1. マーターズ(2007)
観終わった後、こんな気持ち悪い映画もう二度と観たくない、と思い、後味の悪さをひきづりつづけ、しだいにそれがもう一度観たいという感情に変わっていき、そして気付きました・・・これは名作だと。とても変な映画ですが、その変なテーマも含めてとにかく気持ち悪くて、重苦しい映画です。だけど何か凄いパワーを感じます。もう監督は頭がおかしいとしか思えない。深いテーマがありそうに見せかけてますが、結局気持ち悪いことがやりたかっただけだろう、と思います。この製作者の頭が大丈夫かどうかを心配させる不気味さは、「悪魔のいけにえ」以来の凄さではないか、というと過剰でしょうか?とにかく名作だと思います。ただ、救いようのない不快な映画ですが、エンドロール後の、「ダリオ・アルジェントに捧げる」っていうのが、この監督にも可愛げあるじゃんと思わせてくれてちょっと安心しました。 [DVD(字幕)] 9点(2010-11-18 00:47:34) |
2. ゴースト・ハウス(2007)
ちゃんとメジャー映画らしく作られているんだけど、ストーリーも演出もベタすぎて全く掴みどころがない映画です。 [DVD(字幕)] 4点(2010-11-17 23:20:25) |
3. ウォッチメン
《ネタバレ》 ヒーロー暗殺とか、ベトナム戦争とか、アメリカンヒーローものでありながら、シュールかつシリアスなストーリーが面白いです。昔のヒーロー達が出てくる格好良いオープニングからツボでした。映像もキャラクターも最高です。キャラクターやストーリーが良いのは、この映画が、というより原作が良いんですかね。なのであくまで原作未読者としての点数です。 [DVD(字幕)] 8点(2010-11-15 19:37:05) |
4. サイレントヒル
《ネタバレ》 原作のゲームはタイトルすら聞いたことがないという状態で観たのですが、2000年代のホラーの中でもかなりの名作だと思いました。で、気に入ったのでゲームの方も興味をもってやってみました。そしてまたこの映画を観てみると、尚更良い映画だと思いました。原作のタッチを忠実に表現しながらも、映画としての盛り上げ方もうまいと思います。特に人間くん製シーンは中々のショックシーン。結局ゲームシリーズのどの作品より、この映画の方が衝撃的でした。 [DVD(字幕)] 8点(2010-11-14 21:55:36) |
5. サバイバル・オブ・ザ・デッド(2009)
《ネタバレ》 「ランド・オブ・ザ・デッド」でゾンビが銃を撃ち、グループを作るのにはガッカリしたのですが、この映画はなんかもう、自身の今までの作品へのセルフパロディかのような開き直りを感じて、逆に潔さがあって面白かったです。ゾンビが馬乗ったり、食ったり、ゾンビ同士で弾の入っていない銃で撃ち合ったり、もう笑うしかなかったです。撮り方やスプラッターシーンも何か古い。スプラッター映画もスタイリッシュになっている今の時代に、80年代みたいなアイディア勝負のスプラッターシーンを入れているので、これもコメディタッチになっていて全く怖くないです。そして極めつけは音楽。どこか陽気なBGMがホラーな映像の時も流れているので、そもそもホラー映画を撮る気はないとしか思えません。しかし、それもロメロだからこそ許されます。ゾンビというキャラクターを作り出し、そして頑固にゾンビ映画を作り続けるロメロの、ゾンビ映画へのこだわりを感じます。内容自体は別に大した映画じゃないけど、かたくなに自己流ゾンビを撮り続けるロメロ監督に敬意をこめて8点です。 [DVD(字幕)] 8点(2010-11-11 11:28:00)(良:1票) |
6. ヒストリー・オブ・バイオレンス
《ネタバレ》 アメリカの乾いた土地で、二人の殺人者がどうでもいい会話をするオープニングでつかみはOK。リアルで重みのある動きの暴力シーンに、程よく気が狂っていて渋い登場人物達。とくにフォガティとジョーイのからみは最高。なかなかの傑作です。面白いというよりカッコ良い。絶妙なタイミングでエンドロールにはいるラストシーンも素晴らしいです。ただ、主人公の兄リッチーの部屋での暴力シーンは、なんか不自然な気が・・・。 [DVD(字幕)] 8点(2010-07-14 17:00:36) |