1. 自転車泥棒
おかしくなってゆく父親を現実に引き戻すのが子供。ブルーノ、ブルーノ! [DVD(字幕)] 8点(2013-08-24 23:54:48) |
2. 暗殺の森
《ネタバレ》 青、青、青、青。真っ赤な鮮血が流れるはずのシーンですら、ほとんど赤は登場しない(クアトリ教授の暗殺シーン)。アンナは不自然なほど顔中が血だらけになった。この違いはなにか。冒頭の明滅する赤い光はなにか。ラスト、炎に赤く照らされた主人公の顔。 [DVD(字幕)] 10点(2013-08-23 22:27:14) |
3. 塀の中のジュリアス・シーザー
面白い。が、あと一息な感じが惜しい。 [映画館(字幕)] 7点(2013-07-20 00:42:46) |
4. ローマ法王の休日
似たような現実を先取りしているのは面白いが、あまり面白いと思える部分がなかったですね。 [映画館(字幕)] 5点(2013-07-20 00:42:12) |
5. 無防備都市
これを観てわかることは、要するに映画はロッセリーニからほとんど進化していないということです。 [DVD(字幕)] 10点(2013-06-02 22:09:28) |
6. 荒野の用心棒
この映画から感じられる素っ気無さは、セルジオ・レオーネのハードボイルドな演出によるものだろうが、ややシーン間のつながりが悪いような気がする。イーストウッドのかっこよさは文句なしなのだが、ストーリーがなめらかではない。 [DVD(字幕)] 6点(2013-04-03 08:17:12) |
7. 白いリボン
不穏な空気をかもし出すのはハネケの十八番です。 [DVD(字幕)] 6点(2013-02-06 01:32:59) |
8. きっと ここが帰る場所
評価が難しい映画。ロードムービーの割には一つ一つのエピソードにあまり思い入れがなさそうだし、やけに色々画面が飛ぶので、どちらかというと「バベル」のような多場面が交差している印象がある。ストーリーもどのようにつながっているか正直追いきれない部分が多く(例えば忍び込んだときの通信簿の意味、ユタ州ハンツヴィルに行ったことと太った息子と二人暮らしの女性との関係(父親がハンツヴィルと言っていた)、そもそもなぜハンツヴィルに手がかりがあるとわかったのか、家出した男と主人公、女の子の関係など)、いわゆるアート系の映画なら「雰囲気で」でもいいのだけれど、ナチスの残党を敵討ちに追いかけるというストーリーはなかなかそうもいかない。分からなくていい部分と分からなければならないんじゃないかという部分が混合して、なんともいえない気分になる。そしてデヴィッド・バーンに絡んだネタなどふざけた部分もあり、不思議な作品になっている。 [映画館(字幕)] 6点(2012-11-28 02:31:59) |
9. 少年と自転車
いつも通り、洗練されたダルデンヌ兄弟の映画という感じ。確かによく言われるように優しい視線を常に感じるのであるが、一方で厳しさも容赦なく描かれる。ハッピーエンドかバッドエンドか分からないラストもいつも通り。 [映画館(字幕)] 7点(2012-09-24 23:50:36) |
10. ぜんぶ、フィデルのせい
皮肉と同情と、怒りそして静穏。利発とまではいかないかもしれないが、素直なアンナの感情は、親から友人から社会主義まで全てを問い直していく。時代背景はのっぴきならないご時勢で、そんなときだからこそアンナの率直さが効いてくる。あの時代にアンナほど素直に問う人物がなぜ現れなかったのか。それは恐らく現代も同じなのだろう。 [DVD(字幕)] 7点(2012-09-02 23:56:11) |
11. ラストエンペラー
どうしても英語に違和感を持つ。ベルトリッチの官能的な映像美は堪能できるが…。 [DVD(字幕)] 6点(2012-08-30 11:39:12) |
12. 海の上のピアニスト
