1. シェルタリング・スカイ
《ネタバレ》 いまいち乗り切れない、煮え切らない内容の映画だった。 序盤はエキゾチックなロードムービーといった趣きでなかなかの味わいだったが、終盤に近づくにつれ「海外旅行には行きたくない」という気持ちにさせられる、非常にネガティブな内容だったように思う。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-01-29 20:57:51)《新規》 |
2. ヴァニナ・ヴァニニ
《ネタバレ》 反体制組織のリーダーである男と貴族の娘が恋仲になるが、互いの立場や思想の違いなどから仲違いしてしまう…という悲恋のはなし。 女の方は男への愛を一番に優先しているが、それに対する男の方は反体制組織のリーダーとしての使命や仲間のことを第一に考えている。 まるで家族を一番に考える妻と、仕事最優先の夫との確執を見ている様だ。 政治的な話でもありながら、そこに宗教的な思想も絡む内容は、わたしにはとても重く疲れる内容だった。 [インターネット(字幕)] 3点(2025-01-10 13:32:54) |
3. 神秘の騎士
《ネタバレ》 なかなか面白いストーリー展開ではあるのだが、最後のお屋敷での手紙を奪う顛末がどうも都合が良すぎる嫌いがある。 さすがのカサノバをもってしても無理がある展開が残念。 それに対しカサノバの弟が監禁されていたお屋敷の雰囲気が、まるでハマー・フィルムの映画に出てくるような不気味さがあって楽しめる。 [DVD(字幕)] 6点(2024-12-30 13:55:54) |
4. 栄光の日々
《ネタバレ》 ただのプロパガンダ映画だと思っていたら、思いのほか構成がしっかりしていて驚いた。 さすがは一流監督が携わっているだけのことはある。 もはやこのドキュメンタリーは貴重な映像過ぎて、面白いとか面白くないとかの評価軸から外れている。 時に残忍な映像が入ってくる辺りで吐き気を催すも、これが現実に起きた惨事だと思うと目を逸らす訳にはいかなかった。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-12-19 22:00:13) |
5. ブーベの恋人
《ネタバレ》 良くある遠距離恋愛を題材にしたメロドラマ。 一人で待っている女性は男からの便りがないため不安と孤独に襲われ、別の男と仲良くしてしまう。 そこに戻った彼氏。 そして、、、 そこそこ楽しいのだけれど進み方が緩慢で長く感じる。 もう少しキレ味よく進んでいく内容ならもっと楽しめただろう。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-09-08 15:43:53) |
6. 敗北者たち
《ネタバレ》 もはやまだ見ぬミケランジェロ・アントニオーニ作品を見られるだけで至福の悦びであり、内容は二の次みたいになっている今日この頃。 本作も内容にそこまでの魅力は感じない。 ただし若者の退廃的な心情とか、その場限りの実りのない男女関係とか、その辺りはミケランジェロ・アントニオーニらしさを少し感じたかな。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-08-27 21:21:14) |
7. 椿なきシニョーラ
《ネタバレ》 まだ見ぬミケランジェロ・アントニオーニの作品を見る機会に恵まれ、ただそれだけで嬉しい。 後のアントニオーニ色はあまり出ておらず大して面白くはないが、主演のルチア・ボゼーがとにかく美しいので救われた。 若くて美しい無敵な女優に忍び寄る賞味期限切れという現実。 権力や金のある男たちに良いように利用される悔しさ。 それらを容赦なく的確に描く終盤は、アントニオーニの魅力が出ていたように感じた。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-08-25 14:02:52) |
8. オリーヴの下に平和はない
《ネタバレ》 ストーリー的にはスピーディで面白いのだが、どうにもこうにも都合が良すぎる。 まるでアメリカ映画のようだ。 ボスが悪者と決まっていて、主人公が善玉で、善玉が最後に勝つ。 それまでボス側についていた羊飼いや警察署長が、とってつけたかのように最後は主人公の味方に… そんなことあるかい! 世の中は金のある者、権利を持った者の味方なんじゃい。 そう都合よくいくかよ。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-07-22 22:48:20) |
9. ヨーロッパ一九五一年
《ネタバレ》 思想や宗教という観点において、なかなか複雑で分かりにくさがある。 精神異常者として病院に幽閉されたことが理不尽であり、それを問題提起しているのだろうか? いまいち分からない。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-07-18 21:13:25) |
10. リラの門
