1. 蒼き狼 地果て海尽きるまで
《ネタバレ》 とりあえず見てる間は退屈しなかったが、二度と見たいとも思わない映画。 もう、いろんな意味で残念(笑)な映画で。 まず、企画そのものが残念。なんでジンギスカン?別に、日本風の自虐史観を他国にまで強要するつもりはないんで、モンゴルの人々がジンギスカンを称賛するのにイチャモンつけるつもりは毛頭ないんだけど、なんで日本人が称賛しなあかんのかなあ?あんまり古い話もあれだけど、700年くらい前に彼の子孫が作った国が我が国を侵略しようとして、現に壱岐、対馬の人々は犠牲になってるわけで。たとえば、カーチス・ルメイの生涯を日本の映画会社が、日本人の俳優使って(ぜってぇ無理w)、「悪の帝国を打ち破って世界を平和に導いた偉大な空軍司令官」なんて描く映画作るのと本質的に変わらないと思われ。 こりゃ、こけて大損害するのも当たり前だって。 それから、戦闘シーンも残念。確かにものすごく大勢の人と馬を使ってる戦闘シーンは、迫力があっていいだけどね。角川さんってつくづく面白い人だと思った。戦国自衛隊、天と地と、そしてこの作品。角川さんは大勢の軍勢が戦うシーンは大好きなんだけど、実は戦術とか戦略には無知、無関心。だから、この作品でもなぜ、テムジン側が勝ったかまったく理解不能。ただ、普通の製作者ならなんとかつじつまを合わせるんだけど、角川さんのすごいところは「テムジンの優れた指揮で」ってナレーション一つですましちゃうところ。ある意味感動した(笑) [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-03-12 21:14:23) |