トルナトーレなので、完全版じゃないとこの映画の神髄は分からないのかもしれない。ファンタジーとして自分は純粋に好き。だけどやはり映画としてはいまひとつでしょう。 [DVD(字幕)] 6点(2012-07-23 21:51:42) |
13. シェルタリング・スカイ
映像美。ポートの死をはさんで前編後編に分けられるとしたら、前半の饒舌に比べて後半のなんと寡黙なことか。そして後半はいやというほど茫漠とした砂漠が描かれる。まるで御伽噺のようでもあり、素晴らしい映像世界。 [DVD(字幕)] 7点(2011-05-25 13:56:32) |
14. それでも生きる子供たちへ
オムニバスは得点がつけづらい。ジョン・ウーの映画はあまりに類型的かつメロドラマっぽくてあざとい演出が目に付き、まったく受け付けなかった。分かりやすすぎる。最初のタンザ、ブルージプシー、イエスの子らはとても面白かった。個人的にはビルーとジョアンがロードムービーになっていて、好み。ジョナサンは正直よくわからなかった。チロはフェリーニの81/2を彷彿とさせるような賛歌となっていて思わず笑みがこぼれる。突き抜けた圧倒的な作品はなかったが、同じ目的のなかで単なる募金映画というか啓発映画に終わらなかったところは評価できる。 [DVD(字幕)] 6点(2011-05-21 12:11:01) |
15. 欲望(1966)
オープニングがかっこいい。こんな点数でいうのも何だけど、すごく好きです。一部は。ただ全体として観るとほんとつまらん。モデルにまたがって写真撮るとことか、何だかよくわかんない白い顔の集団とか、テニスシーンとか、好きなシーンはたくさん有るのに。 [DVD(字幕)] 5点(2011-02-01 01:01:52) |
16. 軽蔑(1963)
息を呑む美しさのブリジッドバルドーと海。エキセントリックとも思える色彩は何の意味があるのだろう。部屋を行ったり来たりするシーンが秀逸。ポールがゴダールの実生活だとしたら、彼は何と平凡な人なのだろう。ポールに始終いらいらしっ放しで、カミーユが愛想を尽かすのも分からなくもない。しかしこんな映画を撮るとは何という天才か。 [DVD(字幕)] 7点(2010-12-17 15:38:07) |
17. 8 1/2
「意外と面白くなかった」。単純に映像そのものにあまり魅力を感じませんでした。フェリーニは自分には合わないのかもしれません。監督業をフィーチャーした映画ではアメリカの夜が圧勝です。極端にエンタメ化したNINEの発想はすごいなーと思いました。 [DVD(字幕)] 4点(2010-11-06 17:58:13) |
18. 太陽がいっぱい
タイトルとアランドロンの勝利。 [DVD(字幕)] 7点(2010-10-11 11:48:50) |
19. 山猫
《ネタバレ》 完全版で鑑賞。一大叙事詩という意味では「バリー・リンドン」と似ている。こちらはもっと人物描写に力を入れながらも、一つの時代の終焉を描く。時代の終焉とはすなわち、その時代の象徴であるサリーナ公爵の内面の死を意味する。ラスト、大舞踏会のシーンでサリーナ公爵が予感する「老い」や「死」とは決してサリーナ公爵という人物の死という意味のような生やさしいものではない。自分の生きてきた、信じてきたイデオロギーの死を確信しているのである。重厚な演技と相まって、えもいわれぬ哀愁と尊厳をそこに感じる。また、この時代考証と徹底的な絵作りは凝っている、なんてレベルではなく、1860年代当時のイタリア(もちろん見たことはないが)そのものである。 [DVD(字幕)] 10点(2010-10-01 15:34:25) |
20. 気狂いピエロ
フランス語とランボーが分かればあと100倍楽しめるんだろうけど、十分感動的。ゴダールは好き勝手やりすぎ。だがそれが良い。 [DVD(字幕)] 10点(2010-06-28 22:41:11) |