1. ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
《ネタバレ》 戦闘シーン(特に巨大マンモスが絡むシーン)やその他の演出、風景、すべてにおいてこれほどの迫力を持った映画を見たことがない。1作目2作目と比較しても、遥かにパワーアップしており、この作品を包み込む雰囲気自体が違うのには驚いた。この3作目ではサムが主人公、という声には同感。フロドを助けるために、今回一番活躍していたのはサム。印象深いのは、サムが指輪を返す場面で一瞬フロドに渡すのを躊躇ってしまうところ。あれだけ少しの時間だけでも、人にそうさせてしまう指輪の魔力。そういった意味では、フロドが最後まで使命を忘れずにやってこられたのは素晴らしいというべきだろう。なぜサルマンが出てこないとか、最後でフロドは何のために行ってしまったのか、という率直な疑問は残りますし、イーグル使えるなら初めから使って滅びの山へ行かんのかガンダルフ、とかのツッコミはありますが、素晴らしい作品を見せてもらいました。たかが指輪、されど指輪。時間があれば、ぜひ原作も読んでみたい。 [映画館(字幕)] 8点(2004-02-24 17:58:19) |
2. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
二度目を見てから、点数を1点下げた。まず、新しい登場人物が出てきてますますややこしいくなってしまったことがマイナス要因。相変わらず戦闘シーンも圧巻だけれど、パーティが別々だけに継ぎ接ぎして作った感が否めない。結局、「愛しいしと」を巡ってのゴラムとスメアゴルの葛藤がこの第2作の最大に魅力なのではないかと思ったけど、どうなんでしょう。(DVD、TV) 7点(2004-02-24 17:34:27) |
3. ラスト サムライ
《ネタバレ》 日本にこんな美しい風景なんてあったかな?神社や仏像、道祖神とか、神々しいまでの山々、流鏑馬等日本の美というものがしっかりと描かれていて感心した。それでもこの映画が面白いか、また見てみたいか、という基準で点数をつけるとしたら、この点数をつけざるを得ない。たしかに渡辺や真田の演じるサムライは迫力があったし、トムクルーズも悪くない。小雪は台詞の少ない中にも、凛とした演技を見せてくれた。それでもこの点なのは、人間の深さ、みたいなものがまだまだ足りないせいなんだろう。小雪とトムとの交流が一番心に残っているのも、この映画の趣旨とはあまり相容れない。ストーリー的にも突っ込みたいところはいろいろあったが、日本を描いた映画としてはいいほうなのではないか?明治時代に外国人が一人で日本に来たらどうなるのか、という面白さを見せてくれただけでもありがたい。でも、渡辺謙の最期で「perfect」はなかったんじゃないの? 7点(2004-02-23 17:28:58) |
4. ロード・オブ・ザ・リング
《ネタバレ》 最初に映画館で見たときは目が飛び出るほど面白いとは思えなかったし、最後の中途半端な終わり方には不満が残った。何より、登場人物が多く、原作を読んでいない私には背景を理解するまで相当てこずった記憶がある。今回、改めてTVで見て、この映画の凄さを実感した。この世のものとは思えない美しい風景映像、それぞれのキャラクターの個性豊かでしっかりとした人間(とは正確にはいえないけど^^;)劇、サウロン・サウマン等悪役の演技のうまさ、どれを取っても映画史上に残るファンタジーとして紛れもない作品。少し戦闘シーンにあくどさは残るものの、3時間という長さを感じさせないで続編をすぐ見たくなる魅力を秘めている。原作を読んでいない人にとっては、予備知識を仕入れてから見たほうがいいでしょう。惜しむらくは、まとまりの悪さ。ただ、続編を考えた場合に仕方がなかったのではないかと今は思う。 8点(2004-02-08 10:02:07) |
5. クジラの島の少女
ニュージーランドの綺麗な風景やクジラの迫力、少女達の素晴らしい演技など随所に見所はあるが、話に膨らみがない。これで終わり?という感じ。結局、この少女にとってこれから先果たして救いはあるのだろうか?少なくとも、見終わった後にすがすがしい気分になれる映画ではない。期待してみた分、平凡な内容に少々がっかり。 6点(2004-01-04 13:26:33) |