1. ホビット/決戦のゆくえ
《ネタバレ》 率直に言って前三部作を観終わった後ほどの満足感は得られませんでした。 ごちゃごちゃいるドワーフは楽しいけれども締まりがないのが全編通した要因なんでしょうね。 他の理由を考えてみた。 クライマックスが最初に来ていて、その後の話に緊張の糸が解けてしまったこと。 バルド親子が竜を倒し、最強の部族長3人組がサウロンを追い払ったのに対し、ドワーフ王が戦ったラスボスがただのでっかいオークなのがいろいろ残念。 結局のところ大鷲が解決するオチ。 あと、これは私の気のせいかもしれないけれど、エレボールの砦前での戦闘の俯瞰図がヘルム峡谷とそっくりだし、エスガロスの人間たちが休息を取った廃墟がミナスティリスの下層部に似ていたりとか・・・使い回してない?? こういうところで予算をケチっていたのだとしたら、PJちょっとイメージダウン。 それでも、前シリーズよりシンプルな物語である分ビルボの苦しみが浮き出ており、マーティン・フリーマンの演技力が際立っていたと思います。 なんだかんだ言ってもビルボの人情味に涙するのです。やっぱり良作。 [映画館(字幕)] 8点(2014-12-21 23:32:10) |
2. ホビット/竜に奪われた王国
《ネタバレ》 残念ながら前作を見逃してしまったのですが、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズを理解していれば世界に入り込めます。13人のドワーフは4人くらいしか区別がつかなかったけど、ストーリー展開上何の問題もないです。 今回初めてHFRというのを体験しましたが、これは凄い!ピーター・ジャクソンの表現力が最大限発揮されている。オークの首が飛んできたときは反射的に避けてました(^_^;)3D映画は今までどちらかというと否定的でしたが、これは400円余計に払ってでも観る価値あります。 それにしてもさすがジャクソン監督です。全然衰えていない。 登場人物はLOTRに比べると確かに弱い部分ではありますが、圧倒的な映像表現で極上のエンターテイメント作品として完成させています。ただし、HFRで観なければここまで絶賛できたかどうかは・・・? 唯一、60年前の世界という設定なのに心なしかレゴラスが老けて見えるのはご愛嬌。 いやレゴラス、60年後でも割と血の気の多いエルフだったが、まさか鼻血出させられてキレて彼女ほったらかしとは、どんだけナルシストだよ。 [映画館(字幕)] 9点(2014-03-15 12:51:19) |
3. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
《ネタバレ》 点数など付けられないほど偉大な映画だと思う。作品の良し悪し以前に、原作を愛し、予算と興行成績など二の次でこの3部作を創り上げた人々を賞賛したい。全編通して戦士たちの闘いと壮大なロケーションが映像の大半を占めてはいるが、最終的には小さな村の小さな人々の冒険と成長の物語として着地したところが、原作を心から愛する監督らしい演出で嬉しかった。今思えば、1も2もラストシーンはサムが未来への希望を抱かせる台詞で次の作品へと繋げていた。戦争と平和、原作者も監督もこんな胡散臭いテーマなど意識していないだろうが、この完結編が光り輝いて見えるのは、こんな時代だからこそかもしれない。3年に渡るフロドたちの冒険を一緒に歩くことができた自分はとても幸運だと思う。 10点(2004-02-12 14:21:52)(良:2票) |
4. ラスト サムライ
《ネタバレ》 ハリウッドの大作にしては面白い方だと思います。シダ植物の森からサムライが登場するシルエットは笑ってしまったけど。勝元の息子の最期には不覚にも泣いてしまいました。けれど勝元の最期からラストにかけてのくだりで感動も冷めたなぁ。いずれにしても、この映画のどこから「日本人に生まれてきて良かった」と思えるのかは疑問。 7点(2004-01-18 11:11:44) |
5. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
私の場合音響が良い環境の劇場で観たこともあって、圧倒されてしまいました。もう点数の付けようもないほど完成度の高い作品だと思いますが、まもなく公開の完結編を観てから本当の評価ができるのではないでしょうか。今必死に原作読んでいます。 9点(2004-01-18 10:51:05) |
6. ロード・オブ・ザ・リング
愚かにも続編ものと知らずに観たため、ラストシーンで全てを裏切られた気分になった。それを除けばおもしろい映画だったが、この時点では続編を観ようという気は起こらなかった。しかし、公開目前の「王の帰還」を心待ちにしている今の自分がいる。先日ようやく本作を観たという知人に感想を聞いてみたところ、「てゆーか弓のにーちゃんと斧のおっちゃんいらないやん」・・・・・・そんなこと考えたことも無かった。ごもっとも。 8点(2003-12-02 13:24:15) |