1. コーダ あいのうた
《ネタバレ》 後半からは泣かされました。お父さんが喉元に手を当て、振動で歌を感じるシーンが好き。歌唱シーンは常にウルウル。ラストのお父さん「Go」で号泣。私、疲れてるのかな。非常に分かりやすく単純なストーリーで、この類の作品がアカデミー賞受賞するなんてちょっと意外なくらい、青臭くピュアな作品。みんな疲れてるのかな! [映画館(字幕)] 8点(2022-04-15 10:45:58) |
2. Dr.パルナサスの鏡
《ネタバレ》 ちょっと意味分からない部分もありましたが、おとぎ話としてそこそこ楽しめたし、ヒースレジャーの役がころころ変わるのもこの作品だから成り立ったというか、上手く使っていたと思う。不思議な映像の数々に目を奪われていると重要なメッセージが希薄に感じられてしまうが、かわいい娘(ホントにかわいい)を思う切ない父親の話。娘が幸せになって良かった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-10-21 16:26:00) |
3. ニュースの天才
《ネタバレ》 ジャーナリズムとは。と語り始める前途有望な若きジャーナリスト。会社では同僚からの人望もあるし、母校では成功者として自分の功績を意気揚々と(妄想で)語る。こんなヤツの化けの皮が一枚ずつ剥がされていく様が気の毒というか気持ちいいというか(笑)。ジャーナリズムとは、とかそういう話ではなく、自分を「野心家で出来るヤツ」と勘違いしてしまった小僧の話。こういうタチが悪いヤツいるなーっていう。表面的にはちゃんとしてるように見えるが崩れ始めると脆い。何かと「怒ってる?」と聞いてくるところが印象的で象徴的。なぜ捏造行為に陥ったかなんて、弱っちい甘ちゃんだったからってだけで解明する程の事でもないでしょう。地味な作品だが実話を分かりやすく伝えているし案外面白かった。 [地上波(字幕)] 6点(2013-03-29 14:19:23)(良:1票) |
4. トイレット
《ネタバレ》 言葉も心も通じない異国のばーちゃんと、孫たち一人一人がそれぞれのきっかけでばーちゃんと少しずつ通じることが出来た。ママのミシン。餃子とトイレ。エアギター。引きこもり兄のピアノとスカートは最後に見事四人を繋げた。味のある小物使いと空気感、そしてそれだけに終わらせず、人情味溢れる素敵な作品だったと思う。悲しいシーンを清々しくズッコケさせたラストも秀逸。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-03-13 15:07:22) |
5. ヒストリー・オブ・バイオレンス
こんなに尺の短い作品とは知らなかったので、いきなりのエンドに、リモコンのスキップボタン間違って押しちゃったのかと焦ったほど、これで終わり?な感じだった。トムが自分の過去を認める前まではとてもテンポ良く楽しめたが、その後は失速ぎみ。で、あっけなくエンド。なんだか物足りない。しかしそのラストには巨大な余韻が残る。ここでは描かれていない過去、ジョーイとはどんな男だったんだろう、あの兄弟はどんな少年時代を過ごし、どんだけロクデナシだったんだろう。更に描かれていない未来、あの家族はどうなったんだろう、きっとゆっくり時間をかけて元のストール一家に戻る努力をするんだろう、息子は、娘は、どう育つんだろう、店は、保安官は、などと想像は膨らんでゆく。想像のヒントになるような気の利いたエピソードやアイテムなんかがもう少し随所に散りばめられていたら、もっと奥行きが広がるのになあと思ったりもした。 [DVD(字幕)] 7点(2008-04-30 16:19:41)(良:2票) |
6. ホテル・ルワンダ
《ネタバレ》 ルワンダ紛争。アフリカ中央部にある小国で1994年4月~7月の間に100万人とも言われる大量虐殺があった。フツ族のツチ族に対するジェノサイド。たった十数年前にそんな民族間虐殺行為があったことを知らなかった自分を恥じ、さほどの事件として取り上げなかった情報網に猜疑心を抱く。また国連や大国の不甲斐なさ、正義感の欠如に恐怖を覚える。もちろん最大の被害者は、最も守るべきはずの最も罪の無い子供。それが悲しい現実。この作品では、想像される惨たらしい殺戮シーンをあえて描いていない。それはこの作品が紛争の残虐性を訴えるだけのものでは無く、むしろ傍観者の残酷さ、無力さを訴えているからだろう。そこにこの作品の存在価値があり、エンターテイメントを求めるところの映画ではないことが伺える。更には植民地だったことによって根強く残る民族意識、差別意識まで考えるととても重いテーマであるし、考えさせられる事の多い事件である。見て良かった、というより、観るべき作品。 [DVD(字幕)] 7点(2008-04-03 16:44:05) |
