1. ハプニング
《ネタバレ》 激しくネタバレです。実際の時間より映画が長く感じた。植物が細菌?を風でまき散らし、その風に当った人が自殺衝動に駆られていくという話だけど、いかんせん怖くない。スティーブン・キングの「ミザリー」でキャシー・ベイツが「崖っぷちで鷲が飛んできて助けられるような都合よく危機から逃れる話なんて面白くない」と言ってナタを振り下ろしたけど、あまりにストーリー展開が都合よすぎる。主人公以外の風に当った人たちがバタバタ死んでいくのだが、主人公たちはなんらかの理由で毎回助かる。ただひとつ非常に怖かったのは試写会を出るところで後ろから「楽しかった。あっと言う間に終わったなあ。もっと色々な方法での自殺を見せればいいのに。人が死ぬのを見るのって楽しい」と話している声が聞こえたんで、チラリと見たら若い男性がニヤニヤ笑いながら話していた。映画より、ずっと怖かった。 [試写会(字幕)] 2点(2008-07-18 07:37:35)(笑:3票) |
2. 死霊の盆踊り
《ネタバレ》 ハロウィン映画祭でのオールナイト上映を見ました。評価しようがないくらいの映画ですが、人もまばらな薄ら寒い深夜の映画館で見たので、言いしれぬ雰囲気がありました。期待もしていなかったので2点です。どこかの席で死霊が裸になるたびに大きな笑い声をあげ続けている人がひとりいたので、恐る恐る見てみたらハロウィンの仮装をしていました。怖かったです。 [映画館(字幕)] 2点(2006-10-29 08:58:02)(笑:3票) |
3. 時をかける少女(1983)
映画館で感動させるシーンで、まわりの観客たちが失笑していたのを憶えてます。不覚にもそこのシーンで涙腺がゆるんでしまい一所懸命ごまかしました。この映画のあと、ラベンダーの香りがすると気絶するようになりました。うそです。 7点(2003-09-01 00:10:38)(笑:2票) (良:1票) |
4. 手紙(2006)
《ネタバレ》 兄が自分のためにと犯してしまった殺人事件のせいで、世間に冷たい目でみられる弟の話です。途中、お笑いコンビで成功しかけるのですが、少しも面白くないギャグで笑えませんでした。また主人公を追いかけ続ける女性が、何故にそこまでストーカーまがいに追いかけ続けるのかもわからないほどに主人公に魅力が感じられませんでした。不幸な人たちが大勢出てくるのに、愛情が感じられないし、同情する気持ちにさえなれませんでした。原作を読んでいないのでわかりませんが、あまりにも上面なお話に思えます。深夜にテレビをつけたときに流れていた古い日活か松竹の青春映画のようです。途中に出てくる2ちゃんねるらしい画像も違和感がありました。ラストで小田和正の名曲「言葉にできない」が流れるのですが、この映画をひと言で言うと「言葉にできない」というブラックジョークみたいです。 [試写会(邦画)] 3点(2006-10-24 01:15:22)(笑:1票) (良:2票) |
5. ネバーランド
《ネタバレ》 ロンドンの映像、舞台の映像が、とてもきれいでしたが、お話に現実的なことが下手にかかわってきたので夢のような映像が今ひとつ生きていませんでした。ケイトの家族に興味を持ったところが、よく説明できていないので、ケイトと近づくため?もしかしてショタ?とさえ思ってしまいます。旦那が妻を放ったらかしにしてたら、妻だって淋しさから他の人を求めるのも無理はないのに、そんな奥さんの方が謝りの言葉を告げるのはは、何とも後味が悪いです。ケイト・ウィンスレットが死ななければ、再婚してストーリーはめでたしめでたしになったのでしょうか? ジュリー・クリスティーがデップに「あなたはあなたの身近の人を大切にしなさい」という言葉に納得しました。重い言葉ですね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-06 05:44:30)(良:2票) |
6. イベント・ホライゾン
《ネタバレ》 「エイリアン」のように何かが見ているけど怖くなく、「惑星ソラリス」のように考えを読まれてしまうけど切なくはなく、「2001年」のように船が知性を持つようでいて賢くはなく・・・。おまけにラストで終ったかと思ったときに「キャリー」のように脅してくるけど衝撃的でもなかったです。好きだった映画の気に入っている枝葉をいろいろ見せてくれたのですが、いかんせん幹が弱すぎました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-06-21 03:58:34)(良:2票) |
