リー・ヴァン・クリーフがカッコいい!この映画この人を見ているだけで十分。最後、俺は何もいらない、と言い、夕陽に消えていく。クリント・イーストウッドは1つ足りないと言って後ろを振り向き、射殺、これで数が合った、と。「For Some Dollars More(あと少しお金を)」の原題はこのシーンの事を言っているのだろうか。原題と邦題で主眼をどちらに置いているかが分かるのが面白い。
復讐劇も"Once Upon a Time In The West(昔、西部で)”の1シーンであり、最後ジルが鉄道作業員達に酒を振舞っているシーンがまだまだ西部での物語は続くことを感じさせてくれる。この映画の素晴らしいところは、西部劇を愛する者たちが、ゆったりと、良質な時間を過せる幸せに浸れるところだろう。