《ネタバレ》 ジュジュの憎めないロクデナシキャラが最高だ。 マリアのことを好きなのに、いつの間に恋の橋渡し役をやらされる。 モテない男あるあるだけに、気持ちがよく分かる。 ラストの銃声が聞こえるシーン。 ジュジュとバルビエが取っ組み合い、どちらが物陰から生きて出てくるかと思ったら、ジュジュだった。 ジュジュが対決に勝ったのだ。 これがこの物語の救いになっている。 これがもしバルビエに殺されて終わっていたら、ただの救いのない話になってしまうからね。 それでもなお、切ない話だよね。 好きなコが騙されていて金目当てで利用されていただなんて。 ジュジュとしてはやり切れない気分だわな。 自分が好きなコとはいえ、バルビエとどこかの遠方の地で幸せになってほしいと願っていただろうはずだから。 最後にこの映画のモノクロ画像について。 1950年代後半だけあって、シャープでとても美しい。 この時代ならではの自然なモノクロ画像にはうっとりさせられた。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-06-23 17:16:59) |
11. ミラノの奇蹟
《ネタバレ》 最後はほうきに乗って大円団、、トトホ、いやちがった、トホホ。 トトとやらが、妙に老けてて、まるでとっつぁん坊やだ。 暗くなる話じゃないからいいんだけど、ファンタジーが苦手なもんで。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-05-14 22:29:14) |
12. 木靴の樹
《ネタバレ》 最後まで見るのが、もの凄く苦痛だった。 まるでテオ・アンゲロプロス作品を見ているかのような退屈さと苦痛。 特に個人的にキツかったのは、薄暗いシーンが多いこと。 とにかく暗くて何が起きてるのか分からない。 夜のシーンはほとんど見えない。 室内の薄暗いシーンはいくぶんマシだが、それでもはっきりとは見えない。 監督の意図した事であろうが、個人的には暗い画面が退屈さによる苦痛を更に増長させた。 [DVD(字幕)] 1点(2024-04-27 22:41:52) |
13. 離愁(1973)
《ネタバレ》 ロミー・シュナイダーよりアンヌ・ヴィアゼムスキーの方が好きだなあ。 それはさておき、この作品はラストシーンに尽きる。 そのまま去れば知らぬ存ぜぬで通せたのに、ほんとに好きだったからこそ、そのまま立ち去ることができなかった。 その後ふたりがどうなったかのか、死刑に処されたのか軽い刑なのか気になるところではあるが、純愛ものとして珠玉のラストシーンではなかろうか。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-01-10 21:08:14) |
14. 狼は天使の匂い
《ネタバレ》 出てくる男たちがカッコいいとは思えず、しかもボクサー崩れはコミカル過ぎてムードを乱している。 最後は最後まで見せた方がいい、あまりに投げっぱなしだ。 [インターネット(字幕)] 5点(2023-10-05 20:15:33) |
15. そして光ありき
《ネタバレ》 初めて見るタイプの退屈な映画。 原住民の生活が淡々と映される。 それだけならよいのだが、ほとんど字幕が出ない。 サイレント映画よりも字幕が少ないレベル。 当然、何をしゃべっているのか分からない訳だが、これは監督の意図したことだろう。 この意図が何なのか理解不能。 ただ退屈になるだけだ。 [映画館(字幕)] 2点(2023-05-05 17:29:28) |
16. カラビニエ
《ネタバレ》 ゴダールのこの貴重な作品は『ヒューマントラストシネマ渋谷』という映画館にて鑑賞に漕ぎ着けた。 仕事での疲れが抜けない中、渋谷まで足を伸ばすか直前まで迷ったが、行けて良かった。 ゴダールによる戦争への皮肉が散りばめられた内容。 勝てば何でも許される、だけど負けたら全てを失う。 いかに残酷で愚かな行為であろうとも、戦争に勝てば何でも許されてしまう。 しかし何で男ってのは、戦場で若い女性を見つけると、性的で馬鹿な行為に走るのか。 この作品でもその馬鹿さ加減を示すシーンが何度か映されていた。 男として非常に恥ずかしい気持ちになった。 これを女性が見た時、どんな感想を持つのだろうか。 [映画館(字幕)] 6点(2023-04-30 17:07:37) |
17. ラ・スクムーン
《ネタバレ》 暗黒街→獄中→暗黒街 舞台が次々と入れ替わるので少しバタバタ感はあったかな。 背後を守るミグリが個人的には気に入った。 [DVD(字幕)] 6点(2023-02-25 16:48:35) |
18. サマータイム・キラー
《ネタバレ》 若い物同士の色恋が結局何よりも優先された。 父親のことを殺さないでと彼女から言われたから殺せなかった。 刑事も男を逃したから殺された。 分からなくはないけど納得感はない。 [DVD(字幕)] 5点(2023-02-11 21:55:26) |
19. ホテル・ルワンダ
《ネタバレ》 アフリカのルワンダという国自体を知らず、ましてその国で大量虐殺が行われていたことなど知らずに生きてきた。 その事実を知ることができただけでも、見た価値はあったと言える。 [DVD(字幕)] 6点(2023-01-22 17:13:52) |
20. 無法者の掟(1948)
《ネタバレ》 確か裁判官は強制異動になるはずだったのに、裁判官としてシチリアに残り使命を全うする? ラストの裁判官による演説がどうも理解できず、スッキリしない。 それとも、異動させられるまでは裁判官として頑張るという意味かな? 男爵夫人は裁判官とシチリアを出るところだったのに、置いてけぼり? これも酷いなあ。 裁判官としての使命感を貫くのもいいけど、彼女はどうなるんだよ… [DVD(字幕)] 4点(2022-11-23 22:12:41) |