7. どろろ
《ネタバレ》 どろろ役の柴崎コウがはりきりすぎで空回り。妻夫木は「ドラゴンヘッド」同様に、途中で「ぜったい生き残ってやる」といきなり叫んでもふ~~んと思ってしまいそうな、どっちでもいいような存在感。期待はしていなかったけど、その通りだった。演じるのがむずかしい映画なのかも知れないけど、そう思わせてしまうほど演技に違和感があった。途中、どろろ役を宮崎あおいに演じさせてみたら面白いのではと、ちょっと思った。間違っても続編を作らないようにと思った。 [試写会(邦画)] 3点(2007-01-24 22:00:03)(良:1票) |
8. マジェスティック(2001)
いい映画になるかなと思っていると、こういうご都合主義なラストに収まってしまう。あまりのベタさにがっかり。 4点(2003-06-17 04:17:57)(良:1票) |
9. 世界最速のインディアン
《ネタバレ》 あまりにも話がとんとん拍子にすすんでしまうので拍子抜け。親切にしてくれる女装のフロント係、薬をわけてくれるネイティブアメリカンの男、一夜の宿と夜を提供してくれる未亡人のおばあさん、面白いキャラも多く良い雰囲気の映画なのだけど平坦さは否めず物足りなさを感じた。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-03-10 03:57:34)(良:1票) |
10. ジュリア
力強い女性映画でした。いろいろと考えることが多かったけど、思ったほど印象には残りませんでした。 6点(2003-08-04 07:18:34)(良:1票) |
11. 恋人たち(1958)
クールで乾いた感じがするのに情熱を感じるジャンヌ・モローに脱帽。月の夜の逢い引き、ブラームスの弦楽6重奏をBGMにこんなに美しいラブ・シーンは他に類を見ないです。ただただため息ばかり。 9点(2003-07-23 23:12:45)(良:1票) |
12. ミラクル7号
予告編を見たときは期待していなかったのですが、笑わせてくれて、気がつくと泣かせてくれる映画でした。とんでもなく貧乏な暮しで、見栄をはってまで私立に通わせる必要があるのかとか、思いながら見はじめましたが、そんなことどうでもよくなってしまいました。出てくる人も、本当はみんないい人なのではと思わせるような優しい映画です。試写会を見た後にぼんやり月を眺めてしまいました。最初はチープなCGだと思っていたナナちゃんですが、最後は愛しくなってしまいました。エンドロールが終わっても、また出てきてくれないかなと期待してしまった映画です。 [試写会(字幕)] 9点(2008-06-16 21:10:26)(良:1票) |
13. 父、帰る
《ネタバレ》 雨と雨上がりの空が交互に訪れるのが印象的でした。全編が自然の音も、ストーリーの根本を貫く謎もストレートでいいと思います。死んだ父親をのせた船が海(湖?)に静かに沈んでいく映像、ピアノレッスンのピアノと同じくらい印象的でした。結果的にイワンのせいで父親が死ぬことになったけれど、ひとことも責めないアンドレイが、とても愛しく思えました。それにしてもイワンは、なんてわがままなんだろう。でも何故いじけてしまうのかが分かりすぎるほど分かる。まるで子供の頃の自分を見ているようでした。家族を置いて何十年も余所へ行って、そのまま新しい家庭まで作ってしまった家の父親も沈んでいけばいいのにと関係ないことを思ってしまった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-16 04:36:59)(良:1票) |
14. ファインディング・ニモ
CGの映像もきれいでニモもかわいかったです。内容的にはいまひとつ物足りなかったです。ドリーがスターウォーズのジャージャービンクス並みにうざったいのが気になりました。 [DVD(字幕)] 5点(2005-08-29 06:13:49)(笑:1票) |
15. 赤ちゃんの逆襲
