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かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1246
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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1.  イカリエ‐XB1 《ネタバレ》 
アメリカ公開時の題名は “Voyage to the End of the Universe” とのことだが、実際それほど大がかりな宇宙旅行でもない。要はお隣のアルファ・ケンタウリ系(4.3光年)が目的地とのことで、人類初の恒星間飛行にふさわしい無難なスケールである。宇宙船内では往復で2年だが、地球では15年が経過するという設定になっている。 モノクロ映画だが、白黒というより銀と黒の陰影が際立つ映像になっており、舞台装置も当時なりに洗練された印象がある。メカニックデザインもそれほど悪くなかったが、宇宙船が飛ぶ場面の操演?はちょっと感心できなかった。 SF的なアイデアとしては、ロボットというのはもともと人間全体を模したものだったが、22世紀のロボットは専門分野に特化しているという話が出ていたようだった。その考え方自体は正しいだろうが、現実には20世紀のうちから機能別のロボットは作られていたのに対し、人型のロボットは21世紀になっても普及していないので未来予測としては外している。ちなみにチェコスロバキアはロボットという言葉の発祥地である。  イカリエという言葉は意味不明だが、英題のIcarusからするとギリシア神話で太陽に近づきすぎて墜死したイカロスのことだろうから、どちらかというと不吉なネーミングである。映画自体も冒頭から不穏な雰囲気を出しており、暗めの映像や耳ざわりな未来っぽい背景音楽が心を乱す。物語が始まると乗組員の談笑風景などもあるが心和むようなものでもなく、楽しいはずのパーティ場面でもダンスミュージックが何とも奇妙で不安感を催す。 そのうち危機的な事件が続けて発生し、その場では何とかなるものの、最後がどうなるかは予想できずに気が抜けないが、やっと最後の数分間で、それまで出ていた伏線を生かして感動のラストにつなぐ形になっていた。結果としては全体を不安なサスペンス調にしておいて、最後に逆転を置く構成だったらしく、制作側が意図したであろう未来への希望を素直に感じさせる映画になっていた。  なお2163年の人々は20世紀を嫌悪すべき時代として記憶していたらしいが、その20世紀のうちにチェコとスロバキアも民主化して自由な時代が来たわけなので、全部が全部暗黒の時代だったというわけでもない(当然だ)。劇中人物が20世紀のいいところとして、スイス/フランスの作曲家アルテュール・オネゲル(1892~1955)の名前を挙げていたが、個人的に馴染みがない作曲家なので後で少し聴いてみたりした。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-12-12 08:26:44)(良:1票)
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