1. マニトウ
降霊術での怪現象・・女性の背中の異様な腫瘍・・孤高のインディアン祈祷師・・前半のおどろおどろしい雰囲気の盛り上げかたから一転、ラストは見ているものを突き放す(単に説得力のなさ?)バトルへ・・・子供の時みたときですら『!?』と思ったけど、何故か憎めないホラー映画。・・いまだに異様な呪文(?)『パナウイッチーサリト・・パーナー!(と記憶してる)』が頭に残ってるくらいだから・・結構気に入ってるな、おれ(笑) 6点(2004-01-30 10:58:11) |
2. ザ・プロフェッショナル
《ネタバレ》 友達と見てて『奥さんひどい!』『え?ラストの笑み見てわからん?奥さんは裏切ってないんだよ』『違う、違う、多少若くて美人でも古女房。うまいこと縁切ったんだってば・・じゃなかったら、信用させる為に寝させる?違う方法あるでしょ』と三者三様(自分は最後の考え)。・・他にも解釈は考えられるけど、ともあれ、誇りを失っていない不敵な笑みのおかげで救われるラストは好き。・・でも全体的にプロのみせる攻防が描き切れてなかった感じがある。アル中おばさんがいなくなるのなんて、計画が狂ってもスマートってのを見せたかったのかも知れないけど、殴ってすむぐらいなら、空港監査官に思わせるなんてまどろっこしすぎた。あと小さなどんでん返しが多くて、『やられた!』って思える見せ場がない。結局、撃ち合い・・スマートに出し抜いて欲しかったなー。デビッドマメット監督『スパニッシュプリズナ-』のときも思ったけど、あらすじやセリフいいのに、ちょっと物足りない。脚本業は一流、監督業は・・・ってところなのかな。。熟年強盗団ってコンセプトが好きなのと、マメット”監督”今度こそ!と、過剰に期待してしまったので・・辛口です。 5点(2004-01-15 13:49:20) |
3. スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする
《ネタバレ》 描きたいものの感触が伝わるだけに、物足りなさは感じた。ベタかも知れないけど、精神病の主人公の妄想だけでなく、ラストに本当にあったこと・・例えば、優しく大好きだったお母さんが、旦那さんの気を引きたくて、イボンヌ的になっていった様や、主人公を傷つけていったといった描写をカットバックで入れてもらいたかった・・そうじゃないと、精神病者の妄言で終わっちゃう感が強い。ミランダ・リチャードソンの演技は圧巻。ガブリエルバーンは『ユージュアルサスペクツ』に続きアシスト2点・・油断ならない攻撃的MF(サッカーね)なのは間違いない(笑)あと、クローネンバーグが内臓を見せずに内面を描こうとしたことは”グロ”ーネンバーグファンの自分も評価したい。 6点(2003-12-04 12:18:31) |
4. 戦慄の絆
この真面目な変態監督(よかったら自分の『シーバーズ』のレビューを見て下さい)は、また真面目に独自の見解で”愛”(異性愛のみでなく兄弟愛・・一卵生なので屈折した自己愛の演出かも?)を背徳的にエロティックかつグロテスクに掘り下げてる。自分は好奇心が強いからか、この監督のようにタブーに対しての憧憬があるのか、この人の作品には嫌悪感以上に好感を持っちゃう・・まちがってるかな?(笑)【さかQ】さんが言ってますが原題のDead Ringersは”生き写し”という熟語に”死”が入っているという考え深いタイトルですが、直訳するぐらいなら(”死”の意味が消えちゃうから)邦題”戦慄の絆”がしっくり。 7点(2003-11-27 00:43:58) |
5. デビッド・クローネンバーグのシーバース
クローネンバーグの劇場公開作一作目。TVで小学生の時にこれを見たのがクローネンバーグ作品との出合いだった。ま、ゾンビモノの亜流なんだけど、『ナイトオブザリビングデッド』よりは後だけど『ゾンビ』よりは前に作られてるのはすごい。独自のグロテスクとエロティシズムは最初っからだなー。すべての作品に共通してるのはそれだけじゃなく、タブー(寄生虫の研究にしろ、事故の恐怖で興奮しようとするにしろ、ゲームの為に脊髄にプラグをつけるにせよ)に対しての憧憬が感じられる・・・そしてタブーを犯したあとには必ず代価がある。・・・そうしてみると、変わった作風の監督だけど、一種の真面目さが感じられるなー。 7点(2003-11-27 00:15:17)(良:1票) |
6. ラビッド
クローネンバーグの初期作品で小学生の時に見たから、衝撃だった。・・この頃からすでに肉体の変容から端を発する話だったんだなーって思う。主人公が悪いわけでなく起きる悲劇だから、クローネンバーグ作品中で最も切ない。 7点(2003-11-26 21:15:23) |
7. イグジステンズ
大きい声じゃいえませんがクローネンバーグは好きです。彼の描く、倒錯した欲望、刹那的な殺意や粘着質な殺意、幻覚妄想ワールドは好きなんだけに、いくつかのアイデア先行で、自身の作品の焼き直し的にも見えてしまうこの作品はもの足りなかったな。 4点(2003-11-26 19:27:52) |
8. ヴィデオドローム
