Menu
 > レビュワー
 > R&A さんの口コミ一覧
R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 58歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

●今週のレビュー
   「」

   
     










    


  










  


 












表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : チェコスロバキア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  前世紀探険
三葉虫のいる時代へと順々に遡ってゆくだけで、はっきり言ってつまらない。子供にとってもたぶんつまらない。と思っていたが、最近うちの子供が実家から懐かしいものを見つけて持ってきてふと考えた。持ってきたものというのが、私が子供の頃に行った遊園地にあった「恐竜博」のパンフレット。パンフレットを見ながら当時のことを思い出したが、その「恐竜博」には本物のわけがない骨と、いかにも作り物の恐竜たちがいただけの陳腐なものだったはず。なのに何度も何度も足を運んだのをよく覚えている。その当時にこの映画を見たらどう思っただろう。やっぱり映画の中の少年たちと共にこの冒険を楽しんだんじゃないだろうか。目の前に生きた恐竜がいる、マンモスがいる、巨大なトンボがいる、と興奮したんじゃないだろうか。この作品にはストーリー上のドキドキとかワクワクは無い。ただずっと見たかったけど見ることができるはずもないものを見る、その「見る」ことの感動だけを伝えている。大人になるにしたがい失くすものって確実にあるのだなと、なんとなく寂しい気分になると同時に、子供たちに「見ること」「経験すること」の感動をこれからおもいっきり味わってほしいと思う今日この頃。まだ私には感動する子供たちを見て感動するという楽しみがある。
[DVD(字幕)] 6点(2007-08-23 10:48:13)
2.  彗星に乗って
SFなのに昔話のような感覚。古典的手法なのに今の最新技術よりも新しく感じてしまう。古いけど素朴で味がある、というのではなく、本当に新しい。「センス」の一言で片付けてしまっていいのかわかりませんが、他に言葉が見つからない。物語も斬新であるにもかかわらず、懐古的な心地よさがある。終始、人間同士の醜い争いが描かれているのにどこかメルヘンチックでもある。地球からはなれた突飛な世界観と絵葉書から始まるセピア調の二次元的映像の融合。絵本と映画がゼマンのセンスをツナギにして融合した作品。
[DVD(字幕)] 7点(2007-08-22 10:19:56)
3.  クラバート
『ホンジークとマジェンカ』のレビューで書いたが、ゼマンは晩年の作品に、よりシンプルな切り絵アニメーションを使っているが、これもそう。切り絵アニメといっても様々ありますが、ゼマンの切り絵アニメは奥行きもなく、動きも単調で、ひたすら素朴。なのに引き込まれてしまうこの不思議。物語はけっこう怖い。そして面白い。さらに深い。戦争に奔走する国家を無視する、自由を愛する主人公。それでも働かなくては食べてゆけない。そこに甘い罠。魔法使いの下僕へ。きつい労働と閉鎖された環境。そこには国家がだぶる。でもそれ以上に感情をゆさぶるのは絵で見せる物語。頭にこびりつく魔法使いの造形と声。光と闇の対比。やさしい音楽の力。命懸けの友情。そして自由への渇望と何にも勝る愛。シンプルな絵作りながら色調や音に繊細な気配りがされており、じゅうぶんすぎる絵の力を感じさせてくれ、じゅうぶんすぎる物語の醍醐味を堪能することができる。
[DVD(字幕)] 8点(2007-08-21 11:51:34)
4.  ジャバウォッキー 《ネタバレ》 
シュヴァンクマイエルの短編はどれも好きですが、コレと『家での静かな一週間』は別格です。多くの作品にみられる擬人化された無機物の動きと音楽のコラボレーションも、「繰り返し」を軸に展開させ最後にきっちりとオチをつける構成の妙もいつもどうりに完璧で、尚且つ余分なものが無い。内容はあいかわらずの不思議ワールドであるが、鳥篭に行き着くエンディングを見る限り、新作『ルナシー』同様に「抑圧」がひとつのテーマにあると思われる。女の子の人形に課せられる通過儀礼。試行錯誤の迷路は悪意無き黒猫になんども邪魔されながら(このときの「ア~ア~ア~・・」って音楽、最高!笑える!)成長した人形に待ち受けるのは社会の檻。抑圧の時代を生きたシュヴァンクマイエルにとってはこれもまたシュールレアリズム。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-04-06 13:25:35)
5.  アリス(1988)
シュヴァンクマイエルの作るコマ撮りアニメーションにはいつも不気味さとコミカルさが共存する。でもこの「不気味」な部分、「グロテスク」な部分こそが実は子供の視点としてリアルなものであって、「コミカル」な部分というのはシュヴァンクマイエルの中の大人の視点によって作品に作品らしさを吹き込んでいるだけにすぎないような気がする。そういう意味ではやっぱりこれは大人のための作品である。さらに「不気味」「グロテスク」を消し去ったディズニーの『不思議の国のアリス』も「子供に見せたい大人」のための作品であって、大人が不気味と感じるものを子供も不気味に感じるという妄想かもしれない概念によって作られているのだと思う。今度、機会があったらこの『アリス』を子供に見せてみようか。意外と「不気味」「グロテスク」と感じずに普通に楽しむかもしれない。気持ち悪いと言って触れない虫やナメクジを子供のときは平気で触って遊んでいたように。ちょっと勇気がいりますが。
