1. エンジェル ウォーズ
《ネタバレ》 簡単に感想を言ってしまうと、画作り先行映画といいますか、こういう画が撮りたいから、こういうストーリーにしたって感じでした。多分監督は「あーあー、次の作品どーしよーかな。セーラー服の美少女は欲しいな。そうなるとポン刀とマシンガンは必須だよな。でもナチスも出したいな。ドラゴンも出したいな。ロボット兵も出したいな。あと……(以下略)」と思っていたのだろうと邪推してしまいました。まあ映像に拘るザック・スナイダーらしい制作姿勢と言えば納得できますが。個人的に言うのならば、こういう監督の趣味全開の映画は嫌いではありません。寧ろ、ゴスロリ少女がゴシックメタルに乗って仮想世界を半裸の服のまま暴れまわるという画は、バカバカしくも爽快感があり私は楽しめました。イヤだなーと思ったのは、仮想世界のキャラクターの不死身性が悪い矛盾を発生させてしまったことです。仮想世界内の美少女達(一部悪役も)は敵に何十メートル吹っ飛ばされようが、何十メートル上空から地面に飛び降りようが、傷一つ負いません。その癖、終盤で仮想世界の暴走爆弾列車を止める任務の時には、ロケットが列車から飛び降りようとしない。あれだけ不死身なら飛び降りても軽傷くらいで済むんじゃないの?と思ってしまう。一応半現実世界とリンクしているからという良い訳が立つのでしょうが、それなら仮想世界の物理法則をもう少しキチンと描写してほしかった。ラストのややどんでん返しに近い展開はそれほど驚く程でもありませんでした。でも最近この手のラストが増えてますよね。そろそろ止めにしてほしい。あと蛇足ですが、昔から可愛いと思っていたエミリー・ブラウニングが更に可愛く育っていたことに大満足いたしました。貧乳好きの方は是非是非。 [映画館(吹替)] 5点(2011-04-17 18:15:14) |