1. ジャンパー
スピード感ある映像は引き込まれるものがあるが、何とも中身の無いストーリー。結局主人公には最後まで何も精神的成長が見られない。母親、ヒロイン、そして肝心の敵との関係性の描き方もとにかく薄っぺらい。まさにアイディア一発、それだけの映画。 [地上波(吹替)] 3点(2011-03-28 00:00:02) |
2. ヴィデオドローム
いびつだけど無二の魅力を放つ作品。今観ると、いかにこの映画が鋭い先見性を持っていたかが分かる。そしてこの作品自体にもかなり中毒性があり、観ているこちら側まで軽くビデオドローム体験させてくれる。観る人は選ぶが、貴重な映画であることは間違いない。 [DVD(字幕)] 7点(2011-02-27 06:36:32) |
3. ブラインドネス
《ネタバレ》 「パウロの改心」が下地にあるとのことだが、たとえその予備知識があったとしても、描き方がどうも単純すぎてとてもじゃないが良作とは言えない。 自分は予備知識の無い状態で観たので「何か宗教的意味が込められているのだろうなぁ」という漠然とした思いを引きずりつつも、蓋を開ければ期待していたよりずっと普通のパニックムービーだった。 宗教色を取り除いてしまえば、このレベルの映画はいくらでもあるのではないだろうか。 ただ、この監督の作品の映像、音楽は毎回のことながら素晴らしい。 特にスーパーの地下(暗闇場面)の演出は目を見張るものがあった。 シティ・オブ・ゴッド、ナイロビの蜂の監督と、設定やCMがかなり期待をそそるものだっただけに、悪い意味で期待を裏切られた気分。 [DVD(字幕)] 2点(2009-12-04 17:22:01) |
4. ボウリング・フォー・コロンバイン
誰にでも伝わる分かり易さで作られていて、良質なドキュメンタリー映画だと思った。マリリン・マンソンがあれだけ悪者扱いされている中で、非常に冷静かつ的確な意見を述べていたのがとても印象的だった。映画化する必要が無いとコメントしている方もいるようだが、充分意味があると思う。僕らはアメリカの現状を知ることが出来るし、アメリカ人は自分達の社会を改めて見直すきっかけになり得るメッセージ性を持った映画だと思うから。 [DVD(字幕)] 7点(2009-02-02 08:25:39) |
5. CUBE
《ネタバレ》 終始張り詰めた空気。映画として無駄の無いジャストな長さ。映像が醸し出す冷たくも美しい雰囲気。良いです。俳優陣の演技も素晴らしい。謎が全く明かされないのも、この映画に関しては想像力を掻き立てられていい結果を生んでいたと思う。最期外の現実世界に戻ったカザン。しかしあの外には本当に彼にとって幸せな世界が待っているのか。不気味な光に吸い込まれていくカザンの影。哲学めいたちょっと大袈裟な台詞が所々気になりましたが、展開に関してはかなりしっかりしていて、素晴らしい映画だと思います。 [DVD(字幕)] 9点(2009-01-25 17:40:06) |
6. サイレントヒル
《ネタバレ》 ゲームのファンであればあるほど、この映画を観てがっかりしてしまうと思う。 オープニングは本当に良い意味でゲームを再現、音楽もリアルでかなり期待しただけに、その後のただただ強引なバイオレンス・ホラーな展開にがっかり。ゲームの方が数倍恐い。雰囲気を大切にしなければならないホラー・・・静かで重々しい雰囲気がゲームで恐さを引き立たせていたために、映画版の演出は過剰すぎ、盛り込みすぎ、音楽、効果音流しすぎ。あとストーリーですが・・・結局最後まで謎のまま終わるゲーム版に対して(それがかえって色々な想像を掻き立て、恐かった)最後全部語りでバラしちゃうのはいかがかと。それと、もう最期の方はとりあえず派手なラスボスを出しとけみたいな、グダグダでした。期待してしまっただけに、残念。 [映画館(字幕)] 1点(2009-01-09 13:46:19) |