。二人の抱える映画的などうでも良い諸事情が、映画という媒体の経済的な時間の流れが、残酷に永遠を否定する。栄光を通り過ぎたマーロンブランドの晒す醜態が、強烈なまでの説得力。
[DVD(字幕)] 8点(2007-03-16 14:49:50)
3.  黒いオルフェ
何か神話とか臭わせるから嫌~な予感したけど、やっぱりそうやったんやな。ストーリーちゃっちい。面白くも何っとも無い。ひと目見た瞬間からここまで愛に狂われても、頭おかしいんじゃねぇの?ってなるわオルフェ君。ってか、この映画のストーリーは誰しも気がつく駄作。そんなツッコミ所いっぱいのストーリーを、神話が土台にあるから良し、みたいにできない。幼稚やわ。何か、「先生の言うことは全部正しい!」に近いもの感じるわ。ただ、サンバとかボサノバを世に広めるキッカケともなった映画、という要素は認めてもいい。そもそもカーニバルは、この映画にあるような貧困に苦労する黒人達が一年に一度、日々の鬱憤を晴らす夢みたいな日だったという事。まぁ、何となく分かるやろ・・・そのぐらい。んで、こんな神話的悲劇ストーリーとサンバは噛み合ってもないしね。そんな食べ合わせの悪さもギリシャ神話で片付けられたらお手上げやけど。
[ビデオ(字幕)] 3点(2006-06-29 06:16:12)
4.  ひまわり(1970)
戦争は人を変えてしまうとか言われてもピンとこない現代っ子である自分にとって、こうゆう切り口は単純に伝わりやすい。恋愛の蜜月期にあった男女を引き裂いた第二次世界大戦。そりゃ、たくさんあるよ。戦争が男女の仲を引き裂いた・・・みたいな話は。でも、この映画が素晴らしいのは、戦争を一つの要因として捉えているところ。人間はすごく弱い生き物で、長い時間一人の人間を思い続けることが本当につらいし、心の支えがほしいと思ってしまう生き物だし、極限の状況を脱した後に自分でもビックリするような心境の変化があったり、そんな自分に嫌気を感じたりもする。そんな人間の弱さを露呈してしまうキッカケとして戦争。そんな形で表された戦争に、教科書的なものには無いような普遍性のようなものがあるのだと思う。カットバックも本当に上手く生かされていたし、マンシーニの音楽もピッタリはまっていた。ラストのヒマワリと前半のヒマワリの見え方がこうも違うかと思い、対比の上手さにもう一度確認したぐらいの最高の心象描写も素晴らしい。ただ、情熱的といえば聞こえはいいけど、若干あちこちのシーンがクサイかな・・・って思ってしまったのと、ウクライナの娘が完っ全に展開のためだけのキャラクターに終わってしまっている事が残念でならないが、充実した作品でした。
[DVD(字幕)] 8点(2006-06-21 18:27:48)
5.  穴(1960)
まず、映画でこんなに興奮したのが久しぶりだった。これがあるからやめられない。映画の楽しませ方をすごくよく理解してるし、そんな映画で失われがちなリアリズムもしっかり守る。そんな姿勢に惚れ惚れしてしまった。床ブチ破る過程や鉄柵をぶった切る過程を全部フィルムにおさめる事なんか不可能な訳で、そんな過程をどこまで見せるべきか、どこを見せるべきか、それがここまでうまくいくと、まるで全過程見たような気分にすらなるんやなぁ。長回しで拘ってそんなシーンを見せてくれた事に感謝すらした。鳴り響く音にアドレナリン出るわ。実はそのために色んなシーンが落とされてる訳やけど、落とされてる事が分かる以上要らん訳やしな。動機と結果、表情、セリフで伝わるものの大きさを再認識した。ラスト当然の流れで裏切ったガスパールに対しての、「情けの無いやつだ」の言葉。シンプルなのに身震いするような冷静さと余裕と哀愁と。。。ジャック・ベッケル・・・こんな作品が遺作になるなんて、なんと充実した監督人生哉。
[ビデオ(字幕)] 10点(2006-06-16 03:59:52)
6.  アパートメント(1996)
すごく良く脚本が作りこまれてるし、回想も絶妙。王道的な恋愛を一切排除してて、永遠の愛・・・的なキナ臭い事をなくす分、紛れも無くサスペンスな展開の仕方で魅せてて、すごく映画的に仕上がってた。恋愛の中で盲目となってしまう本人をよそに、思いもよらない感情を抱き事情を持っている相手という部分が怖い怖い、ああ怖い。時間とともに移ろってしまう想いや、移ろわない想い。本人にしか分からない地点で、個々のベクトルは変化して、思いもよらん所で足引っ張られたり、悲劇的な結果を生む。あと、靴をプレゼントするシーンや、溝に捨てた鍵を取り戻そうとするシーンは印象的。異色な作品でした。 最後の最後まで多方面から足引っ張られ続けたモニカ・ベルッチ・・・ドンマイ。
[ビデオ(字幕)] 9点(2006-06-16 02:58:06)(良:1票)
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