《ネタバレ》 車で自分を跳ねて殺した男の赤ちゃんとして生まれ変わった男が、自分の父親になった男に復讐するために困らせたり、嫌がらせをしたり、しまいには自分が死ぬのが一番の復讐だと自殺しようとしたりします。自殺願望のある赤ちゃんに、はらはらし通しで寝不足の父親というのもおかしいです。かわいいブラックが満載で思い切り笑えます。ただゲロやうんちなどグロなシーンもあるので苦手な人は注意です。ラスト近くで思い切り不良になってタバコ吸って、家出して、万引してやると決意する赤ちゃんが思いきりかわいいです。見ていていつしかジーンと来てしまいます。ちょっと幸せになれました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-09-19 22:48:27)(良:1票) |
16. デュエット(2000)
《ネタバレ》 ポール・ジアマッティの体当たりの壊れた演技、どの映画でも印象的です。 今回もマイレージが使えないと怒りまくっていますが、ヨーロッパに往復できるくらい貯めたマイレージが航空会社の合併で無効になったことがあるので気持ちはよくわかります。 本業が歌手のヒューイルイスよりも上手な人がたくさんいるのにびっくり。メインキャストも個性的ですがモブキャラが生きています。 だるまのような体系でコパカバーナを歌うお兄さん、「生活は楽よ。かっぱらいでくらしてるから」と元教え子に自慢するおばあさん。 ポール・ジアマッティをキュートと言って薬を飲ませるお姉さん、みんな良い味を出しています。 エンドロールに歌った人の名前がみんなはいっているのが、なんともいい感じです。 ほんのちょっとだけ歌を歌うシーンで、やけにいい声だと思った人がいたんでチェックしたらデビューする3年以上も前のマイケル・ブーブレでした。 群像劇「ナッシュビル」も最後は銃でしたが、この映画は死はいらなかった気がします。 [地上波(吹替)] 8点(2016-02-03 02:09:23)(良:1票) |
17. 野いちご
《ネタバレ》 10代の頃に映画館で見て、数十年過ぎてCSで再び見ました。年をとり地位も名声も資産も得たのに頑固さゆえに孤独な老人の気持ち、地位も名声も資産もないまま年をとっただけの自分でさえも共感しました。医師イサクは他人に対して寛容に対処してきたのに、結局それは人と関わらずにいたということでした。イサクと結婚するはずだったサーラが「彼は優しくて良い人、でも彼といると自分がとるに足らない人に思えてくる」という言葉は考えさせられます。美しいモノクロの映像が郷愁をさそいます。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-01-10 17:37:19)(良:1票) |
18. アメリカン・グラフィティ
こんなに遊び疲れた朝の匂いがするラストは他に知らない。ビートルズを排除した63年のイメージのオールディーズ、アメリカが無邪気だった最後の年。途中にさりげなくボストン「モア・ザン・ア・フィーリング」のイントロが流れるお遊び。キャンディー・クラークもいい味出してます。プレムのせつなさはアメリカの明るい一面ですね。暗い一面は「キャリー」ですね。 8点(2003-06-17 02:14:52)(良:1票) |
19. メゾン・ド・ヒミコ
《ネタバレ》 年をとったゲイ映画だから違和感を感じるのでなく、描き方に違和感を感じました。まずステレオタイプの老人ゲイの演技にマイナス。年を経た苦しみも深さも伝わってこない。父親がゲイだったと知って苦しんだと言っているわりには、過去の苦悩がまるで感じられず、そういう演技をしていますという感じの柴崎コウにマイナス。西島秀俊は決して嫌いじゃないのですが、こういうスケベ役を演じるには上品すぎることでマイナス。面白く出来そうな題材ですが、面白く感じませんでした。老舗のゲイバーのママの話でも聞いて作り直した方がいいのではと思います。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-02-11 05:42:31)(良:1票) |
20. 黄昏(1981)
お年寄りが主役の映画は大好きです。映像もきれいで大好きです。なのに期待していたほど入れませんでした。ジョーン・フォンダは母親を自殺に追い込んだことで拒絶していた女たらしの父ヘンリーと和解したそうですが、年を重ねてジェーンも丸くなったなあと思いました。 6点(2003-08-04 07:23:29)(良:1票) |