1. 甘い生活
オープニングのざわめき、退廃的なエンディング。その間をつなぐ断片的なストーリと映像美、所々に目に飛び込んでくるローマの街並み・・・冗長とも思える。しかしその余剰と思われがちなシーンがこの映画の醍醐味。ストーリー性重視で見ると足元をすくわれる。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-02-28 16:53:16) |
2. 真夏の夜の夢(1999)
意図は定かではないが、舞台らしさを出そうとしたように思えた。シェイクスピアをビジュアルで・・・と言う人には良いかもしれない。機会があればイジー・トルンカ監督の方を見て見たい。 [DVD(字幕)] 3点(2010-02-13 20:17:30) |
3. ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版
完全版の評価を下げている方も多いと思うが、私の場合は逆であった。 カットした方が良いと思う部分が無いわけではないが・・・ 完全版を観終わった時に、エンディングの解釈が変わった(まだまだ浅い自分に愕然とした)。 個人的には、完全版のほうを先に観ない方が良いとは思う。 [DVD(字幕)] 7点(2010-02-07 00:32:05) |
4. ニュー・シネマ・パラダイス
安心して観られる映画。ラストシーンの映像・・・切り捨てられたフィルムが人生の断片化したものに重ねられて中々深い。 [DVD(字幕)] 6点(2010-02-06 16:16:25) |
5. ボッカチオ'70
四編のオムニバスなのだが、飽きることなく一気に最後まで鑑賞できた。 一話目のマリオ・モリチェッリの「レンツォとルチアーナ」ではカメラーワークで建築物のとらえ方、また建築物と人の群れの描写に唸らされた。二話目、フェリーニの「アントニオ博士の誘惑」では特有の幻想ワールドが炸裂する。三話目のビスコンティ「仕事中」は鑑賞した環境がビデオだったせいか、もっと綺麗な映像で鑑賞したいなぁと最後までずっと気になってしまった。涙が全てを物語る最後のシーンは中々深い。そしてヴィットリオ・デ・シーカの「くじ引き」もテンポ良く、良い出来に仕上がっている。個人的に好きなのは「アントニオ博士の誘惑」と「くじ引き」であった。特にアントニオ博士と看板(アニタ・エクバーグ)とのお戯れ(幻想)シーンは大好きである。 ------------下記DVD(ニューマスター版)の感想 ビスコンティの「仕事中」をよりよい画質でと思い再度鑑賞。 「仕事中」単体での評価はやはり上がった。(ディテールが良くわかる) しかしながら、ニューマスター版の手の入れ方が結構いい加減なことで・・・。 VHSよりは明るい画面で鑑賞できるが、逆にカットごとで手を入れた感がすごく気になる仕上がり。 よってプラスマイナス相殺で評価は変わらず・・・ かなうことならスクリーンで観てみたい。 [DVD(字幕)] 8点(2010-01-10 18:37:44) |
6. 8 1/2
現実と空想が交錯しながら織り成す世界観に脱帽。観ている最中、これはフェリーニのアイボリータワーだと思った。人の深層心理を映像化するとこんな感じなるのかもしれない。 [ビデオ(字幕)] 8点(2009-12-25 20:59:05) |