1. ピアノ・レッスン
映画にしろドラマや小説・漫画にしろ、主人公に魅力がないと見ていて(あるいは読んでいて)つらいです。この映画のヒロインも、妙に依怙地でピアノにこだわりまくり、ピアノを手に入れるためならなんでもやってしまうところが、あまり感心しません。そのくせ誘いかけてきた男に惹かれるというのが、よくわからない。ピアノがあれば誰でもいいようにみえます。「声が出なくてピアノしか拠り所がない」ということなのでしょうが、そういうハンディがあれば許されるというものでもないと思いますが。男女の三角関係はごくありがちで、あまりにもパターン通りなのが興ざめです。あとは映像と音楽をほめる人が多いようですが、それほどでも。特に音楽は、表面的な響きはたしかに美しいですが、上っ面だけでまったく印象に残らない。そういう点では、映画の中身に釣り合っていたかもしれませんが。映像・音楽なら『プライドと偏見』の方がまだよかった。娘役のアンナ・パキンちゃんのみ好印象が残っています。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-11 16:18:51) |