なんだこの展開(・・でも、悪夢か妄想のデジャブか・・なんか知っているような気も・・)なんだこの描写(・・でも、見たかったビジュアルだった気も・・)なんなんだこの映画(・・でも嫌いじゃない・・)変な監督だなー(・・でも、この人以外に出来ない・・またこの人の作品が見たい・・)あれ、おれ大丈夫? 7点(2003-11-26 13:25:57) |
9. ボウリング・フォー・コロンバイン
《ネタバレ》 多少、独善的にもなってるけど、自分が知らなかったことを飽きさせず重くなりすぎず見せてくれてよかった。問題提起をすることは誰でもできるでしょうが、そのひとつの答えを導き出すのは難しい事・・・感心した。・・・日本のワイドショウも、評論家もやっちゃってますね無駄な”恐怖の喚起”。ヘストンさんは猿に捕われてから銃が手放せなくなったわけじゃないよね? 8点(2003-11-14 14:15:24)(笑:1票) |
10. ルール2
”続編はしりつぼみ”のルール通り・・・でも、そこそこ楽しめました。・・・ここでやめておけばいいのに映画には”3””4”があり(全くの別話)・・・”3”も見てしまいました・・・”4”こそはみないぞー!(笑) 4点(2003-11-12 16:00:31) |
11. スキャナーズ
子供の頃、『クローネンバーグが好き』って、言っちゃいけないことのような気がしてた・・・んー今もだな(笑)でも、この作品は、すすめやすいです。中学生の時、まさに見てみたかった”超能力合戦”。初見でマイケルアイアンサイドをジャックニコルソンと記憶してました(笑) 7点(2003-11-10 05:51:59) |
12. 裸のランチ
原作よりも行間を読ませるような判然としない映像体験。クローネンバーグは、不快感や嫌悪感をど真ん中に据えて映画を撮れる第一人者。変態、キ○ガイ、ジャンキーをどかっとメインストリームに見せちゃう。だから、ほんのちょっとでも納得できると、こういう妄想、幻覚、持つやつ見るやつ他にもいるんだって小さなうれしさと、大きな嫌悪感が得られちゃう。でもなぜか見ちゃうんだよなー。。拡大解釈すればマイノリティー賛歌。。 5点(2003-11-06 11:30:59) |
13. ボーン・コレクター
アンジェリーナジョリーをはじめてみた映画。ルックスが官能的すぎて、好きじゃなく、演じられるものの幅はないだろうと思ってた・・・・ところが、”弱さ”を見せる演技のうまさにやられて好きになった(笑)デンゼルワシントンも堅実な演技を見せるし、映像も地味なCGを駆使してダイナミックに見せてくれた・・・なのに犯人、伏線、最後の対決で、凡百のサスペンス映画の記憶に埋もれて行きそう。。 4点(2003-11-06 11:16:34) |
14. JM
ギブソンの映画化と思うと、よけいダメ。はじめて見た時、見せ場とか根本的に間違ってる!って思っちゃったもん。・・・それでもTVで何度か見てたら・・ぜんぜん力抜いてみれば、キャスティングで楽しめるね。 3点(2003-11-02 18:11:18) |
15. クライム&ダイヤモンド
映画の中に映画好きがでてくるだけでツボです。 7点(2003-10-27 10:31:30) |
16. CORD コード
怖いことは怖い。・・・けど、映画とはいえ妊婦がバイオレンスに見舞われるシーンが多すぎて、お腹の子供のことを考えてしまって、気分が悪くなった。タイトルは邦題も?ですが、原題Hide&seekってのも?です。拉致しっぱなしなのに”かくれんぼ”って(笑)キャスティング、演技はすごかったです。 4点(2003-10-21 23:23:04) |
17. エンゼル・ハート
《ネタバレ》 高校生の時、見て感想をノートの書いてた。『死んだ時に見る夢(走馬灯)のような映画。例えば悪魔に魂を売り渡してなくとも、”自分が死んだ”と自覚できない時、自分なりに納得できるこういった夢を見せてくれるような気がする』んー最近、見た時より面白いこと考えてたな(笑) 8点(2003-10-18 21:25:02) |
18. ケミカル51
友達と飲みながら見ました。失笑も酒のつまみに楽しんだけど、1人でシラフではキツイでしょう。 3点(2003-10-18 13:58:19) |
19. チョコレート(2001)
サラッとも見れるし、じっくり考えても見れる。身近な問題もたくさん内包していて考えさせられた。ラストもあそこで終わったからこそ、続きをしばらく考えて楽しめた。抑制の効いた演出、演技のおかげで”アメリカ南部の問題”だけでなく、普遍的な物語として見れた。・・ところでラブシーンの間に鳥をカゴから出すシーンがありますね・・・あれは2人が解き放たれたの視覚演出ですよね?あれだけ、なんか伏線か?と思うほど邪魔臭かった(笑)映画としてはいいですが、見終わった後、気分が落ちたので減点。 6点(2003-10-15 14:36:38) |
20. アメリカン・サイコ
「ヘイ、ポール!」あのシーンが忘れられない。。いきすぎた物質主義、ブランド思考を引いて見れる今だから笑えるけど、今だって、誰の気持にも虚栄心や焦りはあると思う。ペイトマンはいつから、あそこまで病んでいったんだろう。気持悪い男だなーって思って見てたけど、sexしながらポーズをとってるシーンは、病んでるとかバカバカしいも通り越して、哀れで悲しかった。 7点(2003-10-13 18:49:54) |