1. 愛の勝利を ムッソリーニを愛した女
《ネタバレ》 ムッソリーニがだんだん上り詰めていく時代の流れの中で、執拗に彼にすがりつくストーカーチックな女性を描いています。ドキュメンタリーの挿入の仕方などはよかったが、バチカンとイタリアとの和解等当時のイタリアの歴史について造詣がないとわかりにくい内容もあった。後半は精神病院内でひたすら過ごす展開であったが、主演女優はなかなかオーラがあり存在感があった。 [DVD(字幕)] 5点(2020-05-21 18:11:46) |
2. ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版
《ネタバレ》 短いバージョンと比して中年期の内容が大幅に多く、短いほうが甘い印象が強く、こっちのほうが現実の酷薄さみたいな面も表現しようとしている様に思え、人によって好き嫌いが別れるようである。 アルフレードがトトへのエレナの手紙を隠した事は相手を思っての事だったかもしれないが、果たしてそれがトトにはよかったのか?この映画では結局本人同士の気持ちの強さ(執着)不足や、偶然や他人の介入に負けてしまうようではダメだったということをいいたいのではないのか。ノスタルジックな甘さが全面にでた短いバージョンに比してこちらのほうが重いテーマになっている気がする。 [DVD(邦画)] 7点(2018-02-11 16:44:20) |
3. アルジェの戦い
《ネタバレ》 アルジェリアの独立闘争をドキュメンタリックに撮ったモノクロ作品。ドイツ軍占領下からの解放と自由を勝ち取ったはずの国が、一方で戦後もアジアやアフリカで人種差別的植民地主義の継続を試みていた欺瞞とその蹉跌が描かれています。 拷問やテロ描写も細かく重苦しい雰囲気ながらテンポよく進み、映画の中心人物たちだけでなく、多くの無名エキストラの表情の積み重ねで、民族独立への熱気を感じさせてくれます。 一方の当事者であるアルジェリアとイタリアで作成されたものですが、フランスに対しては比較的公平に描かれていると思います。 [DVD(字幕)] 7点(2017-09-17 21:26:06)(良:1票) |
4. ウエスタン
長い作品なのでヘンリー・フォンダと富豪との列車でのエピソード等、やや中だるみするところがありますが、映像、演技、音楽、総じて素晴らしいと思いました。オープニングの駅舎での対決、開拓者一家襲撃、最後の決闘等、思いっきり溜めのあるシーン等緩急のある展開に痺れます。ブロンソン、フォンダ、ロバーズの主要三人男のキャラクターはみなそれぞれどこか「変」なんですが、なぜかカッコイイ。 [DVD(字幕)] 9点(2017-08-16 21:45:41) |
5. 麦の穂をゆらす風
独立戦争への過程が一地方での出来事中心で描かれている感じなので、 あれ、もう{一応)自治が獲得できちゃったのか? という唐突な印象を受けた。アイルランドの歴史について知識がないとわかりづらい。 [DVD(字幕)] 4点(2017-08-06 10:57:29) |