7. 閉ざされた森
《ネタバレ》 とにかく画面が終始暗く、分かりにくい話が更に分かりにくかった。終盤近くになってトラボルタやっぱり!?という転回になったところ辺りは少し身を乗り出してしまったが、結局は死んだはずのレンジャー達がゾロゾロ出てきて自作自演な感じのラストになってしまったのにはシラけた。で結局誰と誰が死んだんだ?と頭の中を整理しなくてはならないような囮捜査はエンターテインメントである映画には成りきれていない気がした。 [地上波(字幕)] 4点(2008-02-18 17:38:22) |
8. ボウリング・フォー・コロンバイン
《ネタバレ》 アメリカではなぜ銃犯罪が多いのか。各国の流血の歴史や国民性、銃の所持率、失業率等を比べ、恐怖心を煽ってまで視聴率を重視する報道のあり方、一部の人間が儲かる防衛(戦争)、スーパーマーケットや銀行で簡単に銃や銃弾が手に入るシステムなどを批判していく。が、どれも決定的な理由にはならないようで、ではなぜアメリカは銃犯罪が多いのか…。中盤のアニメーションが一番その答えを表していたようで、最後に質問されたチャールトン・ヘストンもしどろもどろながらそのような事を言いたげだったんではないかと少し思った。建国の歴史は各国さまざまであるが、「恐怖心を煽る報道」に関しては日本だって他人事と思えない。異常犯罪いじめ暴力事件が毎日耳に入ってくるとなると、事実とは言え人間不信な世の中作りをしているのではないかとさえ思えてくる。日本では現在自衛の為に銃を所持する人は希少だと考えるが、今後銃に怯えて暮らす時代が来ても不思議は無いと思った。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2007-05-15 15:45:51)(良:1票) |
9. アポロ13
《ネタバレ》 こんな事が実際にあったのか!!?と言うほどエキサイテイング。みんなスゴすぎ。かっこ良すぎ。特に風疹(結局感染しなかった)で搭乗出来なかったケンも、遠隔からミッションに携わるエピソードが感動的で粋。 [地上波(字幕)] 8点(2006-06-23 10:48:06) |
10. CUBE
極限に置かれた人間がどんな行動をとるのか。実際にやってそうな実験です。映画としても少ない予算でこんな作品が出来るんだ、という実験です。すごいです。これだったら入れる人間を換えただけでいくらでもストーリーが出来ます。でも2はおもしろくないんですね?まだ未見です。全体的に気持ち悪く、血なまぐさく、ちょっと苦手。二度は見たくないかな。でも「エレベーテッド」見忘れてビデオ屋さんに返してしまったので、また借りなければ…。で、もったいないからって本編もまた見ちゃうんだろうなぁ…。やだなぁ…。 [DVD(字幕)] 7点(2005-06-21 10:16:18)(笑:1票) |
11. ミステリー、アラスカ
はい、私もアラスカで起こった怪奇的事件を扱った推理物かと思って見ましたよ。んでいきなりミステリー町の池ホッケーと聞いてちょっとがっかり。更に劇場未公開って事で、全く期待しないで半ば投げやりに鑑賞しました。ラッセル・クロウがあの巨体でどんな滑りをするんだ?くらいに。結局足が遅いことを理由にスタメンから一時外されたりなんかしてうま~くゴマかされた感じ。前半はエロ話ばかりで退屈。とにかく寒い土地柄でホッケーとエッチしかやることがないんだ、ということを強調したかったんでしょうね。後半の対レンジャーズ戦はなかなか迫力があって良かった。ヘボチームではなく、選手がスカウトされるくらいの強いチームであった事が痛快だった。まぁ期待しないで見た分、見終わった後は、へぇ~…って思った。意外性のある作品ではある。あと確かにラッセル・クロウは普通の庶民役すくないですね。これも意外。 6点(2004-10-09 17:48:46) |