[DVD(字幕)] 7点(2007-04-04 11:59:27)
6.  庭園 《ネタバレ》 
いつもの「モノ」を擬人化するのとは反対に「ヒト」を「モノ」として描く。そこにはチェコ全体主義が揶揄されているわけですが、チェコの人たちにとっては揶揄というには解かりやすすぎるくらいの描写らしく、だからこそ長きに亘っての上映禁止処分となったのでしょう。家(国家)を守る人垣。人垣となる人の面々にはおじいさんもいれば妊婦さんもいる。服装も様々でそれぞれの人垣に至る経緯に興味を抱いてしまいます。この世界に存在する音の強調と共にシュールレアリズム全開!(ネタバレもなにもあったもんじゃないと思うけど一応ネタバレに)
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-04-03 16:09:58)
7.  ドン・ファン(1970)
人形劇です。どこから見ても人形劇です。でも何かが違う。色使いや話の内容のダークさも異様な輝きを放っていますが、人形が屋外を動き回るからというのが大きい。しかもコマ撮りや特撮ではなく、あきらかな人形が屋外を動き回る。剣での格闘のシーンは圧巻。剣と剣の叩き合う音が音楽を奏でる。この作品もまた他の作品同様に前衛的といえる。人を殺すという行為を、けして人間にはみえない人形を壊すという行為でその残酷性を緩和しているんですが、そのぶん、目を刺すとか顔を殺ぎ落とすとか残酷放題。人やアニメでは表現できない独特な空気を持っています。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-06-09 14:50:18)
8.  家での静かな一週間
ある男がある家に行き、ドリルで壁に穴をあけ覗き見ると、そこには摩訶不思議な世界がある。覗き終わると用意した目覚まし時計をセットし用意した枕で寝る。時計が鳴ったらすぐ起きてまた別の穴をあけて覗く。これを1週間繰り返すのですが、規則正しく繰り返すことで独特のテンポを生み出しています。テンポ以上に面白いのが現実世界と壁の向こうの異世界の対比。モノクロで見せる現実世界と色鮮やかに見せる異世界。ガサガサと雑音の入る現実世界と全く音の無い異世界。ただ走るだけ、ただ穴をあけるだけのシーンでも、細かくショットを繋いで、あわただしい様を見せつける現実世界と実際はさらに細かいショットの繋ぎ合わせ(コマ撮り)にもかかわらず、滑らかな動きを見せる異世界(残像を残すことでさらに滑らかな動きになっている)。バカみたいに規則正しい行動の現実世界と好き放題に動きまわる異世界。シュヴァンクマイエルが幻想の世界を創りつづける理由をこの対比に見出すのは強引すぎるでしょうか。とにかく、彼が独創的なアートを創り出す天才であるだけではなく、素晴らしい映像作家であることをこの作品は証明しています。現実世界と異世界、両者に共通する意味不明感がまた、たまらん。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-06-08 17:57:14)
9.  シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック
常人には考えつかない発想、それを映像にする素晴らしい技術、そしてできあがったものの独特な美術センス、、これらはシュヴァンクマイエル(ここではシュワンクマイエル)の全ての作品に言えること。彼のデビュー作である今作品は、昨今の長編と比べるとなんとも可愛らしい作品に仕上がっている。彼の作品に感じる独特な暗さはしっかりとあるんだけど、全ての動作に音が入り、その音がなんともおまぬけで、そのおまぬけな音がシュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏を可愛らしくし、全体を愉快なオーラで被っている。まさに音によるトリックだ。やってることは相当気味悪いはずなんですが。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-06-06 18:11:57)(良:1票)
10.  愛のイエントル 《ネタバレ》 
全然ミュージカルしてないところにバーブラが自らの心情を語るときだけミュージカルになるという、良く言えば斬新、悪く言えばバーブラのための映画。学問が男だけのものだった時代にひとりの女性が敢然と立ち向かった、というたいそうなものではありません。ただ学びたいがために男に化けるが結局その地ではなく女性でも学んで良いという開かれた地へと旅だってゆくという結末からもわかるように。そういった特殊な環境の中で繰り広げられるコメディと言ったほうがぴったりくるような。霞みがかったような画に柔らかい光を採り入れ、時代と設定をうまく表現していた。
6点(2005-02-04 13:21:15)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS