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1.  静かなる叫び 《ネタバレ》 
ヴァレリーたちが受講している熱力学の講義で、講師が話す内容が恐ろしいほどこの凶行を言い表している。   〝エントロピーとは無秩序性の尺度である。  外界からの圧力を受ける系は変化し、エネルギーの移動や不均等が生じる。  鍋の水は火にかけると運動が始まり水蒸気に変わる。  鍋にフタをすると水蒸気がそれを上下させ、  熱源や水がなくなるまでそれが続く。  分子運動が増えるほどにエントロピーは増大する。  エントロピーが最大になると秩序が戻る〟  レピーヌは満足するほど人を殺傷したのち自殺して、ようやく凶行は終了する。 エントロピーは、彼の狂気(エネルギー)が荒れ狂うことのメタファーなのだと思う。  Wikiによると、レピーヌがこの事件を起こしたのは25歳のとき。7年前、自分の人生をフェミニストに台無しにされたと告白しているが、なるほど、大学入試に失敗したことを女子のせいにしているのかと察しがついた。あまりに薄っぺらく、バカバカしくて拍子抜けする。犯人の動機を深く掘り下げていないのも、ある意味納得。 また、この作品は、信じられないほど多くの興味深い矛盾点を見つけることができる。   ・レピーヌは女性を激しく嫌悪しているにも関わらず、冒頭、いきなり男女を撃つ。  ・レピーヌの自室には、男を誘うようななまめかしい女性のポスター、寝室にはネクタイを締めた男勝りの女性のポスターが貼られている。  ・レピーヌの向かいのマンションに住む女性の部屋は、電灯を消すと真っ暗になり時刻は夜のようなのに、レピーヌの部屋には明るい日差しが入っている。  ・理工科大学内というのに、両目をテープでふさいだアインシュタインのポスターが、少なくとも2回は映像に入ってくる。  ・レピーヌは、フェミニストが女性の特権を手放さないことに怒りを感じているが、ヴァレリーは、将来出産を望めば就職活動に障りがあることを屈辱的に思っている。  ・レピーヌは、母親だけは女性蔑視の対象外とみなしている。  レピーヌの犯行に一切ためらいがなく、情け容赦なく学生たちを撃っているシーンの数々。観る人によっては、モノクロで画面が引き締まって見える効果もあるせいか、ぞっとする美しさを感じることもあるという。 ただ私は、フィクションではなく現実にあった惨劇を映像化した作品として観ているので、どう転んでも「美しさ」を感じることはできない。無抵抗な人間を絶対的優位な立場で次々と殺戮する様子は、兵士同士が大義名分から死を覚悟して戦う戦争よりいっそう救いがなく、卑劣だ。美を感じる以前に、自分の子供がその場にいる錯覚に陥ってしまう。夢や希望をいきなり奪われる恐怖を味わう学生たちは、過去の話ではすまない。今、このときも世界中のどこかで、どうにもならない理不尽に向き合わされ命を絶たれる若者がいる。改めて、モントリオール理工科大学の犠牲者のために深い哀悼の意を表したい。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-07-15 10:24:44)
2.  死ぬまでにしたい10のこと 《ネタバレ》 
夫以外の人とつき合ってみること、自分に恋に落ちるよう誰かを誘惑すること・・・・・心優しいアンの最後の冒険と思えば、夫や子供たちにとっては大きな裏切りだけど、自然と許してあげたい気持ちになった。死ぬ前にしたいリストに何の毒も含まれず、優等生が書くような完全無欠のものなら、逆に映画にする必要はないのでは。人間には矛盾がつきもので、理性では抑え込めない情熱を欠いてしまっては、魂の抜け殻だ。雨のシーンが多いのも、先の短い彼女の命がみずみずしく画面に映えて、切なかった。彼女に都合のいい話の進行も気にならないくらい、理屈ではなく感性で視聴できた。ある意味、癒し系の映画だったと思う。
[DVD(字幕)] 8点(2009-04-06 17:02:45)
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