41. プレッジ
ショーン・ペンが親友ジャック・ニコルソンのために撮った作品なのでしょうね。各要所に登場する俳優たちもニコルソンのために集まり、それぞれの役割をきっちり果たしているのはさすがです。やはり通り一遍の結末ではなかったですね。振り返ればあの店を買い取ったあたりからニコルソンの顔つきが変わっていったように思う。だんだん目がつり上がって慣れ親しんだ「ニコルソンの顔」になった。後半はクリッシーの運命と息切れして倒れるんじゃないかという雰囲気のニコルソンに不安を抱きながら見入った次第です。あそこまであの事件にのめり込ませたものはなんだったのでしょう。現役引退という、ある意味物事に終止符をうつ大きな節目が彼には重かったのでしょうかねえ。淋しさなのかな。 8点(2004-03-15 18:33:09) |
42. ボウリング・フォー・コロンバイン
劇場で観たのですけどずいぶん忘れているところがありました。アメリカ人の銃に依存する気持ちの強さというものに驚く。まあ、あえてそういった人を出しているからなのでしょうけどね。アニメでの解説はとてもわかりやすかったですね。「不安を煽り消費させる」というくだりは大変興味深い。不謹慎かもしれないけど今までの数々のテロというのは企業と政治家とCIAあたりが黒幕なんじゃないかと思えてしまいましたよ。それこそ映画の観すぎですね。 [映画館(字幕)] 7点(2004-02-02 11:38:55) |
43. ダブル・ジョパディー
これといって新しさ、面白さを感じる作品ではなかったですね。だから手に汗握るハラハラもなかったし、淡々と観終わりました。テレビのサスペンスドラマの域を出ていないというのは大いに同感。つまらないということはなかったですけどね。しいていうなら、どっちかというと汚れ役のアシュレイ・ジャッドと酒好きのオヤジくさいトミー・リー・ジョーンズというのが新しいといえばそうなるのかな。あのあと、二人は男と女の関係になるのかどうかというのが一番気になったことでした。 5点(2004-01-23 11:42:10) |
44. ボーン・コレクター
まったく惜しい。何が惜しいかというと前半は猟奇的な事件をめぐり緊張感もあり、こちらも結末に向けて期待感をつのらせた。しかしどういうわけかその犯人がなんとなくわかりかけてきた時、息切れしたかのようにパワー・ダウンしてしまった。アイデアに行き詰まり、「え~い、こいつが犯人でいいやッ!」となげやりになってしまったようだ。キャストもいいのになあ。やり始めたことは最後までキチンとやってほしい。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2003-12-04 09:26:59) |
45. 誘う女(1995・米)
私にとってこの作品は監督がガス・ヴァン・サントでありながら最後まで観ることのできた記念すべき作品です。 バービー人形のようなニコール・キッドマンもやっと垢抜けた感ありでした。ここに出てくる人たちってなにか少しずつズレてる感じ。ニコールのようなヘンな上昇志向と思い込みの強い人って老若男女関係なく、割と周りにいたりします。 自分でビデオカメラをセットして自作自演で事件について語るわけですけど、嬉々として喋りたくるスザンヌが滑稽でした。不思議と嫌悪感はなかった。これ実話ってほんとう?ニコールの行き着いた先も? [CS・衛星(字幕)] 7点(2003-11-28 09:17:57) |